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ビジネスに対して非常に厳しい柳井氏の姿勢が伝わってきました。
日本の大企業病を一周する物言いには、非常に共感を受けました。
仕事は組織のためにあるのではなく、仕事のために組織がある。
巻末の経営理念の解説はとても感銘を受けました。
何度でも読み返したい素晴らしい本です。
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【感想】
ユニクロ会長の柳井氏の著書。
久しぶりに出会った『本当によい本』だと思いました。
この本の中で繰り返し述べられていることは二点。
・失敗から学んで成長していく。
・現状に満足せず、常に変わり続けなければならない。
一番好きな言葉は
『成功すると言うことは保守的になるということだ』
でした。
【内容】
ぼくは社員に「高い志や目標をもて」とよくいう。人は安定を求めるようになるとそこで成長が止まってしまう。
高い目標を掲げて、それにむかって実行努力することこそが重要なのだ。
~大事なのはあきらめないことだ。
このように98年の原宿店オープンに漕ぎつける前は失敗の連続だった。いずれにせよ、新しい事業はそもそも失敗することが多いのである。やってみないと分からないことが多いからだ。
~失敗はだれにとっても嫌なものだ。目の前に突きつけられる結果から目を逸らし、あるいは蓋をして葬り去りたい気持ちにもなるだろう。しかし、蓋をしたら最後、必ず同じ種類の失敗を繰り返すことになる。
~危機につながるような致命的な失敗は絶対にしてはならないが、実行して失敗するのは、実行もせず、分析ばかりしてグズグズしているよりよっぽどよい。
失敗の経験は身に付く学習効果として財産になる。
~おそらく組織保存の法則のようなものがあって、組織をつくると上司はそれに安住する方が楽なので、変化を求めず安定を求めていく。
会社の環境、顧客や社会情勢が変わると、組織や人員配置を換えなければ対抗できないのに、環境などが変わったこと自体を認めなくなるのだ。
成功するということは、保守的になるということだ。
今のままでいいと思うようになってしまう。
成功したと思うこと、それがすなわちマンネリと保守化、形式化、慢心を生む源だ。
人は他人からとやかく言われて働くのはいやだし、他社の意のままに働かされるのはもっといやなはずだ。
自分のために、能動的に仕事をすべきだ。
理想や目標は個人や企業によって違う。自分たちが理想とする会社を作ろうとしたら、会社を自分たちで自主的にコントロールしていかなければ達成できない。
明確な目標、目的、コンセプトをもっているか持っていないかで、「十年たったら百倍」の違いが出る。
~多くの人はボヤッとしか考えていないと思う。ボヤッと思っていてはダメだ。明確に「目標、目的、コンセプト」を全社、チーム、ひいては個人で持つと、持たなかった場合と比較して百倍くらい違ってくるはずだ。
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ユニクロの柳井社長の本。
ユニクロの立ち上げから、2003年に至るまでの経緯の中で、
自身の経営哲学について記述している。
示唆に富んでいる本で、多くの気づきを得ることができた。
・会社はもともと期限のあるものと考えるべきで、新しい事業の芽を
出し続けない限り、賞味期限が切れたらお終い。
・改革には現状否定が欠かせない。
・一番いい会社とは、社長の言っていることがそのとおり行われない会社。
・計画したら必ず実行する。
など、少し挙げたが、個人的に一番学ぶべき点と感じたのは、
そもそもの原点を常に押さえている点。
そもそも、会社とは何か?
そもそも、経営者とはどういった役割を果たすべきなのか?
成功に甘んじることなく、
現在進行形で発展している企業の源泉が何であるのか?
