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「クイズ」がこんなにもスリルとサスペンスに満ち満ちていたなんて、知りませんでしたよ、いやほんと。
テレビでやっているクイズ番組、一緒に問題を解くのはもちろん、その問題を解いている人を見ているのも面白い。なんでこんな問題で間違えるかなー、なんて笑ったり、よくこんな問題を知っているよな、と感心したり。
でも一番面白いというか驚くのは問題の途中で回答者がすでに答えに達しているとき。なぜこの段階で分かったんだ、と。
その、「なぜこの段階で分かった」の極致がここにあった。
賞金一千万円のクイズの決勝、「問題…」というアナウンスの時点で回答ボタンを押した本庄。なぜわかった…しかもその答えの異様さ。これは「やらせでしょう」と誰もが思う。
そこから始まる「謎解き」。「なぜ本庄は回答できたのか」。
この過程がもう興味深くて面白くて!
テレビの前で気軽の楽しんでいる「クイズ」。その奥の深さ、回答者たちが「正解」へたどり着くその思考。
あぁ、面白い面白い。面白い以外の言葉が思い浮かばない。
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ヤラセか否かっていう1つのクイズを解くために、そこに至るまでに解いたクイズとその解答に付随する経験が書かれてて、それは映像だったり現実だったり、過去だったり今だったりバラバラなのにわかりやすくてまとまってて読み応えがあった
知らない事柄とか聞いたことない単語がたくさん出てくるんだけど、知らない単語がいっぱいだな〜って思いながら読むのもおもしろかった
クイズの世界ってすごく奥が深いんだな...
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やっと読めた。読み始めてからノンストップでラストまで。軽妙な語り口と物語の展開の妙。近年稀に見る良質な小説だった。若干のスラムドッグ・ミリオネアみと、それだけで終わらない構成。
Q-1というテレビ番組が今後生まれる可能性、そこで起き得る物語、現代のSNSで起きている事象。「今の」小説だった。読んでくれ。
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クイズ番組の奥深さがわかる本であった。テレビに出演している回答者は、東大王のように単に頭がよい人の集まりというイメージでいたが、経験が記憶され結びつき先を読むことで、解答していることが読み取れた。
クイズ番組ひとつで、一問一問にストーリがあって解答に結びつく小説は新鮮であった。
一見難しい問題も知識の量ではなく回答者の問題に関する思い出があって答えられたのかなと思わされて、今後クイズ番組を見る目が変わりそうだと感じた。
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クイズが難しすぎて理解したいけど時間かかるしで読み進めにもどかしさがあった笑
今後生きてく上で全ての物事がクイズに感じ、みんなそれぞれ毎日「君のクイズ」を問われ、答えを選択しながら生きているんだなと合ってるかも知らんが勝手にタイトル伏線回収した気になって丸く収めて終了です。
わたしの読書力が低いだけだと思うが、最初物語が大体こんな感じか、ってわかるタイミングがあってその時のわたしのこの本に対しての感想が、え?こんな感じ?大丈夫?これ。本当に面白くなる??で、期待してた分、不安も抱えつつ先に読み進めた。
だけど結局山場を迎えることはなく終わってしまった印象。
ただ数々の著名人が帯で称賛してたり、ここまで口コミで有名になってわたしも知ったくらいだしちゃんとぐっと引き込まれる人が多いのは事実だと思う。
となるとやはりわたしの読解力が無さすぎ、読書に対するセンスがまだ無いのかーと、若干落ち込んだところでした( ; ; )
時間が経ってまた読んでみたいです!
