投稿元:
レビューを見る
行ったことのない岩手山の景色、畑や川の感触・匂い等、五感が刺激される本。
主人公は不登校になった高校生とその父で、2人の視点が交互に描かれ進んでいく。
リアリティに優れているために家庭や将来の問題で、読み手の心が痛むところも多々ありますが、人物の優しさ(特に祖父)や羊毛の柔らかさ、美味しい食べ物等生きていて幸せを感じられるところも同時に伝わってきました。
投稿元:
レビューを見る
感想
人を喜ばせる言葉も見つからない。だから仕事で心に触れる。それはやがて自分の好きに。自分もいつか誰かの好きを見つける手伝いができたなら。
投稿元:
レビューを見る
おじいちゃんがとても良かった。こんな風に、すっと入ってくるような言葉をかけられる人になりたい。心に留めておきたい言葉がいくつも出てきた。
話の展開は何となく想像がついてしまうが、ホームスパンのあたたかさと豊かな自然の情景が浮かび、岩手での場面は美緒と一緒に心が癒された。
この本でホームスパンというものを初めて知った。イギリスから伝わった岩手の伝統的な毛織物。実物に触れてみたくなった。
投稿元:
レビューを見る
みなさんの評価がすごく高かったので、読んでみたけど、私にはあまり合わなかった感じ。出て来るキャラがあまり好きになれなかった。特に父親のなんか煮え切らない、不甲斐なさにすごくイライラさせられた。
投稿元:
レビューを見る
夢中で読みました。仕事サボってカフェに直行したいくらい。
登場人物は皆善良で、正に読書は癒やし。
舞台が盛岡というのもタイムリーでした。
投稿元:
レビューを見る
あー、すきだー。
文章が、触感に訴えてくる。
触ってないのに。
ホームスパンのショールほしい。
街並みの描写が上手で、散歩したくなる。
旅行先でも住んでる町でも、こんなふうに眺めたら、ちがう顔が見られるのかなー。
投稿元:
レビューを見る
言葉が心に響くとても素晴らしい本だった。
美緒に共感する所もあったからかも。
私も心を言葉にするまで時間がかかる、人の顔色を見て言葉に詰まる、思いを上手く伝えられない。
読みながらじんわりきた。
そして高校生で自分のやりたい事を見つけた美緒が羨ましい。
勇気をもらえる作品でした。
投稿元:
レビューを見る
登場人物だけでなく、登場する小物達がひとつひとつ、じっくりと輝いていた
物を大切にする、自分が好きな物を吟味するって、やはり素敵なことだなぁと思う
最後まで安心して読み進めることが出来る本
投稿元:
レビューを見る
山崎美緒
高校二年生。ゴールデンウィーク後、学校に行けなくなった。
山崎真紀
美緒の母。都内の私立中学で英語の教師をしている。
山崎広志。
美緒の父。神奈川県にある電機メーカーの研究所で働いている。
美緒の祖母
横浜に住んでいる。退職しているが、母と同じく英語の教師で、長年、中学校で教育指導をしていた。
山崎絃治郎
父方の祖父。山崎染織工房を営んでいる。先代から継いだホームスパンの工房を主宰する傍ら、国内外の染織品の蒐集と研究をしており、東京の文化人とも交流が深い。
山崎香代
母方の祖母。美緒の生後一ヶ月の初宮参りのときにショールを作った。十七年たっても赤は色褪せず、手触りはたいそう柔らかい。初宮参りの半年後に世を去っている。
川北太一
美緒の父の従姉の息子で盛岡市内の大学に通っている。
川北裕子
美緒の父より七歳年上の従姉。太一の母親。工房の実務を継いでいる。
投稿元:
レビューを見る
いじめに遭い人間関係を上手く構築出来なくなった女子高生、そんな娘にどう接すればいいかわからず仕事も上手くいかない夫婦。彼らが娘が家でしたことをきっかけに、自身や家族のあり方を見つめ直す話。
正直、娘さんは年齢の割に幼く感じられてしまったし、母親の書き方はオーバーに感じられたけれど、人間関係の摩擦やその対応はデジャブを覚えるほど身近なもので理解しやすい。何より「おじいちゃん」のキャラがとても良くほっこり、最後は感動しつつ読み終えた。
ただ、娘さんは、支えられていることをもう少し理解してくれるといいな。
誰もがこの本の娘さんのようになると大変だけれど、こういう人がいても支えられる社会であるといい。
やっぱり、宮沢賢治は偉大だった。
投稿元:
レビューを見る
岩手の風景、羊毛でできた糸から織られた服地のやわらかさ、細かく異なるたくさんの色が不思議と読みすすめながら鮮明に脳裏に浮かんで、ページをめくる度にいい気分になる本だった。
自分の好きな色、感触、味、香りをもっともっと理解したくなった~よくよく理解できたら世界の切り取り方が、受け止め方が変わるだろうな!調べたら実在するらしいホームスパンに興味津々。
投稿元:
レビューを見る
いまの美緒ちゃんなら大丈夫、あせらなくていい、お父さんとお母さんも、きっと今の形が二人にとって居心地の良い距離感になるだろう。
おじいちゃんの言葉、私の心にもスンと届くものがありました。
子供の頃に読んだかなー、ぐらいの記憶しかない、宮沢賢治のお話ももう一度読んでみたいと思った。
投稿元:
レビューを見る
「紡ぐ」という言葉が深い。
美緖を取り巻く人たちが、時をかけて心を紡いでいく。読み終えて心が温かくなる物語です。
岩手に行って岩手山を見たい。ホームスパンが仕上がる過程を見たい。そんな風に思うのは、伊吹先生の表現の力でしょうか。
初めての伊吹作品でしたが、行間のとり方や場面の切り替えも、静かな中にも力強さがあり最後まで飽きさせない内容でした。
投稿元:
レビューを見る
とっても温かいお話。描写が細かくて、想像しやすくて美緒と同じ場所にいるような気持ちになりながら読めた。お母さんの気持ちがわからなかったけど、自分が母親になったらお母さんの気持ちがわかるようになるんだろうなと思う。おじいちゃんの言葉が大事なことを沢山教えてくれる。
投稿元:
レビューを見る
羊毛から作るショールに興味を惹かれとても欲しくなったり、おじいちゃんと孫で過ごす日常が丁寧でほっこりして羨ましくなったり、色々といいなぁと思う素敵なコトが沢山散りばめられた小説でした。しかし、親子関係の心の葛藤には憂鬱になったり胸が苦しくなったが、概ねスッキリしたけどもう少しおじいちゃんと一緒の生活が見たかったなーって残念に思いました。