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どこにいたって息がしづらいと思っている人が、ほっとひと息ついてゆっくり自分のことを考えられるような場所。それが喫茶とまり木。羽を休めて、元気になったら飛びたてますように。自分のペースで、自分らしく。『コーリング・ミー』がとても良かった。
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喫茶とまり木での、優しさあるれる全6話の物語。
合間、合間で
気分転換に読むのに心地よかった。
大きく変わらなくても、向く方向の角度がたった1度変わるだけで、進む先は全く違う場所になる。
未来を少し不安に感じてしてしまっている私のこころに響きました。
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とても心が温まる感涙短編集。
0話 きみのとまり木
だれかが心安まる場所であって、だれも拒まないそんな喫茶店で、級友の気になってる彼女と出会うが、すぐに会えなくなってしまう。
5話 僕らのとまり木
オーナーがこの「喫茶とまり木」を作った理由が0話から繋がる内容で、会えなくなった彼女の代わりに居場所がない人やちょっとだけ毎日に疲れた人が、羽を休められる場所であったらという願いが込められている。
ラストには奇跡が。
喫茶とまり木に集まるのはちょっと不器用だけど健気に生きている人たち。
1話 家族写真
離婚前も離婚後も仕事オンリーで娘にとっては、母親だと胸を張って言えることができないのに、それでも娘は優しくて「お母さん」とずっと呼んでくれる。
母親であろうとしてくれていることを娘は気づいている。
2話 コーリング・ミー
高校生の駆には、ハンドメイド友達の羽須美さんがいる。
喫茶とまり木のレジ横に彼女が得意とする刺繍を施した布小物はとても人気だ。
彼女から声をかけられて駆もビーズアクセサリーを見せて交流を深めている。
だが、小学生のときにからかわれたのが原因で、誰にも言えないでいたのだが…。
3話 蜃気楼の彼女
平凡で普通な自分が、高校時代にひとつ飛び抜けた個性的な彼女としばらくぶりに再会。
以前の彼女と違っていたが、何も聞けずにいた。
普通の型にはめられていた私とは違う生き方をして、怖いものなんてこの世にひとつもない彼女のままで現れてほしかった。
2人の本音は…。
4話 一輪の花へ花束を
一週間、一緒に生活するだけのバイト。
その相手が、なんとTVで観る女優だったとき。
彼女は、特別なこともせずただ普通に過ごすだけ。
これからも女優でいるために、普段の自分を知らない人に、まっさらな目線で見てほしかったと…。
自分の中では、2話が一番心に沁みた。
男だからとか…関係なく素直に好きなことをして輝いてほしいと心から思った。
そして、素敵なものを生み出す才能を羨ましいと。
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素敵なお話が詰まっていて癒されました。悩みを抱えた時にホッと一息つけて、また歩き出せる場所があるって大切。そんな喫茶店をオープンさせたオーナー。そのきっかけが小学生の時に出会った複雑な家庭環境の女の子が喫茶店を居場所にしている事を知ったことだったのも素敵すぎるお話です。
最後の再会は感動でした。
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生活環境も違い、悩みも違う人たちが、たどり着き、羽を休めて旅立とうとする準備をする場を与えるような場所。それが、喫茶とまり木。
連作短編集で、ラストがとてもかわいかった。
話の中の人物やアイテムで何だか繋がりができていくような。
読後、とてもほっこりするお話でした。
続編あるのかな。
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生きるのに不器用な人が安らげる喫茶店。プロローグの男の子と女の子が、最後に出会うのはちょっとできすぎの気がする。
1 母親になれない仕事第一の女性
2 手作りアクセサリーを趣味としている高校生男子
3 平凡な生活をしている女性が高校の時憧れていた同級生が平凡になってしまったとショックをうける。
4 有名女優が一般人の自分に戻る1週間。
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ハンドメイドが趣味の高校生男子のお話が
じんわり好きだったな。
世の中の全ての人に受けいられることがなくても、