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感想
ズルと超能力と能力。信じられない物事に遭遇した時どう考えるか。想像つかないほど研鑽を重ねた?ズルをしている?エスパー?答えは平凡である。
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あらすじを読み答えが気になって読んでみたが、なるほどーといった感想。特に感情が起伏する箇所も無く淡々と分析が進む。クイズ番組というものが何かを教えてもらった。
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『嘘の正典』はよく解らなかったが、これは面白かった。
目の付け所が斬新だし物語に引き込まれる魅力もある。
小難しくないので読み易い。
最後どう締めるのかと思いきや成程納得。
一気に読み終えた。
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クイズはスポーツです。
なぜ本庄絆は第一回『Q-1グランプリ』の最終問題において、一文字も読まれていないクイズに正答できたのか?
中1の時に三島玲央が考えた「あんなカレーにな」の話が面白い。
「アンナ、カレーにな(る)」などいくつもお話を考えていたところがすごい。
「天保山」と「日和山」クイズが生きている!と充実感に満たされる場面では、三島玲央のクイズ愛を感じた。
美しい早押し→問題が確定した瞬間に押し、100%の自信を持って正解を答えること。
クイズは知識の量を競っているわけではない。クイズの強さを競っている。「恥ずかしさ」を捨て、みんなが知ってる問題でも押し勝って取らなければいけない。と高橋部長に教わる。
クイズの強さとは相手に先んじて正答を積み上げる強さ。
それは競技。
外側から見たら魔法。
未来を予知する予言者や、相手の思考を読み取って答えを当てるメンタリストみたいなもの。
そうでないと何文字か読み上げられただけの問題に正解することなんでできない。
クイズとは何でしょう?
クイズとは人生である!
面白かった。
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テレビのクイズ番組Q1グランプリ、賞金一千万円のかかった最終問題で驚異のゼロ文字押し(問題本文が一文字も発声されていない時点でボタンを押す)で正答し、優勝した本庄絆。対戦相手の三島玲央は何故本庄がゼロ文字押しで正答することができたのか、ヤラセではないのか?を自身のクイズとの関わりを考えながら、探っていく。
新聞の書評欄で見て以来、読んでみたいと思っていたこの本。この文章を書いている時に著者の小川さんが直木賞受賞という、なんとも佳き日に感想を書くことが出来て、うれしい。
書評を読んでいたときはもちろん、本書を読んでいる途中まで三島を学生だと思い込んでいた。
身近に競技クイズをやっていた人間がいたから、オープン、「ですが」問題、7○3×、abcなど聞いたことのある単語がたくさんあった。
私はテレビのクイズ番組は好きだったし、クイズは楽しいものとしか思っていなかったが、私の身近にいたその人間は競技クイズを是とし、テレビのクイズ番組を軽蔑しているように私には見えていた。自然とテレビのクイズ番組を楽しむ私自身が軽蔑されているように感じていった。そのためか、私も反発心なのだろうか、競技クイズは内輪受けを楽しむもの、という感覚が出来上がっていった。競技カルタと年始に家族で楽しむ百人一首の関係のように、家族で楽しむ百人一首で競技カルタを持ち出されては興ざめになるようなものではないか、と今では思う。
三島のクイズに対しての考え方は非常に好感が持てた。もし私がこのような考えを競技クイズを知った当初に知っていれば、競技クイズ=内輪受けのもの、という感覚を持たなかったのではないだろうか。テレビ番組であったとはいえ、クイズ自体に嫌悪はなかったのだから。同時にテレビのクイズ番組を軽蔑する気持ちも分かるような気がした。テレビはエンターテインメント性が求められる。ルール、決まり事が一般化されていないクイズはテレビの映像のように視認性が求められる世界では臨場感が伝わりにくいのだ。
やったことがある人、とない人、こういう言い方がよくされる。やったことある人にしか分からない世界だよ、それも分かる。
