投稿元:
レビューを見る
エリンは売れっ子の童話作家だが、大のマスコミ嫌いで、その素顔を知る者は少ない。ある日、公園で子供たちにおとぎ話を聞かせていると、輝くブルーの瞳のりりしい男性が目に飛びこんできた。エリンには彼が王子様に見えた。世間にうとい彼女は、彼が大富豪のピーター・ラムジーだとは知らなかったのだ。そして、エリンに興味をそそられて声をかけたピーターも、彼女が自分に劣らず有名人だとは思ってもみなかった。何も知らずに出会った二人は純粋に惹かれ合う。しかし、互いの素性がわかったとき、その関係は終わりを迎えた。
投稿元:
レビューを見る
評価しなくてもいいくらい面白くなかった。ヒロインのキャラクターが好感を持てなかった。当初はかわいい自立した女性と思ったが、中盤以降、自分勝手で思い込みが激しく、かわいげの無さが目立った。
投稿元:
レビューを見る
とても読後感の良い作品です。
特にラストシーンが良かったですね。
主人公のエリンは売れっ子の童話作家ですが、ある日、伯母が園長を務める幼稚園の子供たちに公園で自作の読み聞かせを行っている時、一人の実業家と出会う。彼こそがその名前を知る人ぞ知るスター的存在のピーター・ラムジーだった。
エリンは幼いときに両親の離婚で心に傷を負っていたために、他人が信じられない。そのため、ピーターにも自分の素性を隠して交際を始め、結ばれた。
恋が始まった時、まさしく二人は「お伽の国の王子様とお姫様」だったのだ。
しかし、ピーターが現実を知り、エリンもまた有名人であると知った時、エリンが恐れていた破局の予感が訪れ―。
結局、エリンとピーターは1度は別れるものの、エリンはその後、妊娠。ピーターがエリンの最新作を映画化するための出資者となったことで再会し、彼は妊娠を知ることになります。
ピーターと共に出産を迎えたエリンは、息子のために結婚するのですが、、、
最後の場面では、夫となったピーターが出資し映画化された彼女の作品が賞を取ります。
マスコミが大の苦手な彼女は夫に優しく励まされ、授賞式でインタビューに応じます。
―あなたこそが私の永遠の王子様よ。
エリンを根底から変えてくれたのは夫となった男性の巨万の富でも名声でもなく、心からの愛情と信頼でした。
エリンのインタビューに対し、観客から割れんばかりの拍手が起こったところで、物語りは幕を閉じます。私も本当に手を叩きたい気持ちでした。
妊娠が判明して丸く収まるという終わり方は確かにありきたりではありますが、とても心暖まるお話でした。
この作品を書いたのはエマ・ダーシーという作家ですが、実はこのシリーズの姉妹編を少し前に読んでいて、ピーターは前作品にも出ていたことを思い出しました。
前作の主人公だったピーターの妹夫婦のその後も見られました。ハーレクインの中で特に好きな作家というのはなかったのですが、数をこなしている中に―笑、いつしか「好きな作家」というのが出来ていたようです。
リサ・クレイパスは早くから好んで読んでいた作家で、最近はエマ・ダーシーが加わりました。