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アヤの呪いに囚われた村で起こる連続殺人。アヤの呪いに見立てた殺人だと分かるのはわりと後の方。どちらかというと殺人の下敷きとして用いられたというよりも、人間関係の描写に活用してたのかなあという印象。
動機、犯人についてはなるほど、と思いました。そこまで追いかけてやる必要あるのかと思ったのですが、お金に困ってる性悪なら何をしてもおかしくはないのかなと。村の人まで巻き込んでの殺人は少し首を捻りますが。もう一人の犯人については、かまってちゃんだったんだろうなと。自分の土俵でしか勝負できない人で、上がってくるまではふんぞりかえってる的な。だけど相手にされないのはつまらやい。
この村に彼女が残ることで、アヤの話が薄れていくといいねとは思いましたが。
あと余計なことした彼。あれはなんだったんだろう。無意識で犯人側に加担してしまってたわけだし、本人はそこまで大変になるとは思わなかったんだろうけど、かなり重罪だよね。
登場人物が多い割に、あまり混乱せず、それぞれがきちんとぶれずに描かれていたのがよかった。またお話も回り道が少なく、ページ数のわりには無駄がなかった。読みやすかったです。
楽しめました!