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父の経営するリゾートホテルを安く買い叩き、ろくでもない支配人マシューを送り込んできた憎むべきホテルチェーンの所有者ルカのベッドで、ある朝、目が覚めたヒロインのフェリシティ。ルカは、フェリシティの家庭の事情やマシューの卑劣な行為を知り、彼女に救いの手を差し伸べてくれます。
お互いに惹かれあうものを感じた二人は、フェリシティがルカに純潔を捧げたことと、ルカ側の事情で、急遽便宜上の結婚をすることに…。
ここまでは、話のテンポも良く、ヒーローも素敵に感じられました。
ですが、ヒーローの元カノが、ヒーローのお父さんの親友と結婚していて、家族ぐるみの付き合いが続いていたり、仕事上でもヒーローの会社の広報担当者として彼にべったり(未練たっぷり)だったりと、なかなかイヤな感じでヒロインに絡んできます。
女性経験は豊富そうなヒーローですが、おぼっちゃま育ちのせいなのか、人の気持ちに鈍く、元カノの策略には気付かないし、ヒロインの孤独やヤキモチにも気付いてあげられません。「この傲慢鈍感ヒーローめ!」と、イライラしてしまいました。
後半は、精神的にどんどん追い詰められていくヒロインがかわいそうでたまりませんでした。ヒーローに関してもろくに見せ場が無いふがいない状態で、それほど大きな見せ場も無し。
ヒーローには最後、もうちょっと活躍して欲しかったなぁ…。