子どもたちの成長
2015/06/02 07:31
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投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもたちが小さかった頃の印象が強かったので、第11巻を読んだ当初は、少しつまらなく感じました。しかし、再読したら、いろいろと面白いところが出てきました。
子どもたちの人間関係の広がりは、面白さの一つです。留学生との交流はもちろん、お兄ちゃんが、絶交していた子と一年後にまた仲良くなっているのは、いいなと思いました。
他にも、味わい深いところが。「生きていれば、金で解決できないことが必ず出てくる。その時に役立つのが経験。だから、頭に経験を貯金する」という高須先生の言葉、いいですね。
第12巻の発売を楽しみにしています。
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うわ~ん、もう何度読んでも泣いちゃうよ。最後に載ってる書き下ろし「息子急」、遠くに巣立った息子をお持ちの方は、誰もいない所でハンカチを用意して読まれるように。
高一のガンちゃんが、留学を思い立ち、短期集中豪雨的猛勉強で校内基準をクリアし、アメリカへと飛びたっていく顛末が描かれる。(「クリア」と思ったら、何と!という展開付き。この場面、母サイバラ子ガンちゃん二人とも潔くてお見事!)
サイバラ母さんは、突然の留学宣言にたまげつつも、家庭教師を探し、息子の好物炭水化物ゴハンをドバーッと作り、本人の必死の努力を見守っている。そのドタバタの日々の合間にもれる思いが身につまされる。
「自分のこと、自分で決める年になっちゃったんだなあ」「いっちゃうのかあ。やだなあ」「この子もう帰ってこないかもしれないなあ。たった16年しか育ててないのに」
そうなのだ。息子っていうのは、急に走り出してどっかへ行ってしまうのよ。思い返せば三年前の冬、受験生の息子から「ここを受けるから」と聞いたときの驚きたるやもう。「ほ、ほ、ほっかいどう~?」何でまたそんな遠く?二三時間で行ける所になんぼでも大学あるやんか。結構近場でも下宿していいよって言ってきたやん。… ま、結局反対はせず、思うようにさせて、無事合格もし、息子は遠い札幌へ行ってしまった。たった18年しか育ててないのに。
ガンちゃんはそれよりずーっと遠いアメリカだ。しかも高校生だ。さすが西原の息子だなあと思う。ご本人はさほど悩んでいないように書かれているが、有名漫画家の息子ということで、煩わしいことも少なくないだろう。海外留学は正解かもしれない。それを自分で決めたガンちゃんも、送り出したサイバラも立派です。
ちなみに我が家の場合、息子がいなくなってしばらくは、もうたまらなく寂しかったが、思いの外すぐ慣れてしまったのよ。洗濯物はどっと減り、買い物の量も半減以下、ゴハンの仕度は中年仕様で、あらまあラクチン。たまに帰ってくると、嬉しい反面、家事がどっと増えてちょっとめんどくさかったりして。それに遠いと思った北海道は、息子の入学を待っていたかのように就航したLCC(桃のやつね)のおかげで安く行けることもあり、かなり気軽に往復できる所だったのだ。入学以来しばしば行き来して、北海道を満喫している。親の方が。
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高校生男子のおバカっぷりに長年付き合ってきた身としては、ガンちゃんもついにこの年代になったか、いやーこういうのって結構身近でも見てるよ、となんだか嬉しくなってしまった(笑)。しかし、知ってる男子どもと彼との違いは、留学に行くことを自分で決めてしまった行動力だろうな。りえぞおと鴨ちゃんの息子だからこそ成せる業なのかどうか。ぴよ美ちゃんも随分なおしゃまさん(死語)になってしまって、今後は母親以上に大暴れしてくれるんじゃないかな。
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赤ちゃんがいつの間にか成長して男の子になって
男の子がいつの間にか成長して息子になって
息子がいつの間にか成長して親離れを意識して
最後の「息子急」はもう涙しながら読んでしまった。
いつの間にか大きくなってしまった子供達への寂しさと愛が感じらる。
ハンカチ必須。
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10巻に引き続き、最後の描き下ろしでは涙が出たよ。
ずるいぞ、ばらっち!
