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文京区両親強盗殺人事件の真相、動機と誘導していた人物、後ろの方に少ししか書かれず、パッと終わった感じがして、前半部分の濃さに比べると、物足りない感じがした。
衝撃の真実、極上のイヤミスではなかった。
勝手に周りが騒いで、十分な確認をとらず、行動して自滅した話にも見えるし、うまく誘導して、成し遂げたという感じには見えない。
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1つの長編ミステリーだけど、群像劇っぽくお話が展開してゆくこの感じ。真梨幸子らしさ満載!!
途中の展開はグイグイ引きこもまれて一気読み。
登場人物みんなキャラがたってて、先が気になってしょうがない。
★4でもいいけど……迷った末の★3。ラストの真相、真犯人?のところがちょっと弱いかな…と思ってしまったので。
あとは、キャラクター達のむき出しの感情の書き方が、ちょっと生々しくて(生々しすぎて)………。
で。今作で思ったのは「人というものは、物事を主観的にしか見れないんだな」ということ。だから、同じ事件・同じ出来事でも、見る人によって捉え方や感じ方が違ってしまう。
例えば、彩也子は「清楚な女子高生」だったのか、「頭の弱い尻軽」か、それとも「親からの愛情に飢えたかわいそうな子」なのか。
大渕は「ビッチに踊らされたかわいそうな男」なのか、「女子高生を、あやつって殺人事件まで起こした極悪人」なのか、はたまた「天性・無自覚のジゴロ」なのか。
たぶんどれも正解で不正解。
真実はひとつだけど、答えはひとつじゃない。
私にとっては正解でも、他の人にしたら全くの不正解
…みたいな事って沢山あって、人と分かり合えるなんて不可能なのでは??
って思わされたのが、今作で一番怖かった。
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途中まではとても面白くて読み進める手が止まらなかったが、終わり方はかなりご都合主義で拍子抜けしてしまった。
最後の「腐った蒸しパン」のところだが、ミチルを殺したのは結局大渕ではなく橋本ということでいいのかな?
優しい姉と言っていたが、最後の自供(?)のとおり、両親が優秀な姉ばかり気にかけるのが許せなくて橋本が殺したということで合ってる?
あと礼子のお金を盗んだ瑛子も橋本の差し金?さすがにそこまでは考えすぎ?
なんだか一部謎が残ってもやもやしたままです。
この後「6月31日の同窓会」を読もうと思って気づいたが、終わりの方で出てきた松川凜子はその小説にも出てくるみたい。
先にそちらを読んでいればニヤリとできたのかな?
全然関係ないけど、橋本涼って、ジャニーズのHiHi Jetsの橋本涼さんと同姓同名ですよね。
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伏線を作るためだろうが、登場人物が多く、途中でついていくのに疲労感。
自分の嗜好が変わったのかな。
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帯に「読後感爽快!」と書いてあるのですが逆にモヤモヤするイヤミスだと思います。
主軸となる事件の描写が少ないのが物足りないけど、伏線が回収されて最後に謎が明かされるのは良かったです。周りの人物が濃い中、獄中の犯人がただのイケメン…あっさりな感じでした。
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人格者と評判の高かった夫婦が殺された。
犯人は娘とその恋人。
事件から18年後、その事件をモチーフにした小説が週刊誌で連載されることになる。
これは帯にあった文章の要約だ。
どうしてその事件が引き起こされたのか。そこに至るまでに何があったのか。
様々な葛藤が書かれているものと思ったのだが。
残念ながら書かれていたのは出てくる人々の下劣さだけ。
ガッカリだ。
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読書メーターより。2022.8.11読了。
大好きな真梨作品。今回はいつもより若干ライトに感じました。
橋本の出世欲やばすぎて、頭キレッキレだし、当たり前に人を利用するし、嘘もつくしお金も持ち出す。
全員が橋本に操られていたことに気付く瞬間が最高ですね。大渕秀行も青田彩也子もキチだったけど、群を抜いて鈴木礼子が一番キチでした。もう頭おかしすぎて大好きです。
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久しぶりの真梨幸子作品、イヤミス感が堪らない。
人それぞれの行動は、何がその人を突き動かすのか?
