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読み終えるのに
途轍もなく時間がかかってしまったけれど
面白かった。
ストーリーがというより
セリフや表現のひとつひとつに唸ってしまう。
そんな作品でした。
主人公はアラフォーの小説家。
離婚した二人の元夫と
年下の大学生の彼氏
最初の夫との娘(中学生)と同居していたが
途中から年下の彼と住むことになり
娘は実父の元へ。
複雑な家庭環境といえばそうかもだけど
離婚時のゴタゴタは乗り越えた後の話で
どの組み合わせで会っても
わりに平和な時間と美味しいご馳走がならぶ。
主人公はこれ以上ないくらい自由に
欲望のままに
生きてきたはずなのに
自信満々でもなくて
娘への愛情はたっぷりで
常に思考過多で
いろんな不安を抱えている。
人生100年時代
ひとりの人とずっと添いるとげることは
逆に難しいのではと思っているので
こんな生き方もアリと思える。
主人公もだけど
小説家仲間の話にしても
源氏物語の男女逆転バージョンみたいで
男女関係なく、人との関係
色んな形があってもいいような気がしてきた。
子育てを宗教に例えてる表現が
とても響いた。
子供が自立してからは
頻繁には会わないけれど、
子供は自分の軸となる存在。
コロナ禍の表現もリアル。
楽しいと思いこまされてた集まりやモノなどに
魅力を感じなくなったし、
大切にしたいものが変わってきたなと思う。
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写真: Roland Persson
2022年8月出版
349ページ
表紙が印象的で、内容はわからないけど読んでみようと思った作品。
全部で19話あり、とある小説家の、パンデミックが起きた頃の日常をみている感じ。
特にすごい展開があるとかではなく、ゆーっくり読んでいく感じ。
登場人物たち((主人公でさえも...))あまり共感はできなくて、読み切るのもどうしようかと思ったけど、著者の喩え方であったり表現力が好きでそのまま最後まで読めた。
パンデミックになってからの日本の様子が書かれていて、"そういやこういうこともあったな〜"ってなる。
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2度の離婚、どちらも自分の浮気が原因。
娘を実父に預けて息子ほどの若い恋人との同棲。
類友との女子会はバブル風。
一番許せないタイプ、と不快感バリバリで読み進めた。
最後に志絵を認めてる自分に驚く
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「曲がった原子の果てにある光景は美しく、私は時系列を超えた関係性の数々を思い出してみる」
この、時系列を超えた関係性の数々、にようやく慣れつつある私。いままで毛嫌いしてきた世界に、共感はできないまでも完全否定しなくなっただけでも自分の成長を感じる。
タイトルは正直「?」だったが、表紙のイラストにちょいと惹かれた。
三人の女性がたまに集まって美味しいものを食べるシーンの描写が好き。
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うーん。
会話で進むのに会話が勝手なことばっかり言い合ってて、苦痛。
お互いに話聞かないし、全部、筆者が言いたいことをワーワー言ってるだけで疲れる。
人は変わっていくものだし、それでその度にそんなに幸せ感じたり絶望感じたり、忙しいなぁと思った。
唐突に場面が変わっていくのも、わたしは苦手。
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面白かったんだよなあ、あんまり評価高くないけど私はとても面白かった。
あらすじを読む限り、まったく共感できない行動をする主人公だからなんで読む気になったか思い出せないけど、アタラクシアが面白かったからもしかしたらと思ったのかも。
字数が多くて厚くて重くて面白い内容だとほんと幸せ。まだまだ読んでいたかった。
コロナ禍をうまく表現していたと思う。最後のリモート飲みがなんで嫌かのあたりなんて思っていたことを言葉にしてもらって膝を打つ思いだった。
知らない漢字を2個覚えたし。
擲って と 悍ましい。これ読めなかった。
危険厨と安全厨という言い方も聞いたことも使ったこともなかった。
次はfishy読も。