紙の本
いまいちパンチに欠ける
2022/09/04 15:04
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投稿者:ぼちぼち - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生のひじりは毎日クラスメイトにイジメを受けていたが、同じくイジめられていた夕実にクラス全員を毒殺して一緒に復讐しようと誘われる。二人で綿密な毒殺計画をたてていたがある日夕実が毒殺される。そしてひじりは夕実の仇を打とうと一人でクラスメイトを探り始める。最後は畳み掛けるようなどんでん返しもあるが、全体的には優しい物語であった
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続編強く希望!続き気になる終わり方で…
とりあえず妄想しておきます。
ネタバレになるから、言えないけど後半が『うわ。マジかぁ。』って思いました。
本当に帯通りの美しい女王蜂でした。
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主に毒を使った殺人、言葉通り致死量であるから死んでいった校友たち、それに対してのタイトルは「致死量の友だち」。何が致死量なのかをずっと考えながら読んでいた。スッキリ終わった感じのしない終わり方でまるで続編があるかのよう、致死量の読みは外した。
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イヤミス毒ホラーで、三浦しをんがネットで推しコメントをしているのを見てなんで?と思って手にとりました
この人の本は円城塔先生との共著以来
系統としてはみんな蛍を殺したかったや触法少女好きなら間違い泣く楽しめると思います
かなり設定や内容も練られていて、伏線も自然に回収されていて読んでいて面白かったです
図書館や私立学校の調理室への侵入も学園関係者と付き合っていたことや、共犯者の職業を考えると不自然ではないと思いました
飲み物への毒物混入シーンは実際にあった青酸コーラ事件がモデルでしょうか?
◯◯落ちは最初からかなり不自然な描写が多かったから、予想はしていましたが、そのまんまだったのでそこは残念でした
裏切ってくれたら予想外の落ちだったんですけどね
夕美のサイコパスキャラは出来過ぎな気もしましたが魅力的で、ひじりが信奉したくなるのもわかります
探偵キャラの子も美少女であって欲しかった
それなら後半の展開も別の意味合いがあってよかったのに
でも大変楽しませていただきました
続編期待
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日々、凄惨なイジメに耐えるだけの高校生ひじりに、美少女の夕実だけが近づき、ある日、クラス全員を殺さない?と持ちかける。劇薬の農薬や自然界にある毒物に詳しい夕実は、毒による殺害を提案。夕実の妖しい魅力と、イジメの復讐という提案の虜になったひじりは、夕実への依存度を強めていく。
女生徒二人による犯罪計画の顛末やいかに!
青蛙、と名のるからには、著者は岡本綺堂のような怪談が書きたいんでしょうか。ホラーという括りで評価するなら、なかなか怖い話です。どこから殺人鬼の魔手が伸びてくるかわからない展開で、正体不明の敵に対処しなければならない不安感は、ゾクゾクします。
もちろん最後に種明かしはあるので、ミステリーと言えなくはないのですが、ミステリーとしては禁じ手を使っています。本格ミステリーファンが読んだら、きっと怒ります。著者はわざとやったのでしょうか。
ミステリーとはっきり標榜しているわけでもないので、スクールガールコンプレックス的な表紙から連想するように、百合を全面に出した復讐劇、ホラーに終始したほうが良かったんじゃないかと個人的には思います。一気に読み切ってしまう、引き込まれる展開だっただけに、ラストが残念です。
スプリーキラーにも衝動的なタイプと知能犯のタイプがいて、明らかに今回の犯人は後者。人を思い通りに操ることに快感を覚えるタイプなのだから、他のストーリー展開に出来なかったかなぁ、と思います。
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まず最初に読む前に思ったことはタイトルにある”致死量”という単語。最初にこの単語を見て感じたことは”毒”だった。
Wikipediaによると摂取、被爆すると死に至る量。急性毒性試験や、中毒事例などに求められる。とある。