分かってくれる誰かが、側にいる。
そんな温かい世界になったらいいなあ。
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ずっと積んでしまっていてようやく読めた。
とてもあたたかくて、むしろ今が自分的に読むタイミングだったんだなと思える。
やさしさがハートに沁みた。
だれかにというより自分に優しくなれる場所があると、救われるよね。
喫茶店とまり木はそういう場所だと思うし、こんなお店が近所にあったらいいなと思ったけれど、あぁなくても大丈夫。そういう場所を求める時はこの物語を読めばいいんだもの。
時に物語は、誰かにとっての居場所になりうるんだな、としみじみ。
明確な変化や答えがほしいわけじゃない。ただ無言で肯定してくれる場所があると、息ができるようになる。
なんだか息苦しいなという人の手を伸ばせば届く場所にこの本があるといいなぁ。
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喫茶とまり木を中心に、日常を生きる人たちを描いた短編集。
はっきり言うと、目新しさはない、最近とくによくあるパターンの本だと思うが、安心して読めるし、登場人物の悩みや迷いが本当に普通で、それが共感を生みやすいのではないかなと思う。
最後はまぁ出来すぎ君だけれど、それも"安定"で良いのかもしれない。
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0話から5話(6話収録)で構成される短編小説。0話である意味も最終話で判明。物語の要所でさりげなく喫茶とまり木が登場し、心を癒す。1頁を丁寧にじっくり読ませる一冊。親近感と優しさに感涙。
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アクセサリー作りが趣味の男子高校生の物語が一番面白かった。
色んな葛藤や出会いが喫茶とまり木を舞台に、優しい物語に変わっていってほっこりした。
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静かな街の片隅にある喫茶店、とまり木。
その名の通り疲れた人が羽を休めることのできる場所を目指し作られた店。
オーナーは小学校の頃、学校になじめない女の子が唯一休める場所が近所の喫茶店だったことから、そのような喫茶店をオープンさせようと願いを叶えた。
さらっと読める本。
最近、こんな本多いな。
全国の書店員が大絶賛、ハートウォーミングな物語
ってタイプのもの。
時代が求めているのかな。
残念ながら、私は、この読者層ではなかった。
私は本だからこそ、アップダウンがあったり、あり得ない展開だったり、経験できそうもない事柄だったり、そんな本を読みたい。
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なんて気持ちの良い読後感。
0話「きみのとまり木」からスタートし、ゆるくリンクする5話収録の連作短編集。
登場人物は皆、私達のすぐそばにいそうな人達ばかり。
家庭より仕事を優先し、母親としての自分の存在に苦悩する女性。
趣味のアクセサリー作りを友達に言えない男子高生。
平凡な自分の生き方が嫌で、友人に理想を求める20代の事務員女子。
便利屋をしている兄の頼みで、特殊な依頼を引き受けた男性。
それぞれの心理描写が秀逸で、泣き顔から笑顔まで脳内で鮮やかに再現された。
疲れた心を優しく癒し、浄化してくれる止まり木のような物語。
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喫茶とまり木行ってみたい〜!
登場人物の生きづらさの思いが
自分のことのように
わかるわかる…!!ってなりました。
温かい読後感たまりませんでした。
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Kindleで読んだ。
自分の生き方に迷い、ふと立ち止まった時は、街の片隅の「喫茶とまり木」を訪れて…。不器用な心を救う連作短編集。
初読みの作家さん。
店名がいいよね。
最終話以外は、喫茶とまり木はアクセント程度。だけど、それが主張しすぎなくて良いと思った。
“とまり木は、決して繁盛しているとは言えない。けれど毎日途切れずお客さんが訪れ、みんなのんびりと自分の時間を過ごし、満足した顔で帰っていく。SNS映えするような今時の洒落た店ではないし、他にもよくありそうと言えばありそうな店なのに、どうしてかここは、訪れる人にとって、つい足を運んでしまう不思議な引力のある場所だった。”