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アナーキー&ロックに生きた3人の女性の一代記。次々と展開していく小気味いい文章で一気に読み進められます。虐げられた状況下を闘い抜いた3人の姿はカッコよすぎ。最期まで力強く生きた彼女らをアッパレに描き、暗く悲しい結末で文章で終わらせない作者の筆もアッパレです。
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たいへんくだけた文体にちょっとびっくりした。もしかしたら若い人たちに向けた本なのかもしれないが、恥ずかしながらいい歳をした私が知らないことばかり。
私はこういう女性たちの壮絶な戦いがあったことを何も知らずに、のうのうと暮らしてきたのだなあ。
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不勉強で、金子文子は何となく知っていたが、エミリー&マーガレットのことは全く存じ上げず、サフラジェットやアイルランドのイースター蜂起についても無知で、大変勉強になった。金子文子の考え方は大変興味深い。頭でっかちの思想とは一線を画すもので、手記も読みたいと思う。
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100年前の話し。
日本、英国、アイルランドでそれぞれの女達がテロルに目覚める。
申し訳ありません。
途中で興味を失って挫折しました。
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何かを変えようとするとき、周囲の耳目を集めるために破壊行為に及ぶことが多いけれど、もちろん変革への志はとても高いのだけど、暴力や破壊行為には全く賛同できない。
が、金子文子が齢23でこの世を去ったのは痛ましい。信念を貫くのは並大抵のことでなく、非常に困難なことをひしひしと思い知らされる。
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カタカナ英語が出てきて読みにくい。挫折。金子文子さんのことは初めて知った。寂聴さんのを読んでみたい。
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100年前の3人の女性たちの熱い魂の闘い。
社会の不平等から自らを確立しようと活動した先人たちが美しい。
カタカナが多すぎた。
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想像力と表現力すごすぎる。
もちろん登場人物(リアル)もすさまじいけれど。
伝え方。「日本のヤバい女の子」の続編みたいなノリ?国際的なのも面白い。同じ頃にまったく異なる場所で生きていて、でもそこに共通点を見つけられること。共感点、というか。
すさまじいストーリーを要約してここで伝える力は私にはない…
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女日蓮 獅子吼す 金子文子。
MADなレディー エミリー・デイヴィソン。「MAD?そうよ!あの神がかったマッドネスが世界を作り変えるのよ」
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なるほど、そういう女性たちがいたのか、そういう感じ。というのも、カタカナ英語が多くて、著者の熱量あまって脚色っていうかアレンジが凄くて、それが邪魔だった。ちょいちょい入り込んでくるカタカナ英語がなんか恥ずかしい。最近覚えたドイツ語の表現fremdschämenはきっとこの気持ちのこと。意外なところで新しい単語の使用方法がわかってよかったので星3つ。
彼女たちについては別途自分で調べようと思う。
カバーの絵がかっこいい。
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イギリス、アイルランド、日本の独立派、アナキスト女性たちの活動と心の内を、ブレイディ流の捉え方で再解釈。まずはそれぞれの心の内を阻害されたものの中で強いエネルギーを持つものがそれを死を物ともせずぶつけているという点で著者は共鳴。日本・朝鮮の金子文子.英国のサフラジェット,エミリー・デイヴィソン.アイルランドのマーガレット・スキニダー三者三様ではあるが、迷いなく世界を変えるという目的に直進した点で共通である。
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知らなかった~。なんとパワフルな人だろう。23歳にして今の私よりぜんぜん大人だ。自分の頭で考え行動にうつしている。誰に対してもまったく動じることなく自説を開陳する。すごすぎる。金子文子。「手足まで不自由なりとも 死ぬといふ、只意思あらば 死は自由なり」でほぼ語りつくされているか。『余白の春』も読まなくては。
サフラジェットの話も興味深かった。100年前にこうやって闘ってくれた人たちのおかげで今の私の安楽な生活は成り立っている。とはいえ、参政権は普通にあるしあからさまな差別はもうないかと思いきや、その考え方はおじさんたちは捨ててないし、場合によっては女性であっても心の奥深くに持っている。入試の不正やらセクハラやら最近いろいろ社会問題になってきている男尊女卑の心を根絶することが先達に報いることになると思う。行動せねば。
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金子文子、デイヴィンソン、マーガレット・スキニダーに関する評伝。
氏は託児所に務めている時、そこはかなりハードな家庭環境の子が通ってくるところで、その幼児たちをみるたびに「なんか金子文子みたいな子どもたちだな」と思っていたそうだ。金子文子、聞いたことが無かった。参考文献には「何が私をかふさせたかー獄中手記」とある。この「何が私をかふさせたか」は聞いたことがある字面だった。1903-1926、大正期日本のアナキストとある。確かに幼児期の家庭内はすさまじい。
文はフリー・ジャズみたいな雰囲気でちょっと読みずらい。というか挫折。
2019.5.30第1刷 2020.5.15第4刷 図書館
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闘ってきた女たちの話。
金子文子は映画で見た時、そのすごさが分からなかったけれど、この本を読んで、何に絶望し、何に希望を持ったのか、なにを得たく戦っていたのか、少し理解できたように思う。ただ、自分自身でありたいだけだ、というシンプルな心持ち。
ほとんど学校に行かなくても、これだけの文章をかける知性を持ち得ることに驚愕。天才だったのだろう。
そして、ここにシンパシーを感じているらしい著者にも興味がわく。
エミリー・デイヴィンソンとマーガレットスキニダーは知らなかったけど、狂ったようにたたかっていたその生きざま興味深い。
彼女たちのおかげで、戦ってきた女たちのおかげで、今の私たちの安穏な暮らしがある。
★違う世界がある、という確信
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大逆罪で投獄された日本のアナキスト金子文子、英国サフラジェットのエミリー・デイヴィソン、アイルランド独立に向けたイースター蜂起に関わっていたマーガレット・スキニダー。3人の女性の物語が交互に織りなされる。
一つ前に読んだみかこさんの本、this is Japanで女性の貧困問題に触れられていて、その文脈でサフラジェットについての映画「未来を花束にして」に言及があったので、図らずもその主人公エミリーを扱ったこの本を続けて読めてよかった。
実は金子文子もサフラジェットもよく知らなかった。そんな状態で見た「エノラホームズの事件簿」が、ただのエンタメ映画かと思いきや、エノラの母が過激な女性参政権活動家という設定で、へーそんな人たちがいたんだと記憶に残っていたので、少しは知識が広がったか。その文脈で、金子文子は女性参政権云々というよりは、階級社会の歪みで苦しめられた出自から社会制度そのものに反発していたのだろうが、きっと彼女が女性でなければまた別の道を歩めたのだろうし(彼女は両親に捨てられ、嫁入り前の年齢になると金がかるからと祖母に捨てられたのに、弟は父が引き取ったとか)、そういう意味で彼女が反発したのは男性と女性というカテゴライズ含め、富裕層と貧困層、日本人と植民地の人々という、出自次第で虐げや搾取が当然のごとく行われていた当時の日本そのものだったのだろう。
ところで本筋には関係ないが、エミリーらサフラジェットのハンストに対し、強制的に食事を取らせる刑務所の描写に背筋がゾッとした。受刑者の人権なんてなんのことみたいな時代がつい前世紀まであったとは。で、読み終わって新聞記事を読んでいたら、昨今の入管による入所者への扱いの記事が目に入り、21世紀の出来事なのに100年前の話とオーバーラップしてさらに怖くなった。