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半導体に関する基本的な情報や動向がわかりやすくまとめられた本。特に印象的な内容などもなかったが、市場/各社動向から製造工程、サプライチェーンなどポイントが押さえられていたので体系的に理解することができた。
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NVIDEAの時価総額が1兆ドルを超え、TSMCが熊本に1兆円規模の工場を作り、日の丸ラピタスが5兆円以上の巨額投資で世界に挑む。いまや生活にもビジネスにも欠かせない半導体。でも半導体を説明しろ、と言われると…。本書は半導体の産業構造や仕組み、製造工程など基礎的な内容がまとまっている。特に素材含めた半導体サプライチェーンについてのコンパクトな説明がわかりやすい。
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半導体がこれから熱いってことだけはわかった。ただ、文章や構成自体にセンスは感じず、ただの知識が網羅されているだけの本にしか思えなかった。
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半導体とは何か?すらわからなかった自分にとっては入門書になる良書。
ただ技術的な用語も多く、いまいち頭に入りきらない点もあった。
日本が過去半導体において世界シェアの半数を占め、それがなぜ今では凋落してしまったのか、世界情勢や半導体ビジネスの経緯からよく理解できた。
今後技術的な部分も含めて理解を深めていきたい。
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1.この本を一言で表すと?
半導体の基礎知識、歴史、今後の見通しを解説した本。
2.よかった点を 3~5 つ
・半導体とはそもそも何なのか(p28)
→本来の半導体の意味と、慣例的に呼んでいる半導体とは意味の異なる物だということがよくわかった。
・ニュースでよく聞く前工程、後工程とは?(p40)
→設計工程、前工程、後工程、の違いがよくわかった。
・半導体メーカーにおける 2 つのビジネスモデル(p54)
→このビジネスモデルをよく把握しておく必要がある。半導体企業と言うだけでは誤解する可能性がある。
・半導体の供給は急に止まる(p142)
→サプライチェーンは非常に危ういバランスで成り立っているのがよくわかった。
・世界中で重要度が高まる半導体商社(p151)
→半導体商社の重要さがわかった。
2.参考にならなかった所(つっこみ所)
・半導体の歴史の部分は、私にとってはあまり新しい情報はなかった。
・半導体商社の話は、著者のポジショントークの部分が少なからずあると感じた。
・日本の半導体業界の未来について、著者の考えは楽観的すぎるように感じた。
3.議論したいこと
・日本の企業は今後、半導体産業で生き残っていけるのだろうか?
・日本の企業でファブレス型企業がほぼ無いのは何故か?
5.全体の感想・その他
・著者は経営者としてかなり成功していると思われるが、私はこの人を知らなかった。
・半導体の知識を得るための入門書としてはよかったと思う。しかし、今後の日本の産業の未来を占う上では内容が物足りない印象がした。
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なんとなくわかっているようでよくわからない、半導体のことを分かりやすく解説している。そもそも半導体とは「絶縁体と導体の中間」の物質のことを差し、さまざまな種類の半導体を使って作られた回路だったり部品だったりを総称して慣例的に「半導体」と一般的に呼んでいる。
技術の新陳代謝が激しい上に製造設備には巨額の投資と高度な技術と知識が必要で、簡単には増産も新規投資もできない。しかし国力を左右するほどの重要品であるのが悩ましい。
かつて日本が世界の半導体市場を席巻していた頃の「垂直統合型」の体制は廃れ、現在は「水平分業型」が潮流になっている。日本の文化の良し悪しが明暗を分けた感がある。
技術的な細かいことはわからなくても、知識としては頭に入れておきたい内容だった。
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ふわっとした知識したかなった半導体のを知ることができる一冊です。 技術の細かなところは半分以下の理解度でしたが、グローバルで成長を遂げた産業だから日本が遅れたというのも納得です。これは半導体産業だけの問題ではないですね。良本です!
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半導体といえばNVIDIAが有名くらいの知識しかなかったが、NVIDIA自体はファブレス企業で開発と設計のみを行い、製造はまた別のファウンドリ企業が担うという垂直分業が成り立っていることを初めて知った。世界の半導体市場や日本の半導体事情をさらっとしれたことが良かった。
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文章が端的で読みやすく、理解しやすかった。
タイトルの通り、半導体の科学というよりかは半導体ビジネスを解説した内容となっており、ニュースなどを理解するのに役立ちそうであった。
半導体ビジネスモデルは設計専門のファブレス企業、前工程専門のファウンドリ企業、後工程専門のOSAT、設計から製造販売まで行う垂直統合型(IDM)に大別される
ファブレス企業はエヌビディア等の米企業、ファウンドリはTSMC等台湾をはじめとしたアジア企業が強い
日本も半導体製造装置や半導体材料においては高いシェアを誇る
半導体不足の原因は、製造に時間がかかること(前工程で3ヶ月)、ストックできないこと(大量生産品は需給バランスで値下がり、多品種の場合は保管が煩雑になる)、ある分野が特定の企業に偏っていることが挙げられる
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半導体産業は、暫く現状維持で、何に使うのか、それをベンチャー企業が考えるわけだが、日本では育たないので、安く作るとことだけに取り組まざるを得ず、日本中残業だらけである。投資家が居ないのか、企業が、国内のベンチャーに目を向けないのか、銀行が、投資する気がないのか、人材自体が枯渇しているのか。
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1980年代からパソコンを触ってきて、ICについてはそれなりの知識を持ってきたつもりでしたが、本書を読んで、あいまいだったり感覚的に捉えたりしてきた言葉が明確になったように思います。
最近の動向についても、それなりに知識を得ることができました。
あと、前提知識が多少あったからかもしれませんが、読みやすい文章・構成になっていると思いました。
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半導体って、何?というレベルですが勉強になりました!知らなかった、そうだったのか、今はそんな時代なのか、という驚きの連続でした。今、再読中です。
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毎日半導体半導体とニュースで目にし、その重要性がここ数年で急速に増しているので、改めて半導体ってなんなんだ、ということを知るために読む。
製造工程に関する解説から、歴史、各国動向、技術動向などがコンパクトにまとめられているので1日で読了。リードタイムが結構長く、在庫調整の困難さや災害・停電時のサプライチェーンに関する解説は、コロナ禍での半導体不足の真因の一つとして理解できた。
日の丸半導体は、自前主義で変化対応に遅れた。著者は日本にもこれから挽回できるエリア(材料面・社会的課題に直面している現状からの解決策)もあるとの意見だが、そこは色々前提条件がありそう。適切な政策サポートや各社の大胆な経営戦略が実行されるのか、というと、少し悲観的になってしまう。これは、結局半導体の話にとどまらず、日本全体の社会経済的課題だということなんだろう。