紙の本
子ども相手に真面目に人生について語ってくれる変人のおじさんの話
2015/08/31 22:13
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うおざ - この投稿者のレビュー一覧を見る
アラマタ先生の本です。
これ、なかなか面白かった。
中学生とか高校生くらいにおすすめしたい。
オタクな男子とかには特に!
んー、でも、中学生でこの本を手に取る子って、いるかしらね。
少し説明がいるよなあ。
で、どんな本かと言うと、アラマタ先生曰く
「この本がテーマにしているのは、人生の知力とう点で、
ストライクを投げる能力ではなく、
ここぞの場面で相手を空振りさせる「決め球」の磨き方だ」(p2)
「もはや勉強さえすれば、誰もが勝ち組に入れる時代ではない。
にもかかわらず、学校でも、会社でも、親や先生、上司たちは
『勉強しろ』『努力しろ』と、まるで時代が何も変わっていないかのように
同じことを言い続けているように思える」
(中略)
「ストライクがとれることで『勝ち組』になった人でも、
その一生が充実し十分に楽しめるものになるわけではないからだ。
毎日不安に押しつぶされそうになっている『勝ち組』はいくらでもいる。
それって、本当に幸せなのだろうか。
むしろ、成功したかどうか、勝ち組か非勝ち組かに関係なく、
知的作業や日々の暮らしのおもしろさに打ち込めた人こそが、
一生を満喫した人といえるのではないか」(p4~p6)
で、アラマタ先生が言うところの「決め球」が大いに有効になるのは、
「社会人になったあと、それもかなりあとかもしれない」
あらら、
中高生が読んだって、すぐに成績アップにつながったりはしないのね。
でも、すぐに目に見える「勝ち負け」や「ランキング」から離れて、
自分なりの「楽しみ」や「やりがい」や「達成感」に気づくヒントになりそう。
一方、アラマタ先生は、
「受験直前の一週間で教科書を全部読んで覚えただけ」という
驚異の記憶力の持ち主だったらしく、
こういう人だから、こういう生き方も可能だったのね、とも思う。
でもまあ、
普段まわりにいる大人が言わないようなことを言ってくれてる。
子ども相手に真面目に人生について語ってくれる変人のおじさんの話、
みたいな感じで、読んでみるといいんじゃないかな。
中高生だけでなく、大人の皆さんにもおすすめです!(^.^)/
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引用したいお言葉だらけでした。流石アリャマタ先生!
貧乏なら貧乏なりに工夫する、というのは実践し続けているので、間違ってへんかったんや!と勇気づけられました。
一方で、メモ取る習慣がないので脳みそつるつるなんやなー、とも。
メモメモ!
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0点主義とは、点数という束縛から離れて、さまざまな知的関心を楽しく広げていくことだといえる。そのような「幸福色」をした知識や体験は、かならずいつか、他人をも幸福にするだろう。なぜなら、本人がそれによって幸せに生きてこられたからだ。
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読みやすさ、とっつきやすさを狙い過ぎたか、ちょっと物足りない。アラマタ先生ならもっと語る事があったのでは。もっともっと一つ一つをディープに語ってほしかった。
それにしてもいやな事を面白いに変えてゆく、その発想に脱帽。さすがです。
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雑学王といえばこの人、荒俣 宏氏による最新刊。予想通り、いわゆるビジネス書で取りざたされる知的生産とは方向性が真逆で爽快!人が見向きもしないようなニッチを、ひたすら深め続ければ、そのうち、結果的にそれがその人独自の資産になっていく。目先の功利に走るなということを教えてくれる。だからこそ、スキル伝授というより、メッセージ性の強い本だが、激しく共感。
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興味のある本を原書で読んでみたくなった。
好きなことをつきつめると、いつか、何か見えてくるものがあるということか。
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さすがアラマタ先生、単なるHow to本じゃない楽しさがにじみ出てます。さらっと読めるのに気になるフレーズが沢山でいつのまにか本は付箋だらけ。再読必至。
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「0点としか評価のしようがなかった「異質な力」は、あなたの人生のクライマックスにおいてかならずその力を発揮するチャンスがめぐってくる」荒俣さんによる、ひとりロングテールのススメです。
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簡単に言えば、ニッチでも好きな事をやっていれば、いずれ
その知識が自分を助けてくれるということを主張している。
答えのある問題を、マニュアルどおりに解くことに長けている
高学歴と言われる人間が高く評価されることに疑問を持って
いたので、著者の主張はよくわかる。
ただ、57の技術のなかで、同じ主張を繰り返すので若干
くどく感じる。できれば、タイトルに「技術」という言葉を使っている
以上、もうすこしその技術の詳細を書いて欲しかった。
とはいえ、博覧強記の荒俣さんのことがある程度分かるので
興味を持って最後まで読み通せた。
ただ、荒俣さんも結構歳なので、結構記憶力が落ちているらしく
資料を探す時間など以前の数倍時間がかかると言っていた
のには、悲しくなった。 年など無視して、頑張って欲しい!
