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訃報を聞いた時に驚いたのを今でも鮮明に覚えている。
山本文緒さんが余命宣告されてからの120日ちょっと。最初の方に「うまく死ねるかな」って買いてあったのが印象的。
120日って4ヶ月。あっという間すぎて、呼んでて、最後の方どんどん苦しくて、苦しさが伝わって、泣きながら読んだ。最後の、最期まで山本文緒さんは作家で、書く人で。悲しいし寂しいね。
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最後は泣きながら読み終え、すぐに感想を書く事が出来なかったです。
山本文緒さんの作品は何作か読んでいて、エッセイは2作読んでいたと思います。『再婚生活』は、私自身も山本さんと同じ病気で苦しんでいた時に手に取りました。
旦那さんを「王子」呼びしていて、ちょっとびっくりしたのを思い出しました。その優しい旦那さんを残して行くのはさぞ辛かっただろうな、と思います。
最後の日記に「王子」呼びが出てきて、とても切なく悲しい気持ちになりました。
『自転しながら公転する』を読み、『あさイチ』に元気に出演されていた山本さんを観て、これからどんな小説を書いて行かれるのかな、と楽しみにしていたので、突然の訃報に心底驚きました。
最後まで書かずにいられなかった山本さん。この日記で特に何かを私達に伝えたかった訳ではないと思いますが、読ませて頂いて思う所が沢山ありました。
人生なんて、いつ何が起きるかわからないし、明日死ぬかもしれない。自分の大切な人を大事にして、日々悔いのないように生活して行こう、と改めて思いました。
ご冥福をお祈り致します。
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死に近づいていく自分を、ありのままに綴ってる。
本人しか知り得ない、分かり得ない貴重な変化や心情をギリギリまで残してくれています。
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亡くなってから山本文緒さんの本を初めて読みました。現在貪る様に読んでます。もう新刊を読めないことがとても残念でなりません。
緩和ケアを選ぶ、腹水がたまっていく、段々話が進むにつれて悲しみが大きくなりましたが、書き遺してくれたことが心に響きました。
“うまく死ねますように”私も自分自身の死期が近づいたらそう思うと思います。
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これを書かれてた時 生きていて 私が読んでいる今 もう亡くなられてる。と言う分かりきった事を考えてしまいました。元々好きな作家さん ほぼ全ての著書を読んでいます。
いきなり 宣告された余命 しかもたった120日。
恐怖だったはずなのに 日記はきちんとした文章。
最期迄 文章として残されて 涙です。
旦那さん 軽井沢 自宅 恵まれてましたね。
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言い方は悪いと思うが、面白かった。
読み始めたら最後まで捲る手が止まらなかった。
だから、私はこの本を読んで良かったと言える。
著者が書きたいという気持ちにストレートに向き合い、その中で絞り出した今も生きている言葉がそこには並んでいる。
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山本さんの作品は何冊か読んだことがあり、最近では自転しながら公転するを読んだばかりだったが、その後亡くなったと聞いて、かなり残念に思った。
この作品は膵臓がんが分かってからの日記ということで、どんなふうに綴られているのかと思って読み始めたが、ありのまま飾らず書かれているなと思った。
誰にでも死はいつか訪れるものだけれど、それでも生きたいと思うのが人間だし、山本さんの生きたいという気持ちがストレートに伝わってきた。
亡くなる1週間前で日記は終わっているけれど、最期まで作家として書きたいという気持ちを大事にされていたんだなとそれがとてもステキなことだなと思った。
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再婚生活のときも元気のない山本先生の日記を読ませてもらったけど、今回も悲しい気持ちになりながらも引き寄せられる内容だった。
正直よんでて楽しいじゃないと思うんだけど、どうしても先生の生み出す文章に吸い寄せられていく、素敵な日記でした。
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ただただ、切ないです。
最期まで文章とともにあった文緒さん。
「逃病」と書いていたけれど、自分の生き方、命に正直に向き合って生き抜いたのだと思います。
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膵臓がんステージ4bと診断され、緩和ケアへ進むことを決めてからの日記。
コロナ禍だし、夫とふたりでまるで無人島にいるかのような日々と語る。病状もよくなったり悪くなったりを繰り返し、やっぱり治らないんだと自覚するのは、とても辛かったと思う。色んな人へのありがとうの気持ちが何度も書かれていた。でも、悲壮感は、あまり感じられなかった。その辺は、さすがだと思った。ページが進むとともに命の残りがわかるようで、読むのが少し辛かった。この続きは天国で書かれているだろうな。
同じような病状で家族を亡くしたので、どうしても読みたかった本。山本文緒さんのご冥福をお祈りいたします。
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昨年58歳で亡くなった作者の余命宣告を受けた時から、亡くなる直前までの日記。
コバルト文庫の時からずっと好きな作家さんで、この作家さんの作品と共に年齢を重ねて来た気がする。
せっかく「自転しながら公転する」が様々な賞を受賞し、久しぶりに話題作となった矢先の訃報に、ファンとしてはただただ呆然とし、悔しい思いしかなかった。
自分も身近な人を、同じすい臓がんで亡くしており、初期症状や病気発覚から亡くなるまでの経緯もそっくりで、涙なしでは読めなかった。
辛いはずなのに、気丈に綴られた日記。
最後まで本を出すことを諦めなかった作者としての矜持。
本人が一番悔しかったに違いないと思うけど、あなたの作品は間違いなく、この先も読み継がれていくと思います。
素敵な作品をたくさん残してくれて、ありがとうございます。
心よりご冥福をお祈りします。
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闘病記は好んで手に取らないが、本書は好きな作家山本文緒さんの書かれたものなので読んでみた。
ご本人が「これは闘病記ではなく逃病記」だと書かれているのを見て思ったことがある。
病気は受け入れることなんてできない。世の中沢山の方が闘病されており、辛い副作用や死への恐怖と共にある。それを簡単に「病と闘う」と言ってしまってよいのだろうか。辛いことから目を背けたってよいのではないか、自分の人生なんだから。
死を前にしていても、山本さんは周りの人への気遣いも忘れていない。見舞いに来る人は自分に何て言ったらいいか分からず緊張しているだろうな、とか。きっと多くの方に好かれる人物だったのだろうと思う。
山本さんの夫への気持ち(「別れたくない」)がポロッと書かれていて、込み上げてくるものがあった。
山本さんの著作と初めて出会ったのは大学生のときだった。授業で参考になりそうという理由で手に取ったが、内容が面白くて他の著作も読んだ。また読み返したくなってきた。
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最後まで作家を貫いた、山本文緒さん。
同じ2021年にがんで亡くなった母と重ねながら、母もこんなことを感じたりしていたのだろうかと思いながら読みました。
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山本さんがいらっしゃらなくなったことは、寂しい。本当に残念。
でも本の中で何度でも会える気がしている。
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気になっていたけど読んだ事がなかった山本文緒さん。
読みながら心が引っ張られて、まるで側で寄り添っているかの様に泣きながら読む。
丁寧な文章。
多くを詳細に書いてはいないけど、その時々の山本さんの心が少し見える様に感じる。
泣ける。静かに涙が溢れて泣ける。
もっと新作を読みたいひとだったな。
長く生きる人とそうでない人の違いは何だろう考える。
山本さんもあと30年とか生きる人だったらどうだったんだろうと考える。
グルグル考える。