紙の本
高齢者の愚痴の言いたい放題
2023/04/02 09:06
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
健康、介護、カネ、社会全般のこと等について高齢者視点での大放談。まさに『高齢者の主張』ですが、一歩間違えると「愚痴の言いたい放題」で、賛同できる意見と、できない意見と様々でした。例えば、ビールのCM・自販機・タクシー内のモニター広告等に対する批判は単なる言い掛かり、「終活批判」や「原発反対」等は浅い見解です。一方、最も深刻と思ったのは、若者世代との分断や意識のズレの結果、高齢者を社会の厄介な存在に追い込んでいること。戯言としか思えない主張もありましたが、本書は高齢者の言い分を代弁しているのは確かです。
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年齢差別は確かに納得いかない。人はその能力に応じて周りから評価されるべき。
それはもちろんわかるけど、多岐に渡るテーマから言いたいことを時に出羽守をしながら、私に言わせれば〜と理論展開。
世間に遠慮して慎ましく生きるべきだ、なんてことをいう気はないけど、この本自体「老人」というご自身を利用しての言いたい放題。
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高齢者の視点から物申す姿勢に、冒頭部分はなるほどと思えた。
だんだんと主観の強さが全面に出ていると感じてしまう。
ひとくくりにされないために、やりたいことを主張するのが大事だと力説しているが、自身がある程度、心身健康を損ねていない状態なのが前提かも。
主義主張をきちんと言えることは、確かに良いことだと思えるものの、誰もがはっきり言えるかは疑問。
嫌味っぽく聞こえてしまうのですが・・・。
80%ほどは正しいことは言っておれらるものの、そうたやすく改善できる世間でもないとも思う。
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仕事部屋を借りようとして不動産屋から年齢を尋ねられ「86歳」と告げると、立て続けに断られ啞然とした著者が、高齢化社会ニッポンが抱える難問に対して、毅然とした打開策を提言した、老人に奮起を促す活力指南書。 「こうして高齢者は排除される」「デイサ-ビスは介護する家族の息抜きが目的」「老人が皆、集団行動を好むわけではない」・・・〝私は全員で何かを一緒に、しかも強制的にやらされることに馴染めない...皆で歌を歌ったり工作したり、体操したり...個人の我儘と言われても、私は一人で過ごしたい〟身に染みて頷ける。
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「子ども叱るな来た道だ、年寄り笑うな行く道だ」ということで筆者の主張には概ね賛同するが、しかし中盤から後半にかけてはどうにも筆が迷走気味で読後感はイマイチ。
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なかなかよかったです。
紅白歌合戦のことを、あまりよく言ってなかったけど、それは置いといて…
私はNHKのドラマは大好きなので、ドラマで1番観るのはNHKです。BSなどもよくよく探してみたら、結構皆さんの好みに合うドラマをやっていると思うので、ドラマに関してはNHK肯定派です。
あと、歳をとるとお金は大事よ、という切実な言葉がとてもみに沁みました。ありがとうございます。気づかせてくれて。
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第一章 なぜ高齢者になって住みづらくなったのか
第二章 体が不自由な時は頭を使う
第三章 「年寄り」にならない人はいない
第四章 年を取るほど、お金は重要
第五章 高齢者よ、街に出よ!
第2章P80意向の内容が心に残った。
子どもが親の介護をするのは当然ではない。
この固定観念は親のわがまま。子供が親元を離れている場合、その子が介護をするとき、離れていた先の生活を捨てさせることになる。しかし、いざ介護される側になると、子どもに頼ってしまう。心細くなるし、判断力も鈍ってくる。配偶者に先立たれると余計寂しくなり子供を呼びたくなる。元気な時は子に頼りたくないと言っていたけど、いざ元気でなくなると・・・。
著者は、以下のように書いていた
それは決して格好いいものではない。若いころから孤独に慣れよ
この孤独、家族がいるのが当たり前の生活の中でどうはぐくむのだろうか?最終章の、街に出よ!につながるのかもしれない。
親は子から与えられた喜びを思い出せ。
固定概念の根底には、「育ててやったのだから」という考えがあるらしい。育ててもらった恩を介護で返せ。これはおかしいと指摘している。育てる中で多くの喜びを得たはず。与える途中で多くの喜びをaji合わせてもらったではないか、とされていた。
子どもは親のもの、一生責任を持つという考えは、子離れできず、子どもの自立を妨げる。
子どもは自分を知っている。家族外の介護者は自分の好みを知らず説明するのがめんどい。と思っているかもしれないが、子どもと離れて生活している場合は、好みの変化を子が知ることはない。親は自分の好みを知らない、なんて親不孝な奴。子は今までの努力は何だったの?(ちょこちょこ顔を見せていたのに)と疑問に思う。こんなに不幸なことはない。
第3章P131以降
最高の人生を送る秘訣は、自分の中から湧き出る気持ちにしたがって行動すること。