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みんなのレビュー11件

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11 件中 1 件~ 11 件を表示

紙の本

自分のやりたいことはなんだってできる

2023/02/12 20:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あお - この投稿者のレビュー一覧を見る

※ネタバレ含みます

ナイジェリアの事業家のもとに生まれた主人公の少女。狂信的とも言える父親からカトリックのしきたりを徹底遵守するよう叩き込まれてきた。
休暇に叔母やいとこのもとへ身を寄せることとなり、そこでの人との触れ合いを通じてだんだんと自分軸を手にしていく話。

主人公は学校で常に成績1位でなければならず、常に父親の望むあり方を押しつけられている。それは2つ上の兄も同じで、母もまた夫の暴力で流産させられようがひたすら付き従っているというのが第三者から見たら相当歪んでいるとしか言いようがない。やりとりが明らかにDVだし明らかに虐待である。しかも父親からすればそれが神の意志であり、子どもへの愛ゆえに痛みを伴っているとおそらく本気で信じているだろうあたりタチが悪いと思ってしまった。
特に父方の祖父(息子からは異教徒と呼ばれている)と同じ部屋で過ごしたことを自分に黙っていたというだけで父親が娘の足に熱湯をかける(それもゆっくり何度も)場面はやり場のない感情で少々嘔気がした(念のため申し添えておくが、個人的に特定の宗教に対して思うところはない)。
その根底には自らの生まれた土地の伝統的なものに対するどうしようもない劣等感がずっと張り付いていたりはしなかったか?と想像したりもする。

兄はそんな家族のあり方のいびつさに気づいており、外の世界への適応も割と抵抗なくできている印象で、少なくとも主人公よりは要領良くて柔軟性があるのかな、と思えた。
一方、主人公は何をするにも、何を言うにもうまく動けず、まず兄がどうするかと反応を気にしている。1日のスケジュールの細部まで父親に分単位で厳しく管理され、自分の頭で考える機会を奪われてしまっているのだから無理もないだろう。
同い年の従姉妹や学校のクラスメートからはお金持ちのお嬢様でお高くとまっているととられ、人間関係がうまく結べない。
しかし、叔母の家に出入りしている現地人の神父と出会い、それを機に自らを少しずつ解放できるようになっていく。

「自分のやりたいことはなんだってできるんだよ」

個人的にこの本での一番の至言である。

自分は何が好きで、何を望むのか、それに従って生きることがどれだけ満たされることか、主人公がその境地に至るまでのゆっくりとした流れが心地よかった。

件の神父にスタジアムへ誘われ、従姉妹のリップスティックを塗っては消しまた塗っては消し、している時点で、恋だな、うん、とニヤついてしまったのだけれど(主人公のいとこ達も事あるごとに2人のいい雰囲気を指摘している)結局は聖職者だからという理由で恋は叶わない(もっとも、聖職者という身の上を考慮しなくても良いのなら彼は彼で主人公に惹かれていたようにも思えるが)。
個人的には「ええ〜だったらそんな思わせぶりな言動しないでよこの天然人たらし〜(失礼)」と何とも言えない気分になってしまったが、主人公は彼が聖職者である点も含めて好きなのだろう、とも思う。従姉妹から、彼に聖職者をやめてほしいかと問われ、彼は聖職者を絶対にやめない、と答えたあたり、彼自身の大切にしているものを尊重したいという思いがあったのではないか。
自分の<好き>を大事にしようと教えてくれた人を丸ごと受け入れ、そして愛するという彼女の決然とした想いに、胸を打たれた。

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紙の本

一番好きな作品かも

2022/07/19 12:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぱんださん - この投稿者のレビュー一覧を見る

先に『なにかが首のまわりに』と『アメリカーナ』を読んでいたので、この作品も気になり、読みました。長編デビュー作とのこと。3つの中でどれが一番好きですか?と聞かれたら、間違いなく、これで、す。あぁ、この若い主人公たちはいったいどうなるのかな?という気持ちで読み進むことができ、またその当時のナイジェリアの様子、生活様式(食べ物・衣類など)を物語から覗うことができます。著者のフレッシュな感性が一番光る作品に感じました。日本からは遠い遠いアフリカの地が舞台ではありますが、伝統文化と外国からの影響をどう受け入れていくのか?というテーマは日本にも響くものがあると思いました。

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2022/06/06 17:28

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2022/06/30 12:10

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2022/10/01 23:15

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2022/11/12 18:54

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2023/09/16 15:20

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