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数年前に菅野仁『友だち幻想』を読み、その時はピンとこなかった「友だち」という曖昧な関係性についての問題が、コロナ禍を経て、オンラインでのコミュニケーションが文化的に受容された社会への変容を受け入れたような、受け入れきれないような現在にあって、切実なアクチュアリティをもって迫ってきた。
本著は「友だち」概念の変遷や、それがコミュニケーションの形態から如何なる影響を受けてきたのかを具体的に説明しており、コロナ以降の不安感を解剖して見せてくれるようで響くものがあった。1日で読破。
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NHKのクローズアップ現代で、孤独をテーマに取り上げていた際、著者が出演されていたので今回読んでみた。
自分の周りでも、1人の生活を自分で選択している人が多く感じている。独立した個人の選択としては、何者にも気遣うことなく自由に生きる当たり前の希望だと思う。しかし、体調や心に不安を抱えたりした時でも、その生活を続けていくための、ヒントがあればと思い手に取った。
最近身を持って感じていたことではあるが、親友なんてものじゃなくても、職場以外の自分の居場所を確保しておくこと、ボランティアに参加したり、カフェなどに立ち寄って、外の空気に触れることは自分にとって必要だと、本を書くような先生から言葉にして教えて頂き確信を得た。
20年間続けているボランティア、時間を奪われるしリアルな利益はないけど、私にはなくてはならないものだと、歳を経て感じている。
追加 夏休みに家に居る時間が多い子どもに、友達と遊ばないのか?と聞くのはやめようと思った。そう、自分たちのころとは違うんだから。
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「形から入る友達」「コスパ重視」など、面白かった。
調査や文献などが引用される展開には「???」もちょいちょいあったが、考えを広げるには良かった。