金か、愛か、名誉か…。
それぞれの家族背景や生まれ育った環境から培われる、自分に足りないものや自分がどんな手を使ってでも手に入れたいと思うものの大きさは計り知れない。
もしも自分が大事件を犯すことがあるとすれば、何を目的とするんだろう、などと考えてしまった。
読んでいる最中の不快感、落ち込み様、読み終わったあとのスッキリしなさが本当に癖になる。
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いやー、真梨幸子節炸裂という感じ。良いイヤミスだった!
読み進めるごとに様々な事実(らしきもの)か明らかになるのだが、「本当にこれが真実なのか?」「もしくは、真実の一部に過ぎないのではないか?」というモヤが晴れないまま物語は進行していく。
それは、全てが語られないことであったり、何となくの違和感であったり。
それが終始拭えないままどんどんと降り積もっていくので、後味の悪さだけでなく、読んでいる最中もずっと暗く重い気分を味わい続けることができます。(褒めています)
最後に真相がわかった後は、ほんとにスッキリ。でも、当然黒幕はお咎めなしなので、後味の悪さもしっかりあります。
いやー、橋本に関してはほんと、ずっと怪しかったよね。早すぎた自叙伝の「蒸しパン」と橋本の実家が蒸しパン売ってて…という繋がりも、うーん?と気になってはいた。
そして橋本が家族の話をチラ見せする度に感じる違和感。
コイツは、何を隠しているんだろう?何を考えているんだろう?と。
ああ、冒頭の【わたし】はコイツだったか〜!と最後にきちんと答え合わせさせてくれる仕掛けはとても気持ちが良かった。
そして橋本の手のひらの上で踊らされる面々。
読み終えてから橋本の立場で読み返してみると、一気にスカッと物語になるお見事な働きぶり。笑
特に市川聖子がいい仕事している。
逆に登場時の大物感とは打って変わって察しの悪い笠原智子が何と言うか、アホっぽく見えて癒されます。
ちなみに、この物語で一人勝ちしているのは橋本のように見えるが、約一千万円を手にして逃げおおせているエイコもなかなかだ。(最初、エイコも誰かの差し金?と思ったけど違うようだし、殺されることもなく、ほんとに一人勝ちでは?)
どの「犯人」「関係者」も、生まれ育った家庭に影響を受け、歪んでいったという人格形成の過程を垣間見れるのも良い。
さらに言えば、そこには「嫉妬」が満ちている。
自分より優遇されるきょうだいを見て。もしくは、恵まれた環境にいる他者を見て。
澱んだ負の感情が渦巻いて、大きな負のエネルギーとなって表出されてしまった感じ。
これぞイヤミスですね。
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物語の展開というか、描く目線がどんどん変わっていって、なにが真実でどこが妄想なのかその境界線に自信が持てなくなる。振り回され続けた。
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初読みの作家さんです。
途中までは面白く、後半がバタバタ。
間に苦手な描写が多くて、ちょっと苦手でした。
でも他の作品も挑戦してみたいです。
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見事に騙された·····!イヤミス覚悟で読んでいたが、途中で頭が混乱した。最後の伏線回収でなんとかスッキリしたが、モヤモヤは残った·····。
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最後までスラスラと読み進めてしまったが、終盤の展開はだいぶ無理があるような。少なくとも「騙される快感」とやらは感じられなかったな。イヤミス部分もただ嫌な気分になるだけで面白くなかった。
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2024.06.10
真梨幸子さんの作品好きなのでこちらも自然と手に取ったものの、うーん…設定に無理があるように感じてしまい、潔く「騙された!」とはなれず。
最後の回顧のところもいまいち早足で感情移入もできずなんだか不完全燃焼に感じてしまった。