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読んでいて、なかなか筆者のようにはいかないよなあって思いながらも「学ぶ」と言う事に対するこちら側の姿勢と言うか心構えと言うか、そんなものを意識できる点でなかなか面白い本でした。あまりに「学び」が方法論や手法と言った道具になりつつあることに対して、本来、学びとは成功したりするためと言うよりは自らの興味を刺激し成長するということなんだろうなあ。やっぱり映画や美術や音楽を鑑賞したりしなくっちゃ、、好きなことをすればそれが勉強になるって「0点」的解釈(^^)
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0点主義とは、人から見れば無意味なことを追いかけて
勉強することである。
競争のための勉強ではなく、自分が興味のあることのみを勉強する。
それが、どこかで何かになる可能性がある。しかしその可能性のために
勉強するのではない。
無駄、とは、未知なる可能性がある、ということであり
無駄なことが集まって何かになる、点が面になることがある。
自分をペテンにかける。
欲望を抑えるために、「~をしていたら、こんな(悪い)結果になっただろうから、~をしなくてよかったのだ」と考える。そのうち、この言い訳を考えることが楽しくなる。
見込みのないこだわりを捨てる。人生でもっとも叶えたいベスト3を諦める。そうすると新しい選択肢が出てきて、可能性が生まれる。
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荒俣さんの人生の根本となっているのであろう、「0点主義」という方法論についての本。
主に勉強法について書かれていました。
「0点主義」とは、何事においても、遊びを含めた、無駄だと思えるような分野を楽しむ、というようなものだという。
ただ、これはほとんど感性の問題だと思ったので、いくら著者がこの生き方をすすめても、伝わらない人には伝わらないやろうし、そもそもこのように行動できる人は限られてくると思う。
自由と、いい意味でのひねくれが合わさったような生き方、個人的にはいいと思いました。
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中学高校と、勉強は主に受験勉強が中心でした。とにかく、合格するためには暗記一本。先生も、テストの成績の優秀の子がエリートと決めつけていた。思考力や発想力又洞察力も見につくはずがない。0点主義の考え方は、ストライクゾーンから外れたその場所に興味深いものが隠されていることを指摘している。勉強が出来なくとも、卑下せず、興味あることを楽しんで学ぶことでチャンスはいっぱいある。年齢を重ねると、意欲や探究心が薄れて来ますが、この本の影響で頑張りたいと思います。
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ボール球を振らせるような、あるいは敬遠して牽制で刺すような、そういう話が続く(野球の本じゃないよ)。
結局、試合に勝つための0点なのか。0点がいつか力になる、という考え方、それは、他所で点を取る、ということなんじゃないかなあ。
タイトルに偽り、じゃあないけど、「0点主義」の定義を、見誤ってしまいました。
そんなわけで、期待の方向が違ったのだけど、中身自体は、まあよかったのです。「アウトプットは恥をかくほど実になる。人生なんて死ぬまで恥のかき通し」「間違えるのは大切な権利。」
挿絵は一転してビジネス書っぽいけど、いいのがあったなあ。
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仕事でも勉強でも、苦手だと思っていた分野にも必ず萌えるところがある。荒俣流楽しみ方は、とっても素敵。日々が豊かで楽しくなる第一歩だと思う。