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黒田茂、葵の親子は葵の平成理科大学生物学部への入学とともに大学のある三浦半島の二子山ピープルタウンに引っ越してきます。
そこはウサギが何匹もいる町で、俗称「うさぎが丘」とよばれていました。
茂は警察官の三葛伸吾のつてで「うさぎが丘クリニック」の放射線技師の仕事を得ます。
葵は大学で推理小説実証研究会のマーダークラブに入部します。
マーダークラブでは、立て続けに部員が二人自殺するという事件が起きていました。
うさぎが丘ではうさぎの惨殺死体が多数発見されるという事件が起きています。
この町には何か知られざる秘密があるのか…?
葵も何者かに拉致され1カ月以上監禁されます。
事件を独自に調べ始めた茂も何者かに襲われ意識不明にまります。
その後もマーダークラブの部員の自殺は続き、葵以外の全員が死んでしまいます。
茂は、これは自殺ではなく他殺だと確信します。
事態は二転三転して犯人とおぼしき人物は、最後の最後に現れます。
非常に感情移入のしにくい事件が続きました。
最後の犯人の人物像は全く予想ができませんでした。
葵が危険な目に遭いながら、殺されずに生きていたのが奇跡のような救いだったと思います。
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出てくる人たちの誰もが不気味、あちこちにいるうさぎまで不穏の象徴に思えてくる‥。次々自論を展開する主人公に振り回され、一難去ってまた一難、ハラハラの連続でした。
最後の方までおもしろかったんだけど、ラスト、あまりにも自論が大きく広がってぽかーんとなって、驚くという感じではなかった。。
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目まぐるしく殺人や失踪や事件が起こり、途中、父のノートで葵と一緒にこれまでのおさらいをする場面もあったり、読みやすかった。途中から、この人は親身を装って情報をたくさん得てるし怪しいな…と思ってたら当たった。ラストに更なる真相。そして本書冒頭を読み返し、これが誰だったのか判明し、スッキリ。
父と娘が交互に不在なのが続いたのは笑った。
教授が優しすぎる。葵にバレて、手を出すかと思ったが。
また、もっと葵と監禁犯とのエピソードがあったらよかった。
だらだらしない展開なので、読みやすさとして、オススメ。
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なんだか温和なようで物騒なタイトルと帯の「この町には暴いてはいけない秘密がある」が気になり過ぎて手に取った。舞台は陸の孤島であるかのような山間の「うさぎが丘」と呼ばれる三浦半島二子山ピープルタウン。娘の大学入学と共に引っ越してきた黒田親子の周りで、うさぎの惨殺や大学生の連続自殺など次々と事件が起きる。
物語の序盤から相次いで事件が起こっていくので、秘密のことよりも展開が気になって仕方がない。読み進める内に疑わしき人物は思い当たるのだが、動機や理由がまるで分からない。その間にもさらに事件が続き、ようやく秘密が明らかになって真実が分かった…と思ったら壮大な秘密が待っていた。読み終えてから自分で想像を膨らませて、書かれていない物語を描いてみると感じることが非常に変わってくる。まだもうちょっと膨らみそうだ。
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読みやすく、先が気になり一気読み。町の分断、相次ぐ自殺者、消えた娘、おかしなカルト集団、焼け死ぬ有力者、発癌率が異常に高い住人、見てはいけないものとは?しかし人が死にすぎでは??