って、なんか負けた気がするのは、初期の頃のマンガから長く見ているからでしょうか?ww
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これはあかん
友達に是非! と教えられ購入
息子急
にやられました
ただいま高校三年生受験真っ盛りな息子を持つ私。
あかん。
息子と重なりすぎ…(ーー;)
年齢とか海外に行く、とかそんなんじゃなく
急に親離れが加速する。
そのあたりが、
親の気持ちが追いつかない
そんな思いが巧みに描かれていて
こんなん狡いわ
親としてはまだまだ未熟で、まだまだ教え足りないことが沢山あるように見えるのに
子供は親の手の平から飛び立ちたがる
今の私の気持ちを代弁してくれていました
ふんとに
こんなに汚い絵柄なのに
こんな母さんと息子なのに
凝縮された内容に ついでにこの絵柄が余計に自分と重なり
やられました…
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子供の成長を嬉しく・さびしく思う気持ちが伝わってきました。
野放し育児法大成功? 私にはできないけど。
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毎日かあさんには泣かされ続けてきたけど、これは! どうせだいの母子家庭、モデルと考えてきましたが、そあかそろそろ子どもの巣立ちに備えなくてはな。こどもたちよ、遠くに飛んでけ!
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今まではしっかり者でお勉強もよくする妹・ぴよ美ちゃんと、とにかくダンスィでぐーたらで勉強なにそれおいしいの、だった兄・ガンジ君だったところ、なんだか立場が逆転してるらしい。
勉強したくなーいと成績下降中の妹に、宿題の面倒を見たりしっかりやれと説教したりする兄。うーん、人って変わるもんだわ。
一方妹は随分大人びてきてて、一見黒髪セミロングのおとなしそうな髪型の、左側が実は刈り上げというのをやらかしてたり、奇跡のウエストができてたり。
いやー、よそさまのお子さんの成長の早いこと早いこと。
今回のハイライトはそんな西原さんちの息子、ガンジ君まさかの留学希望!
まずは留学に必須のテスト「SLEP」(「TOEIC」「TOEFL」の高校生留学試験、英検2級程度)に合格しなくてはならない。
しかしてガンジ君、高校の出席日数ぎりぎり、推薦に必要な成績に達するには現状かなり厳しい。
遅刻・欠席一切ナシ、成績表はオール7以上のうえ、英検2級とSLEPに合格すべし、とかあさんの顔面が青黒くなるような目標が告げられる。
だが、ガンジ君はやる気だった。
"お母さん/オレやるから/今から勉強するから受かったら留学させて/ください"
史上最高の頑張りを見せるガンジ君、自分からお願いして家庭教師をつけてもらって、彼はたぶん人生で一番ってくらいに勉強漬けになる。
すったもんだの末にどうにか留学への切符は手に入れるんだけど、残念ながら出席日数でひっかかり留年は確定。
それでも、新しい世界へとガンジ君は出かけていく。行ってきます、と手を振って。
その背中を見送って、かあさんは呟く。
彼はもう、帰ってこないかもしれない。たった16年しか育ててないのに、男の子は急にスピード上げて走っていってしまう。
遠ざかる息子の背中を見送る母の背中がちょっと切ない。
西原さんがソチオリンピック観戦中に代筆した、コンドウアキ氏・ヤマザキマリ氏のお二人による『毎日かあさん』もしんみりとしみます。
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こんな風に、別れって突然来るんだろうな、と思うと切ない気持ちでいっぱいになる。
でも、喜んで送り出さなきゃいけないんだよな、とも分かっている。
今このときを楽しもうと強く思う。
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息子くん、大きくなったなあ。
そいでもって自分の進む道をちゃんと自分で決められる人になってるじゃん。親としては言うことないね。
ところどころに「行かないで欲しい」という親心が透けて見えて、また泣かされてしまったわ。
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あのやんちゃなお兄ちゃんがなんと高校生になり、自分の意思で留学。大きくなって…大人になると時が止まるけど子どもの時間はどんどん進む。子どもでいるのは本当に短い時間なんだなぁ。
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子どもが大きくなってくると、笑えるような失敗談は減ってくる。
男の子は急に走る(逃げる)・・・
「たった16年しか育ててないのに。」という言葉が印象的。
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露悪的に描かれる身も蓋もない作者の姿と、しみじみとした「家族」(とくに「親子」)エピソードとのバランスが絶妙。子育ての力みがちょっと緩む。大丈夫、そんな気にされてしまう。
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急激に(精神的に)成長した息子。
本当は決して急激ではなくて、毎日毎日、1分1分の積み重ねなんだけどね、それを糧にしてグンと伸びる瞬間があるんだね。
悪態をつきつつ、子どもさんを100%受け止めているところ、すごいね!
さてさて留学へ旅立って行った息子さんは、これからどんな展開をみせてくれるんでしょうね?!