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著者の鷲巣さんが日本を代表する名文家と高く評する加藤周一さんの文章を引き合いに、美しい文章、伝わる文章とはどんなものかを解説する一冊。個人的には書くより発表する機会が多いのだが、この力は大事だなあと思い読了。「読点」「起承転結」「三点整理」「比較対照」「比喩表現」など、24個の「コツ」を紹介し、加藤の文章で実際に使われている例を出して解説する。書く力をつけるためのコツではあるが、読む力、表現する力を鍛えるものでもあると思う。良い勉強になりました。
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2022年10月。
加藤さんの文がどういう構造になっているのか、だから説得力もあり面白いのかを解く。ただでさえ好きな加藤さんの文、その魅力と秘密を分析して興味深いことこのうえない。
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いつも利用している図書館の新着本リストで目に付いた本です。
加藤周一さんの著作は、以前は何冊か読んでいたのですが、このところご無沙汰でした。
本書は加藤さん本人の著作ではなく、加藤さんの文章を材料に、彼の卓越した「文章力」を腑分けして紹介した内容です。
本書には、そういう加藤さんの文章を知り尽くした鷲巣さんならではの読み解きのポイントが数多く記されていました。その着眼と掘り下げは、私のような初学者とっては “精緻なミステリーの謎解き” のような興奮を感じるものでした。