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一気に読み上げた。中国で成り上がっていく1人の自伝だが、これほど司祭に中国共産党の内部について個人の生々しい体験も合わせて綴られている本は衝撃的だ。
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中国で経営者として成功した方が、どのようなマインドで会社を盛り上げてきたのか、中国の社会的な背景から語っている部分がとても興味深い。
共産党幹部との関係を持つ身分から語られるドラマが生々しい。
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中国の政治・社会・経済の一端とともに、現代中国の富裕層の桁違いな資産や贅沢、そして、それがどのように形成されたのか、誰がそうやって儲けられるのかが分かる。結局、中国の共産党はあらゆるものを支配しているし、政治権力につながる赤い貴族が(政治的に失敗したり、極端にひどいことをしなければ)楽して豪奢な生活を送れるようにできている。国のトップがそうだから、様々な役所の小役人もこれを真似して立場を利用して利益を引き出そうとしている。これでよく経済成長ができているものだと思うが、中国全体の生活水準も着実に上がっているようなので、やはり膨大な人口や巨大な市場にはそれだけの余地があるということだろうか。
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ドキドキしながら最後まで読みました。
国家と地方、要人と経営者、人と人、色んな角度で中国国内が垣間見れます。
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一個人の見解なので、これが全て事実かどうかは疑問だ。しかしながら、中国の権力構造や腐敗の一端が垣間見れる、貴重な本だと思う。
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中国北京において不動産開発などで一財を成した著者が半生を振り返る。かつて共同経営者だった前妻は当局に拘束され行方知れずとなり、著者自身はイギリスで息子と生活している。
とても興味深かったのは、中国でのビジネスの仕方が日本や欧米とは根本的に異なっており、政府や共産党幹部などの有力者との特別な「関係」に依存していること。著者とビジネスパートナーの前妻は温家宝元総理の奥さんとの関係を使って成功を収めてきた。有力者と個人的な繋がりがなければ、錯綜する様々な許認可がスムーズに降りることはない。役人や赤い貴族の姉弟は見返りに、接待を受けたり、ビジネスの持分を持たせてもらったりすることで利益を享受している。
本書初めの親に連れられて上海から香港に流れ米国留学し香港のPEファンドに就職する下りは良くある話でしかないが、北京に移ってから前妻に出会って一気に成功を収めていく箇所からは正にチャイナドリームの体現であり大変ドラマチックで面白く読めた。
香港で育ちアメリカへの留学経験もある著者は「関係」中心の中国の在り方に疑問を持っていた述べているが、訳者は後書きでそうした言説は欧米向けのエクスキューズにすぎないとの見方を示している。
欧米と中国の文化の違いを感じたのは、ニューヨークでの治療の際に医師個人や家族を接待したエピソードや、ニューヨークタイムズに記事が載るのを記者の台湾人の奥さんに情で訴えて止めさせようとしたエピソード。結果的にどちらも役には立たなかったようだが、違う価値観で物事が進んでいることを分からせるものだった。
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失踪
父と母 上海1968‐1979
新世界 香港1978‐1989
投資ビジネス ウィスコンシン・香港1989‐1997
ホイットニー 北京・上海1997‐2002
結婚 北京・カナダ2002
張おばさん 北京2001‐2002
温一家 北京2002‐2003
平安保険株 北京2002‐2004
空港プロジェクト 香港・北京2001‐2005〔ほか〕
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最初この本をてにした時、分厚く、ページの隅から隅まで文字が書かれていて、恐らく読破出来ないと思っていた。しかし、その杞憂は幻と化した。中国の生々しい姿の一部を見ることが出来たからだ。