三島に好感が持てるのは自分の実在の世界をクイズの世界とが結びついているからだろう。本庄の考え方も分かるし、凄い、とは思う。本庄の考えもクイズの世界の一面だ。けれども実在の社会に、知識や分析だけの世界ではない世界に、生きている私には「三島のクイズ」が私が望むクイズに近いと思える。
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「本庄絆はどのようにゼロ文字で解答を言い当てたのか?」という謎を辿っていくクイズミステリー。2時間あれば読めるくらいの短さで、淡々と論理的に謎が明かされていく。ピンポンという音が解答者の人生を肯定してくれるという概念が面白かったし、クイズの勉強にもなる良作。
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「僕たちが生きるということは、金網を大きく、目を細かくしていくことだ。今まで気づかなかった世界の豊かさに気がつくようになり、僕たちは戦慄する。」p44
主人公と私と全く同じ考えをしていて嬉しくなった
ママ、クリーニング小野寺よ
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最後の方で、「おぉ!」と思ったがその後すぐに「えぇ...」っとなった。主人公の気持ちの方が良く理解出来るな
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クイズとは人生である。
クイズに正解できるのは「経験」があるから。
クイズを通して今までの人生で経験したことや記憶を辿っていく。
映画『スラムドッグ$ミリオネア』をもし見ていなければもっと楽しめたと思う。
どうしてもこの映画を彷彿とさせるストーリーになっていたので、比較してしまい、個人的にはあまり盛り上がれずに終わってしまった。(映画が良すぎるから仕方がないのだが)
この本を楽しめた方には逆に『スラムドッグ$ミリオネア』の鑑賞をぜひおすすめしたい。
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たかがクイズ、されどクイズ 超高次元の戦いに驚愕!この不思議なクイズの真相が解けるか #君のクイズ
■あらすじ
TVのクイズ大会の決勝戦に主人公は立っていた。彼はクイズに青春のすべてをかけてきたクイズマニアだった。早押しクイズによるシビアな戦いが繰り広げる中、ついに優勝者を決める最後の問題が出題される。
「問題!ーーー」
その時対戦相手は、なんとアナウンサーが問題文を読み上げる前に、すでに早押しボタンを押していたのだった。
■レビュー
クイズって面白いですよね~
私の世代だと、一番有名なのはアメリカ横断ウルトラクイズで、子供のころにTVの前でかじりついて見てましたね。少し前だとコミックのナナマルサンバツ、最近だとYoutubeのQuizKnockやカプリティオチャンネルあたりが有名ですね。
本作はそんなクイズ番組、クイズショーをテーマにしたミステリーです。
何より面白いのは、やっぱりクイズの奥深さ。
クイズがここまで奥深くて、どれだけ計算しつくして対策を練っているかを知ることができます。ただの知識量の競い合いではなく、頭脳のスポーツであることが分かります。
そして本作の素敵なのは、主人公の前向きでひたむきである点。
クイズを通して世の中、社会、人間関係を学んできた経緯、さらに今回の真相にも一途に突き進む姿が愛くるしいんです。単純に一生懸命な若者は見ていて気持ちがイイ。
クローズドな殺人でなくても、ミステリーの楽しさを体験できる作品で、ワクワクがとまらない一冊でした。
■クイズに興味を持った方に
本作の決勝戦のような戦いを見たい方は、第13回アメリカ横断ウルトラクイズ 準決勝ボルティモア戦(1989年)がおすすめです。当時の有名大学クイズ研究会の猛者たち4人が、まさしく死闘を繰り広げます。
これ見たらマジでビビりますよ。
知識量も駆け引きも精神力も、本当に真剣勝負です。
なおこの13回準決勝はクイズ界ではめちゃくちゃ有名な一戦で、この戦いがクイズをスポーツのような競技に変えていったのです。(映像を見たい人は自分で探してね)
■推しポイント
「夢や希望」を持つことは、生きがいになる。
本作は生活のすべてがクイズという若き青年が「現実」に出会います。
人生厳しいことがたくさんありますが、「夢や希望」を持っている人間は圧倒的に強い。辛いことがあると逃げ出したくなりますが、歩んできた道が違うんですよね。
その実績、足跡がその後の人生をポジティブに生きる糧となるんです。