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中野先生の名画シリーズは必読。今回は働く人にフォーカスしているが取り上げているのは今までスポットライトを浴びなかった職業。闘牛士、羊飼い、異端審問官など多岐に渡っていて絵を観るだけでも充分満足。説明も当時の歴史的な情報も踏まえていて読んで良かったと思える一冊。
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名画の中で働く人々(いろんな職業)を解説しながら、その時代や人物、職業そのもののついて語られている、毎回勉強になる。
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どんな時代も必死に働いてきた人々やその背景文化を良くも悪くも簡潔・軽快に纏めていてつるっと読める。
特に、ちょうどWhitney Museumで見てきたばかりだったエドワードホッパーの描いたものを含む道化(ピエロ)の節が面白くて、ピエロの苦悩を読むと、あの笑顔と涙のメイクもなかなか示唆があるなと思いました。
それから、ガチで人生で3億回は口にしていそうな「アリーナ」の語源はラテン語の「Arena=砂」。闘牛の流血を吸うために砂を撒いた闘技場がもとになっているなんて、この本読んでなかったら一生知らなかったかも。
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西洋絵画を取り上げて、かつてあった仕事を解説
西洋の歴史や芸術に疎い自分にとって、
背景を知る本は非常にありがたい。
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絵画に描かれた人物の職業を題材として歴史を解説している。絵と文のバランスは良く、カラー印刷ということもあって手に取りたくなる。
一見とっつきやすそうだが解説文の難度は高く、私は世界史の前提知識がないため理解が難しかった。世界史初学者には厳しい。わかってる人にはおもしろく読めると思う。
特に画像を入れるタイミングの遅さが気になった。解説文より後に該当の絵の画像が入るので、「絵のどこどこの位置にいるこういう色の服装をした人物はどういう意味があって…」といった解説の理解が難しい。
53ページ
羊飼いは羊を農家から預かって面倒を見る仕事であり自分で所有するのではないということを本書を読んで初めて知った。何をしているのかわからない仕事だと思っていたけどこれなら存在意義がわかりやすくて納得感がある。
183ページ
スイスが傭兵の文化から銀行を発展させて永世中立国になった流れが説明されている。教養として学びがある。
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中野京子さんの名画解説はこの本に限らず奥深く絵画へ導くよう。
この本の特徴は、絵の中にいる人やものがどんな仕事の人かに焦点をあて、絵画の描かれた背景や歴史について紐解いている。
この本の出なければ知ることが出来なかった事柄も多く、この先の中野京子さんにもまだまだ期待してしまう。
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面白かったしやっぱり文章の勉強になる〜!
こんなに美しい日本語使う人知らないから…どうやったらこんな日本語を使えるようになるのでしょう。
あとこの知識欲。
なんでも知ってる!
この人はともかくものすごい勢いでインプットして、やることなすことスケールがデカいのですね。
さすがです。
かっこいい。
名画のクオリティもすごいしそれを評価する目もすごい。
なんでも知ってるからこそ出てくる言葉たち…なんでもじゃないはずだけど…そういう次元で生きてる人がいるってことを学べるし、それを美しいと感じます。
どうやったらそうなれるんだろう。
知るとか勉強するってどういうことなんだろう。
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いつも聴いているpodcastの番組に著者の中野京子さんがゲスト出演していて紹介していた著作です。
取り上げられた“職業”は、当時ならではもの、現代にも連なるもの等々様々です。
主として中世から近世ヨーロッパを舞台に、それら多様な職業に携わる人々を、彼ら彼女ら登場する “絵画” を示しつつ解説を加えていく試みはとてもユニークで、紹介されたエピソードはどれもとても興味深いものでした。
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世界史で習ったばかりの情勢がかなり背景に影響していて、学習してる内容と結びついていたのでより面白がった。
もっと世界史を勉強したらもう一度読み直したい。
スイスが傭兵の国から永世中立国になった話がとても印象的だった。
マリーアントワネットのお抱えデザイナーの話とココ・シャネルの話も知らない話で面白かった。
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「名画の中で働く人々 仕事で学ぶ西洋史」って着眼点がいいですよね。期待した分、想定内ではありました。あと作者の今までの作品の紹介というか宣伝が結構あるのも、興ざめだった。
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芸術の秋 開幕直前スペシャル!みたいな選書になった笑(どゆこと?)
