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物語が終わってしまった。
テツヤや犬などの「空白」が実態として表現されるときにコマの外側(空白)と繋がっていたり、犬が空白を食べるシーンではコマの隙間が詰まっているなど、空白に対する細やかな設定が好き。
「星ロボ」はショーコちゃん、「いない鳥」は時田さんの想像力から生まれた存在。「メカ・キリン」が起動するシーンは、連載時も単行本でも、なんか涙が出てくるんだよな。
全体を通して振り返ると、「わが空白」(イチコさん)を巡る視点が交わってきたところがすごく印象に残っている。
「空白」は心の隙間を埋めるような存在で、「想像力≒物語」そのもの、みたいな感じだろうか。
まだ空白について考えている。
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【あらすじ】
物語の終わり。
スイが気づかずに生み出していた『透明な犬』は、凶暴性を増しながら次第に空代市の生活を脅かすようになる。 ついにショーコとスイの前に現れたその獣は、ふたりに透明な牙を剥く――。 『空白』をめぐる物語、最終章。
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自分が空想したものを、「空白」という他人からは見えない存在として生み出す能力を有する少女の物語です。妄想と現実が入り混じった不思議な雰囲気の物語でした。
「こうなればいいのに」という希望が叶った世界(パラレルワールド)と叶っていない世界が入り混じってしまうとこの物語のようなことが起こってしまうのかなと思いました。
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全3巻読了。
運動神経はまぁまぁだけど、勉強ができず恋愛体質な女子高生・ショーコと、
成績優秀だが、人付き合いが苦手なスイ。
二人は同じクラスだったが、接点が無くほとんど話したこともなかった。
しかしある日、偶然ショーコが、スイの《想像したものを透明な形でなんでも作り出せる》という特殊能力に気がついた事がきっかけで、仲を深めていく。
学校近くの市立図書館や、互いの家に通うようになり仲良くやっていく二人だが、
クラス替えをきっかけに別々になってしまう。
そこで、スイは新しいクラスでいじめに遭ってしまう。
スイがいじめられている事に気がつかないショーコ。
黙って耐え続け、助けを求められないスイ。
次第にスイは、「自分が作り出した透明な武器で、クラスの人間が全員死んでしまえばいい」と考え始めるー。
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《空白》という、絵では表現しにくい対象をメインに扱っている時点で、結構挑戦的な漫画だなと思った。
最初はスイとショーコの二人のやりとりだけでほぼ物語が展開していくが、2巻以降新たな人物たちがテンポ良く登場してきて、当初想像していたよりも大きなスケールで物語はクライマックスを迎える。
途中の展開が意外なものが多くて、少しついていけない人も居るかもしれない。(まぁそもそも話のテーマが"想像する"ことから始まっているので、想像できてしまう展開ならば、なんでもアリなのかも!?笑)
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空白を巡る物語。
見えないだけの存在
何も無いという存在
現実、記憶、夢を通じ自分の中にあるもの無いものを改めて考えさせられた。
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・空白のキスシーンがすごく良かった。
・終盤のスケール感の広がり方にちょっと振り落とされつつ、最後までしっかり楽しめた。
・軽くてさらっとしつつも文学的な作風が素敵や...。