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良くも悪くもいつものリン・グレアム作品です。
ヒロインのエリナーは、子守の仕事に誇りを持っている自立した女性。
ヒーローは、その生い立ちや過去の恋愛遍歴から、女性不信で、ヒロインに惹かれていることを認めようとしない定番の傲慢なタイプでした。
ヒロインに気をかける夫にやきもきした夫人が、夫の弟のジャシムに、「夫が彼女に手を出さないように、彼女に好意を寄せているフリをして欲しい。」とお願いします。
ジャシムは、エリナーを誘惑することに、まんまと成功しますが、ヒロインは妊娠。二人は結婚することに…。
エリナーは確かにちょっと人目を惹く美人ですが、それだけで、ヒロインのことを打算的な女性と決め付け、見下しまくりのヒーロー。
「このヒーローっていつまでヒロインを疑い続けるのかな…。」と、途中で軽くイヤになりました。
ヒーローの兄が、ヒロインを気にかけていた理由が、ヒロインの口から語られますが、最初から「嘘だ。」と決め付けちゃってて聞く耳を持っていないところにも、ちょっとうんざり…。
後半、ジャシムの名誉回復エピソードがいくつかありますが、個人的には、ヒーローの疑ってる期間が長すぎたかなという印象でした。