言葉の通り、とあるものを死に至る量を摂取すると、それが毒と呼ばれるようになるのならば、例えば蜂毒などの一般的に連想される毒以外の、物質として存在しないもの、例えば言葉や感情(状態)も毒になりえると言える。
その点を踏まえて改めてタイトルの「致死量の友だち」とはどういう意味なのか、考えながら読むことにした。
進学校にてクラスメイト達から毎日いじめを受け続けている宇打ひじり。
校則にはうるさいくせにいじめのサインは見て見ぬふりの教師達。
死んでしまおうと考えていた時、彼女と出会った。彼女の名前は橘夕実。彼女もまたひじりと同様にクラスメイト達から虐めを受けていた。「一緒にあいつらに復讐しましょう」。ひじりは彼女からの提案に乗り、死ぬことをやめ、彼女と共に復讐への道を歩み始める。
ひじりは夕実から毒を使って復讐をするつもりだという話を聞く。
なるほど、この作品は素直にタイトルの通り、毒を使った復讐の話なのか。ということはこの後は二人の復讐の話が続いていくのだろう。
どう続くのかは是非手にとって確かめてみてほしい。
個人的には納得がいっていない。
プロローグから続く話の形がミステリーの要素によってゆがんでしまったような。
結局作者が書きたかったのはプロローグとエピローグでの彼女たち二人の関係であり、その関係を説明するのにミステリーの要素が多い気がする。
**表紙について**
目隠しされているのがひじりで、している方が夕実。
夕実が自身の魅力という毒によってひじりの現実(又は真実)を覆い隠そうとしている、ひじりはそんな夕実に魅入られ彼女に依存してしまう(されるがまま)、というのを表現しているのではないだろうか?
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❇︎
学校という閉ざされた空間の中での虐め。
積極的な首謀者と傍観者という名の共犯たち。
見て見ぬふりをする教師。
家族はバラバラで家にも居場所なんてない。
苦痛ばかりの毎日から逃げ出し、全てを
終わらせたいと思ったひじりは、偶然
同じように虐めに合っているクラスメイトの
夕実から声をかけられる。
夕実との出会いはひじりに希望の光を灯すが、
同時に毒のように徐々にひじりを狂わし始める。
とびきり美しく妖しい猛毒に魅入られ、
魅せられた少女の物語。
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終盤になってタイトルの意味が分かって、そういう事か〜とひとり納得した
個人的にミステリー(と思われる)小説ではガッカリだなと思う犯人と動機だったので残念だった
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一冊、丸ごと毒にまみれた不快感100%作品。
主人公は学校で苛烈ないじめを受け、家族からも疎まれている宇打ひじり。
自殺を決意した日に、美しいクラスメイト・夕実に声を掛けられ、いじめ加害者を毒で殺害する事を持ち掛けられる。
美しい夕美にどんどん惹かれ、恋に似た感情が高まり、彼女に言われるがまま僕のごとく行動する従順なひじり。
百合要素にイヤミスをミックスさせた本作だが、登場人物が揃いも揃って癖の強い人ばかり。
次々と起こる事件、犯人は一体誰?
先が気になり一気に読み進め明らかになった黒幕にゾッ。
毒と狂気に胸やけする。
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いじめのターゲットになり、学校でも家でも悲惨な、食べる事にも苦労している様子がリアル。よくも悪くもない。読みやすかった。
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確かミステリとして発売されたと思うのだが、個人的にホラー要素のほうが濃いと思う。「ノックスの十戒」を破っているからだ。なので、ホラー作品として語る。
とにかく予想もしていないことが次々と起こる。しかも超常的な力によるものではなく、明らかに誰かが行っている。それがわからない。その点では十分に楽しむことができた作品だ。
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荒唐無稽な学園ミステリー?ホラー?
いじめの描写も、教師の態度も、家族の存在感全て薄っぺらく、主人公のキャラクターの方針もブレブレで非常に残念な本でした。技術的な部分が追い付いていないような印象を受けました。