序盤に身分を変えさせられた人。まさか2人いたとは。公安という仕事の闇を感じる…
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山間のニュータウン、通称「うさぎが丘」。国道を境に「道上」「道下」と呼ばれる新旧住民の対立が見られる町に越してきた黒田父娘。学生の自殺が相次いだ後、彼らと交流のあった娘までが失踪してしまい、黒田は「町の秘密」に迫ることにする。不穏な空気の溢れるスリリングなミステリです。
新旧住民の対立がある町、というだけで充分に不穏ですが。冒頭からして謎の組織が絡んでいそうだったり、学生たちが見つけた「見てはならないもの」がいったい何なのかとか、不安要素がてんこ盛り。そんな中で起こる失踪事件、さらに相次ぐ事件に息をつく暇がありませんでした。うさぎの愛らしさも、慰めにもなりやしない(苦笑)。
終盤になるとなんとなーく犯人は分かったし、真相らしきものは見えてきましたが。しかしここまでは見抜けなかったなあ、という印象。ぞっとさせられるものが残ります。
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サクサクっと
読めちゃうんだけど
犯人は
何となく
察しがついてしまう
ただ
犯行動機と
娘だけが殺されない
理由や
主人公の
正体が分かった所で
ますます
釈然としない
今までの展開や
結末
ってのが
モヤっとする〜
と言うのが正直な感想
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この小説は一気読み必至だ。
息を吐く暇も与えないスリリングな展開の連続。想像を超えるまさかの。。。
今年一番の私のおすすめかもしれない。
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黒田茂と葵の親子は、葵の大学入学と同時に三浦半島の中ほどにあるニュータウンに引っ越してくる。
このニュータウンには造成以前からウサギが多くいたことで、「うさぎが丘」と呼ばれている。
茂は、交番の三葛巡査長の口添えでうさぎが丘クリニックに勤めることになるが、そこで住民たちが新地区と旧地区で分断されている様子を知る。
うさぎの惨殺の噂や大学生の自殺など次々と不穏な空気が流れて…そのうち葵まで失踪して。
あまりにも次々と複雑に進んでいくので、一体どうなるのか…と気になりながら、
それでも葵が家に戻ると、次は茂が襲われて入院していた…と。
この親子、動かずにはいられないのか?
あちこちで動いては、事件がまた起こる…
ちょっと待て、と言いたいほどで。
大学生自殺の真相やうさぎ虐殺などの真相は見えてくるが、あまりにも死が多いなと感じた。
最後の最後で、なるほど黒田親子と三葛はそういうことだったのか、と。
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娘が大学に入ったことを機に引っ越してきた主人公
娘が入ったサークルで次々と自殺が起こります。
そんな中娘も行方不明になり…
いったい何が起きているのか、主人公は娘を探すために様々な人に話を聞きに行きます。
そんなうまく行くか〜と思うところもありましたが何が起こっているか知りたくて一気に読み切りました。
最後はかなり意外なところに着地し驚きましたが、余韻の残る最後でもありました。
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大学のマーダークラブに入ってしまったばかりにトラブルに見舞われる葵ちゃんの冒険、と簡単にストーリーを描ければ良かったのだけれど裏もあり、そのまた裏もあり、過去の遺物や途方もなく大きい組織にも揺さぶられながら、父親は真相を探る。
スルスル読んでしまったけれど二時間ドラマ的な楽しみ方のできる一冊でした。
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うさぎが沢山いる新興住宅地で起こる、連続自殺事件に監禁事件。
次々に事実が明らかになるが、解決するかに見せかけて二転三転する。
小説のトリックが実現できるか検証するミステリークラブの活動が楽しそう過ぎてそればかり気になってしまった
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けっこう簡単に人が死ぬ。なのにあんまり緊迫感がないので、淡々と話が進む感じがした。
話としてはありがち?で、犯人もそやっぱそうかって思いました。最後の一ひねりは、作家さん頑張ったって感じがしちゃったかな。
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容赦なく人が死んでいく。
それも大学生の連続自殺とくれば只事ではない。
物語の舞台は山間にあるニュータウン「三浦半島二子山ピープルタウン」。
うさぎが多く棲息する事から「うさぎが丘」と呼ばれている。
この町に越して来た黒田茂と葵の父娘は危険な目に合いながらも、町に隠された秘密に迫っていく。
閉鎖的コミュニティが齎した対立的な事だろうと読み進めると、何やら壮大な犯罪の香りがして来る。
黒幕の予想が付き、余裕をかましている所に終盤の二転三転。
そして思いがけない真相に愕然。
作者の手のひらで踊らされ、自分の詰めの甘さを知る。
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閉鎖された小さな町の中特有の異様な話かと思ってたら結構ガチガチに堅いのが黒幕だった。
とにかくサクサク進んでいくし人は沢山死ぬ。
登場する人達があっさりと描かれていてただ淡々と物語が動いていく印象。
黒田氏がどこか人間味が薄いような気がしながら読んでいてこの作家さんの作風かとも考えたけど正体がそうならそうだな。