カリスマ性についてもよく言われている経営者であるが、
その一端も本書からうかがい知れる。
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柳井氏らしさが出ている本であった。
小さな企業のうちは優秀な社員も少なく、トップダウンで
物事どんどん決めて部下にやらせていく。
人材最適、全体最適が会社効率化の第一歩
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ユニクロの快進撃の理由が、少し分かった気がします。
そもそも、私にとってユニクロは
「安いけど安いなりの商品を提供をしている企業」
という印象でした。
しかし、不況に陥りなかなか景気が良くなってこない現在
消費者のニーズをしっかりと掴み、発展している代表的な
企業の一つといえるでしょう。
そんな発展の礎になっているのは、これまでの失敗の数々
だったのでは内でしょうか。野菜やスポーツファッション
ブランドの旗揚げなどです。
私が、この書籍から一番学んだことは
「思い立ったら即行動」の精神です。
様々なビジネス書にこのような心構えは
書かれています。しかし、その中で実際に
ユニクロほど一見無謀な試みを実行し、
失敗しているケースは見られませんでした。
今の私だったら、1勝20敗ぐらいになってしまう
かも知れません。しかし、失敗を恐れていては何も
始まりません。早速、今までやろうと思ってたけれど
二の足を踏んでいたことに挑戦してみたいと思います。
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ユニクロ社長、柳井正氏の経営哲学に関する一冊。ユニクロの成長過程を、社長自らが包み隠さず解説。組織行動の教科書といっても過言ではないが、こういうケースものは、「その企業だから実現できた」ものであってすべての会社にあてはまるものではない。いかに自社に応用できるかが肝である。
以下に印象に残ったフレーズを引用しておく。
P.83
「失敗は単なる傷ではない。失敗には次につながる成功の芽が潜んでいるものだ。したがって、実行しながら考えて、修正していけばよい。危機につながるような致命的な失敗は絶対にしてはならないが、実行して失敗するのは、実行もせず、分析ばかりしてグズグズしているよりよほどよい。失敗の経験は身につく学習効果として財産となる。」
P.99
「大企業は組織で仕事をする。組織の各階層では、それぞれの部下は上司の指示に従う。最初は「手足」として働き、そのうち徐々に「頭脳」に昇進していくという構図。そういう仕事のやり方が普通だとしてやってきた従来の考えから抜けきれない人たちには理解しがたいかもしれないが、どんな組織でも「手足」だけの人間は不要だと思う。」
P.119
「広告は視聴者に到達してこそ広告であり、中途半端なものは埋没し絶対に到達しない。「到達」とは視聴者が共感してくれて、我々が伝えたいと考えていることが伝わり、結果が思い通りになるということだ。」
P.177
「挨拶をしないとか、腰が据わらないというのは、やはりリーダーに責任があるということだ。上司は、部下が挨拶しなかったら、挨拶しろというふうに言うべきであるし、ふわふわと仕事をしているような人間がいたら、もっと腰を据えて仕事しろ、と言わなければならない。これをはっきり言えないリーダーは、本物のリーダーや経営者ではない。」
P.213
「挑戦と実行には必ず次々と難題が降りかかってくる。そんな現場で最後まで手を抜かず、責任を持ってやり遂げられるのか。これが意外に難しいのだ。」
P.226
「計画したら実行するということ。実行するから次が見えてくるものではないだろうか。経営者本人が主体者となって実行しない限り、商売も経営もない。頭のいいと言われる人に限って、計画や勉強ばかり熱心で、結局何も実行しない。商売や経営で本当に成功しようと思えば、失敗しても実行する。また、めげずに実行する。これ以外にない。」
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紳士服からカジュアルウエアに方向転換し、株式上場、そしてフリースで大成功を納めるまでのユニクロの歴史を改めて再読。順風満帆に成功を納めてきたように見えるファーストリテイリングも、さまざまな失敗を糧に、苦労を重ねてきたからこそ、今があるのだなと認識。
中小企業がどうして個人商店レベルで成長を止めてしまうのかが、この本を読んでいてよく理解できた。本文よりそれが分かる部分をいくつか名言として引用してみた。
目標を立てて、それを実現するために努力すること。
意思決定、実行を早くすること。
(ユニクロでも10回やれば9回は失敗している。失敗することにより原因が分かり、成功のタネになる)
会社には寿命があり、生き残るためには新たな事業を生み出し、切り替えていかなければならない。
言われれば確かに分かるが、なかなかできることではない。
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ユニクロで有名なファーストリテーリング社の会長である柳井正氏の回顧録です。
ある分野で成功した人の経験にもとづいた著書というものには、何かしら有益な情報が含まれているもので、ぜひ読むべきだと思います。
何が有益かは読み手により様々です。
ちなみに私の心に最も響いたのは、以下の一節。
人は安定を求めるようになるとそこで成長が止まってしまう。高い目標を掲げて、それにむかって実行努力することこそ重要なのだ。目標は低すぎてはいけません。到底無理だと思われる目標でも、緻密に計画を立て、それを紙に書き、実行の足跡と常に比較し、修正していく。そうすれば大概なことはうまくいく。大事なのはあきらめないことだ。
