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東南アジアやアフリカでの鉄道新設は、安価で受注した中国資本が目立つ。なぜ、これらの国々は「安かろう悪かろう」の中国クオリティを受注するのか、今まで理解できていなかった。
いや、「安かろう悪かろう」という思い込みが誤りであり、「安くてもそこそこのモノを手っ取り早く手に入れたい。借金の返済は追い追い考えよう。」という感覚だったのである。
日本が「世界に誇る」と思い込んでいる、品質・安全・スピード・技術へのニーズは実際のところ無いのだ。世界と日本の感覚はどんどん乖離していることを突きつけられた。
日本の人口が減り(国力が低下し)、あらゆる国内マーケットが縮小し、国際市場では戦力外となり、取り残されつつある。
ところが我々は、日々、日本語だけを話し、公私共に日本人だけと付き合い、お茶の間で日本らしさをPRする番組を視て満足する。将来もこんな生活を続けていて、生き残れるのか本当に心配である。
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鉄道ビジネスから世界の潮流を読む一冊。
わたしが勤務している会社が鉄道ビジネスをしてる訳ではないが、社内のイベント(リモート開催)に著者が登壇するということもあり、気になって読みました。
講演会は、まだ開催されていない段階で感想を書いています。
世界でインフラ系のビジネスをする場合、どの規格を担いで商売するかで明暗を分ける時があります。強かな企業は、自社の製品を世界標準の規格として認知させることにも注力しているのです。VHS対βマックスのように、世界標準の規格となった技術の製品が反映することになります。鉄道の世界では、二つの規格があるそうで、狭軌と広軌と呼ばれているそうです。その国がどちらの規格とするかで、日本の企業はゼロサムゲームを強いられているみたいです。
政治の力関係も大きく影響を受けることになります。それ以前に、日本企業はアフリカのようなこれからインフラ整備の可能性ある国々にどのようにアプローチするべきなのか?のヒントが本書にある気がします。
定期的に世界を飛び回っている著者なりの視点で、世界で活躍するにはどんな視座が必要なのかを経験交えて語りかけます。
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日本の考える常識は世界の非常識。世界で起こっていることをもっと知る必要がある。
実際に目にした筆者の言葉には説得力がある。
いつまでもメイドインチャイナを馬鹿にしてる場合じゃない。