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一読の価値あり。
子どもがハーバード大に行こうがオリンピック選手になろうが、性犯罪やいじめをする人間になったらその子育ては成功じゃない。
頭ではわかっていても、忙しい、照れくさい、言わなくても子どももわかってるはず…とスルーしてしまいがちなポイントを思い出させてくれる良書です。
あたたかい世界をめざす人が、少しでも増えますように。
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子供に対しても大人と変わらず相手を否定しない、一回相手の言葉を受け取るコミュニケーションが大切だということがわかった。子供に対してわかってほしいことをするのではなく、子供にわかってほしいことを見せる方が効果的ということも理解した。
性に関しては納得することもあったが、そこは男女と同じような立場で見るのは疑問だ。決して差別することはダメと言うことは前提として、身体の違い、思うことの違いが男女では必ずあることは間違いないことだ。どうしても男女で性に関してはリスクが違うこともあり、同じような気持ちでいることは危険だ。そこもこれから考える必要があると思った。
最後にこのような考え方を全員がもてれば良いが、絶対にそんなことはない。世の中には色々な人がいるということは忘れずに柔軟に物事を考えられる子供を私は育てたい。
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借りたもの。
「やさしさ・思いやりのある」人間に育ってほしい。
そのための教育方針を、現在判明?している科学的な検証結果を紹介して打ち立てている本。
思春期前後の子を持つ親に向けた内容。
やさしく思いやりのある子の方が幸福度が高く、大人になってからの収入が非常に高かったという。
親は子供がその人生を成功に導いてほしいと誰もが思う。
近年、子育てにおける親の役割は、以前よりも重要性を増している。何故なら子供の人格・社会性の形成に最も重要な役割を果たしているのは親だから。
子供も大人も、周囲の人を観察する事で自分の言動のヒントとしており、しかも地位の高い人のマネをする場合が多い。
“よい性質”をはぐぐむために。
わがままに対して感情コントロールをはぐぐみ、お手本を示す。
やる気をださせるために、新しく、楽しく、難しいことに挑戦させる。努力をほめる。
イジメについて、嘘や汚い言葉を使ってきた時、性差別問題、自己肯定感についてなど。
よくある困った場面での対処法について。
悪いことをしたとき、どの様に大人・親は対処・声掛けをすべきか。
きょうだいゲンカ、ネット・スマホのとの付き合い方、性教育・アダルトコンテンツについても。
現代の問題に関わるものも言及。
アメリカの文化圏の話なので、日本の価値観の差はあると思う。そのまま日本で適用できるか?と思うものが中にはある。
特に性差別の話でそれが如実。英語には男性形、女性形という言語に差異が存在するが、日本語では中性的表現で通用するものが多々ある。
“科学的”と言えど、結論が出ていないものはある。
その事実が示されているだけで……
ただ、子供の教育において「頭ごなしに否定する」「コントロールしようとする」強権的なもの、子供の欲望に迎合する、極端なものは破綻し、子供と共に学ぶような寄り添う姿勢を見せる方法が上手くいく傾向があるようだった。
この本で言及された研究・参考文献リストはダウンロードコンテンツになっている。
加藤紀子『子育てベスト100』( https://booklog.jp/item/1/4478107912 )と併読。
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著者がアメリカの方ということもあり、日本の文化と少し違う点もあったのですが、全体的にとても参考になり実践してみたいと思った。
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なるほどと思う事、知っていたが不確かな事、様々な学びがある。ただ、究極的には子供にも個性はあり、子育てに一律のマニュアルは無い筈だから、同じ事をして上手くいかない場合に悩まない、決めつけない、押し付けない、というのは大事にしたい。
例えば、兄弟喧嘩に親が介入するのは好ましくないと言う考え方は90年代以降の研究で逆効果を生む可能性が指摘され、実証された。子供だけでお互いを尊重した建設的な解決ができるケースがほぼないからだ。どちらが正しいとか、どう解決すべきかを判断するのではなく、判断をする手助けをするように介入するのがベストだ、と本著。子供に解決を任せられるケースも勿論ある。
他に参考になったのは、以下の内容。
暴力的なゲームと攻撃性の関連性は極めて低く、アメリカのティーネージャーの攻撃的言動に対するゲームの影響は1%未満だったと言う研究論文。
とても頭の良い人の話を聞かせた後、男性と女性の写真を見せ、その写真の誰の話だったかをあててもらった。6歳までの男女は、自分と同じ性の写真を選んだ。しかし6歳以上になると男女ともに男性の写真を選ぶ確率が高くなった。
能力ではなく努力を褒める。子供に失敗を経験させる。試練は人を成長させるものだと教える。
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アメリカ人著者による子育て本だが、親が頭を悩ませる問題はアメリカも日本も同じ。アメリカ人は自己肯定感が高い子が多いと勝手に思っていたが、そうではないようで驚いた。悪いことをしたときの対処法やネット・スマホとの付き合い方、きょうだいゲンカへの対応、性教育などどれも知りたいトピックで悩ましい問題ばかり。どれも参考になるが、いざ実践となると難しいものばかり。特にきょうだいゲンカはジャッジせず仲裁するとのことだが、善悪で判断してしまいそう。子どもは親の行動を本当によく見ているので、自分の言動をまず改める必要があると反省する毎日。