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経営に関して、これだけ具体的、かつ実践的に記載している本は無いと思った程の良書。借りて読んだ上に買ってしまいました。
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起業家十戒、経営者十戒、経営理念23か条が参考になります。柳井正さんは、優れた起業家、経営者なんだということがよくわかりました。
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柳井正がどのようにユニクロをここまでの大企業に育てたかを、柳井正の考え方と、ユニクロの歴史の二つの面から描いている。
柳井正は、攻撃こそ最大の防御と考えていて、数多くの勝負を仕掛けてきた。そして、その勝負は10回に1回くらいしか成功しなかったことから、一勝九敗というタイトルをつけた。
私がユニクロに通いだしてから九年がたつが、本当に毎年まいとし新しいことをやっている。パワフルな会社である。
・会社に頼る時代は終わった。会社とはもともと期限のあるものである。
・経営者と商売人は違う。経営者とは、目標と計画を立て、企業を成長させ、収益を上げる人。
・高い志や目標を持て。
・失敗は、目を逸らし、蓋をして葬り去りたいものだ。失敗をたんなる傷にせず、そこから成功の芽を探す。
・「働かされる人」ではなく「経営ができる人」が必要。手足だけの人材は不要。
・会議で発言しない人がいたら、次回からは出席しなくて結構と言う。
・有能な人間が、マニュアルや本部の方針通りにやって、仕事が面白いはずがない。
・中途半端なゼネラリストは必要ない。
・実力主義以外で人を評価することはあり得ない。
・自分の能力に自身がある人ほど、失敗したことを認識せずに突っ走る。
・なるべく短い助走期間で始める。何らかの失敗をして、それをすぐに修正する。
・昨年と今年を変えない限り、会社は潰れると思ってほしい。
2010年6月19日 読了20(13)
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ユニクロの創業者、ファーストリテイリング社長の柳井正の著書。
生い立ちや自身の経営に対する考え方が書かれている。
ユニクロの大成功によって、成功者として語られることの多い柳井正だが、スポクロやファミクロの失敗、ユニクロのロンドン進出の失敗など、その成功の裏には数多くの失敗があることが語られている。
ちなみにユニクロという名前はもともとは「ユニーク・クロージング・ウェアハウス」という名称のカジュアルウェア小売店からきているらしい。
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2003年までのユニクロの軌跡をまとめたもの。見る人の知的さに期待した、フリースやデニムの宣伝等、ユニクロらしさが伝わってくる内容。UNICLOがQに変わった理由は偶然だったというのは面白い。以下メモ。(1)実行しながら考えて修正していけば良い。‥実行もせず分析ばかりしてグズグズしているよりよほど良い。失敗の経験は身につく学習効果として財産になる(2)商売の基本はスピードと実行。出来るだけ早く失敗し、失敗したということの一つ一つを自分自身で実感する。その上で失敗しないようにするにはどうやっていくかを考える。そこで工夫と言うものが生まれる(3)良い失敗というのは失敗の原因がはっきりと分かっていて、次はそういう失敗をしないように手を打てば成功につながるもの。‥当社のある程度の成功も実態はたぶん一勝九敗程度である。(4)ほとんどの全ての日本企業、ひいては日本株式会社は現在失敗していることの本質を本気で認識しようとしていない。利益が上がらないということは単純に失敗していることということなのだ。辛辣なコメントも多々あるが、個が自身を見つめ、自省し、柔軟な組織の中でチームワークできるかがユニクロの強さなのだと思った。
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休憩というか、3件連絡待ち。じゃないと動けない。
催促、催促♪
ユニクロの会長兼CEOの本。タイトルに負けて
買ってしまったorz
んでもこの本読んでも九敗している感じではない
何か勝ち気な文章で九敗・・・!?
って感じです。
会社の社訓は、何か色々、勉強、参考になりました。
ホントに細かいし的を得ているなという事
※ちょっとグレーな表現で店(店舗経営)だけに見せ方が
上手い。
意思表示もしっかりしていて爽快な社訓でした。
新潮に素早く時代のニーズに答え、挑戦し続けた
結果が今の「ユニクロ」というブランドを作り上げたのは
良くの本で理解しました。
社員にも優しい印象をこの本で受けました。
制度的な。
噂でも、店舗じゃない社に社員が残ってたら強制的に
電源落として帰らされるらしいからな、日本の超優良企業
という印象も与えられ、これまた上手く宣伝しているな
という感想です。
本のタイトルもキャッチコピー、店(笑)方が上手っかったんで
しょうw、一本取られました私も。
個人的にはタイトルとは、イメージしてた本の内容とは違い
ましたが、楽しんで読ませていただきました。
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色々な事柄で話題になるユニクロですが、どんなに企業が大きくなっても、安住せずチャレンジする姿勢が見えてきます。走り続ける企業トップです。