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元忍者が寺子屋(学校?)の先生で笑いあり、感動あり、バトルあり(バトルはナルトさながらの忍術が)でストーリーも面白く一気読み間違い無し‼️
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202209/寺子屋モノ好きだし今村翔吾だしと期待した通り面白かった!師匠が実は公儀隠密で…という設定とそれをいかした展開も意外で楽しめた。ただ、物語だから仕方ないとはいえ師匠として特定の筆子達を優先し過ぎてるのはちょっとなあ。そして子供達が強くて優秀過ぎて、結果恐ろしい強敵のはずがしょぼいザコ敵達になってしまい緊迫感に欠けた展開が惜しい。
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今村翔吾お得意の痛快エンタメ時代小説。
少年マンガの王道をゆく展開で、やはり面白い。けどちょっと飽きてきたな。
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素晴らしい、著者の原点、どこか荒々しく、骨太の冒険活劇、魅力ある登場人物の一挙手一投足に心が震える、現在出版されている書籍・シリーズ(くらまし屋、ぼろ鳶組、イクサガミ、童の神等)に脈々と受け継がれている、じんかん、塞翁の盾、八本目の槍等から受ける歴史の深さや懐かしさも感じられ、それぞれの著者の書籍、シリーズへの布石も伺え大変満足しました。この登場人物でシリーズ化に期待したい。
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序章/鉄之助の拳/吉太郎の袖/源也の空/千織と初雪/
睦月は今日も笑う/十蔵、走る/筆子も走る/終章
寺子屋の師匠と通う子供たち。一癖も二癖もある子供たちを教え導く(とは言い切れない)師匠も実はご同様な感じのひとらしい。楽しそうな寺子屋に見えますよ。
それぞれが起こす小さな事件は何とかやり過ごしてきたけれど、みんなに降りかかる大きな出来事に肝が冷える。
ああ でも よい結果に落ち着いて 本当によかった
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今をときめく今村さんの作品、初読。寺子屋の師匠とわんぱくな子どもたちの物語――が、いつのまにやら流血、殺人ありの物騒な展開になっていて、入り込んで読んでいたところからハッと我にかえってびっくりした。なんというか途中で気をそらさせない力強さがある。
子どもたちの悩みもそれぞれに真剣でいじらしいが、やはり十蔵が"凄腕の隠忍"という過去から離れきれない葛藤が重くひびく。外部の者が忘れてくれないというのもあるし、自身もふたをした心の底には鬼がずっと棲んでいることを分かっている。その背中を、前を向いていけるよう押してくれる存在が心強い。
「強さの質が変わったのだ。無闇に卑下しておると、いざという時に剣が鈍る」
「人は変われるのです。何度でも」
十蔵が一発当てようとシャレで(?)書いた「隠密往来」を読んで、子どもたちがあれこれ試すシーンは、ピンチながらなかなかに痛快。
「あかん!これ書いたやつあほや!」
「滅茶効くやん・・・虎の子のこれもくれてやるわ!」
金をばらまいて足止めする"金遁"にまんまと引っかかる大人たちの哀れさよ。
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最近お気に入りの今村翔吾だが、本作は言ってしまえばラノベだった。
文章の勢いは本当に好きで、色んな個性あるキャラが出てくるところもワクワクするのだけれども、主人公に魅力がイマイチないのと敵がザコすぎる等々で個人的には盛り上がりを欠いてしまった。
似たようなイクサガミは即漫画化!とおもえるほどの熱さ深さがあったのに、やはり初期の作品だからか何かが足りない感じがした。
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寺子屋を舞台とした人情話かなと思って読み始めたら、しっかり隠密、忍術の物語だった。個性豊かでそれぞれに特技を持つ子供達。そんな子供達が影の者達とまみえる。
こんな子供を持つ親は、どれだけ心配しても足りないだろう。
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これはよかった本当によかった。わたし的には文句なしの星5つ。江戸、忍び、子どもたち、教育、守りたいもの等々、わたしの好みのトピックが勢揃い。火喰鳥のシリーズより面白かった。もっともっと高く評価されてほしい!!
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元公儀隠密が営む寺子屋を舞台に、将軍暗殺を目論む一団との闘いが描かれる。
子弟の絆、家族や夫婦の愛、友情、人情、復讐劇、剣劇、忍者など、あらゆる時代小説の醍醐味がこの一冊に凝縮しており、一気に読まされてしまいました。
よくここまで、詰め込めるものと感心するほどで、しかも物語としても目が離せないほどよく構成されていました。
隠密という非情の心を捨て去り、子供たちの未来のために、己の夢を賭ける主人公の生き方に憧れを抱かざるを得ません。
主人公の教えや生き方に胸を打たれました。
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面白かった!!