あらゆる時代の西洋絵画が対象で、そこに描かれた人物の職業や社会的地位について分析。あと人物以外にも、最終項では天使という人外も名を連ねている。(「職業に貴賎なし」と言うけれど、天使はフェアじゃないのでは?笑)
『怖い絵』シリーズの著者だったのか…
極めつきのビビリなのでシリーズには手をつけてこなかったが、本書もところどころがダークだった。目次の職業リストも、ザッと眺めただけでは怖いかどうかが予想できない。しかし紐を解けば、著者のユーモア、というかダークユーモアが込められた解説とコメントが飛び込んでくる。
「著者は猟奇的な絵画がお好き?」と疑われてもおかしくないチョイスでゾッとしたが、不思議と歩みが止まらなかった笑 いわゆる怖いもの見たさか?これじゃ芸術の秋どころかまだまだ夏の怪談である。
猟奇的で言えば、例えば「侍女」の項に掲載されているビゴーの絵画。(敢えてタイトルは伏せておく…)
占領軍大将の暗殺を企てる女性の図で、彼女の傍らには灯りを手に共助する侍女の姿。人物の表情が鮮明なせいで、映像のように動いて見える。
女主人の身の回りの世話に限らず命令とあらばどんなことでもやってのけたと言いたかったんだろうけど、「他にもっと大人しい(?)侍女絵はなかったのか!」とこちらはツッコみたくなる。
全体を通してハッピーな絵は少なかったかも。
心にガツンとくる方が記憶に焼き付きやすいからこんなコレクションになったのかな。「怖い絵」も然りだけど、個人的には「悲しい絵」が一番焼き付いたと思う。
「道化」の項がそれだ。まず意外だったのが、彼らが政治に関わっていたこと。
『リア王』の王に好き放題意見する道化師のように、民草の不満を伝えるのも彼らの大切な役目だったという。笑いを取るのと同様、王の許容範囲を超えないよう計算しながら物申さなくてはいけない。時に「国の良心」にもなりうる道化には、一人では到底抱えきれない憂慮があったんだろうな。
民草の間にいる道化達の絵もハッピーとは言い難い。ホアキン・フェニックス主演の映画『ジョーカー』を想起させた。
名画としてだけでなく、中の名もなき人々の働きぶりがこうして後世に伝わっている…。思えばそれは、伝える側(=絵を描く側)の尽力あってこそだったのではないだろうか。
ナイチンゲールのクリミア戦争従軍の模様は、同行していたタイムズ記者による大々的な報道の賜物だった。絵画の方も、本当に伝えるべきことを多少誇張してまで伝えたから、労働者たちの存在は忘れ去られなかった。伝え方って肝なんだなー…と。
画家が残した誇張だって、当時の人間が感じたことや何を求めていたのかが反映されているってこと。このまま西洋美術展に行っていたら、何一つキャッチできぬまま館を後にしていたかもしれない。
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中野京子さんの本が好きで数冊読んでいるが、本書は絵画に描かれた時代の文化について新たに知ることもできて、上位に食い込む面白さだった。
表紙の絵、中身を知ってから見るとつくづく怖い絵だ。
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こんなジョークがある。
精神科医の所に暗い顔をした貧相な男が来て、眠れない・死にたい・薬をくれという。精神科医は励ましてこう言った。町に今サーカスが来てます。あの陽気なピエロを見てくれば元気が出ますよ。男が答えた。そのピエロが私です。
スイス葉柄が様々な国の貨幣で報酬を持ち帰り、両替商に自国で変えてもらった事からスイスで銀行業が盛んになった。極貧国⇒傭兵⇒各国貨幣⇒銀行⇒先進国化⇒永世中立国という流れである。スイスが豊かになる過程で傭兵志望者は減り、19世紀後半に国としての傭兵輸出は憲法で禁止され、20世紀前半には外国軍への参加も禁止となり今に至る。唯一生き残っているのは、ヴァチカンのスイス衛兵。戦闘ではなく教皇警備の役目として特別に認められている。
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名画に描かれた職業や働く人々をピックアップして紹介した本です。思ったより多様な職業が描かれていて意外に思いつつも楽しめました。
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表紙の絵、こんなエピソードがあったのか⁉︎
最後のロレンツォ・ロット「受胎告知」笑っちゃった。アリア様、こっち見ながら微笑んでるじゃん。動きもよくわからなすぎる。