『塞王の楯』『ぼろ鳶シリーズ』も良かったけど、こちらも胸アツで良かったです。
寺子屋の先生をしている元隠密の十蔵とワケありの4人の生徒たち。
子どもの行動には理由がある。それをちゃんと受け止めてあげられる十蔵が素敵でした。
子どもたちが巻き起こす騒動と先生の織り成すストーリーから目が離せない。
そして、十蔵の過去である「公儀隠密」に絡んだ不穏な動き。
自分たちに出来ること、すべきことを考え行動する子どもたち。頭の回転、決断力、胆力、何もかもがすごすぎる…。
途中から手に汗握る展開で一気読み!
十蔵の内儀だった睦月さんもすごく素敵な女性でした。
十蔵と生徒たちの絆。友の絆。十蔵の生徒を見守る優しい眼差し。夫婦愛。
すべてが心に響きました。
本作もシリーズ化して欲しいくらいに面白かったです。
『人を想い、人のために生きる。それが大人になるということだ』
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元公儀隠密で寺子屋師匠の十蔵と、教え子たちが良い関係。
元隠密だが、いい具合に腕が鈍っている十蔵先生は、筆子たちの悪戯によく引っかかる。微笑ましい。
他所ではうまくいかなかった子たちの、豊かな個性が可愛い。
兵書を学ぶ女子千織が、後半には立派に軍師となり、学ぶとちょっと足りない鉄之助が実は剣技無双だったり、でこぼこバランスが楽しめた。
隠密らしく忍びの戦いなどもあるけれど、寺子屋のほのぼの日常が楽しかった1冊。
十蔵の、師匠としての心構えが素敵だった。
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わけあり寺子屋師匠と筆子たちを中心にしたラブありサスペンスありアクションありヒューマンありのもりだくさんエンタメ時代小説である。
このコンパクトな1冊の中に、すさまじい情報量である。よくさほど違和感なくおさまっているものだと感動する。感心ではない。感動!! である。それも説明くさくない。さすがすぎる。前半の寺子屋奮闘記+筆子の事情ヒューマン路線で行くのかと思いきや、という景気のよさ。
もうね。前半部分だけ読んでいると「ポプラ文庫」でもよさそうだな、とか思うけれど、後半があると「大人もたのしめと、そういうことですか」と脱帽するのだ。
スカッとしたい、どなたでも楽しめる1冊でございます。
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序盤は、元公儀隠密の寺子屋師匠の十蔵と、子供達、奥様が主人公となる連作短編のよう。
中盤からは、お伊勢参りの途中、
将軍暗殺を狙う忍びが、、!
痛感エンタメ!
今回も面白かったです!
キュンとくるラブもらあれば、人情もある。アクションあり、どうやって逃げ伸びるか?のミステリーあり、
盛りだくさんで楽しめました
子供達がでてくる感じは、
昔観た、僕らの7日間戦争を思い出しました!がんばれ〜と応援したくなりました♪
加賀藩と聞けば、ぼろ鳶のあの方を思い出してしまいます
禅助さんのいい男っぷり、千織ちゃんが惚れるのも納得。強さと優しさ、俳優さんでは真田ひろゆきを思い浮かべながら読みました。
ラスト,追ってが迫る中、命懸けの攻防、十蔵さんは勿論のこと、禅助さん、よかった!
「鉄之介,責めることよりも、赦すことのほうがよっぽど難しい。
俺はお前にはそれが出来ると信じている。」
「人は思いを伝えるべき時に伝えねばならぬ」
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内容(ブックデータベースより)
明和七年、太平の世となって久しい江戸・日本橋で寺子屋の師匠をつとめる坂入十蔵は、かつては凄腕と怖れられた公儀の隠密だった。
学問は苦手ながら剣術に秀でた才を持つ下級武士の息子・鉄之助、浪費癖のある呉服問屋の息子・吉太郎、極度のあがり症ながら手先の器用な大工の息子・源也など、さまざまな個性の筆子たちに寄りそう日々を送っていたが、藩の派閥争いに巻き込まれた筆子の一人、加賀藩士の娘・千織を助ける際、元忍びという自身の素性を明かすことになる。
年が明け、筆子たちのお伊勢参りに同道する十蔵の元に、将軍暗殺を企図する忍びの一団「宵闇」が公儀隠密をも狙っているという報せが届く。十蔵は、離縁していた妻・睦月の身にも危険が及ぶことを知って妻の里へ向かった。
哀しみに満ちた妻との出会いと別れ、筆子たちとの絆の美しさ、そして手に汗握る結末――「本書は無冠だが、無冠の傑作として永く文学史に残るであろう」そう文芸評論家・縄田一男氏が絶賛し、作家自身が「最も自分自身を剥き出しにして書いたかもしれない」と語った、今村翔吾の原点ともいえる青春時代小説の傑作!
令和5年2月10日~15日