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前巻のシリアス度数が高かった為か、この巻は日常回がメイン
日常回とは平和で穏やかで変わらない日々が描かれる事だと勝手に思っているのだけど、その定義だと序盤から対して立ち位置が変わっていないルコアの自堕落な生活に今更メスが入るのはちょっとした日常崩しと言えるのかも
自堕落な落伍者、眉をひそめるような生活態度のルコアを堅物エルマが「見習いたい」というようになったのは驚き
その点にはエルマの変化が見えるね。ならエルマからそういった対象と見られたルコアが何か変えるのかといえば特に変えないのは良いね
彼女は既に変える必要のない安寧の場所を手にしているわけだ
奇妙な間柄のアーザードとジョージー、一見すると雇い主とそのメイドなのだけど、ジョージーが日常社会において自主的にメイドの格好をしているという特殊な人間である点、アーザードが敗者として鬱屈した日々を送っている点、それらが絡まって二人が居る空間を余人が立ち入らせないものにしている印象
傷を持つ者、主を探す者。双方の望みがかち合った結果、あの穏やかな交流が生まれたのだろうね
そういや、トール等が神剣の姿に思い当たる節があるようだったけど、あれってまさか北欧神話のあの神様?
だとしたら小林の中に神剣が有る状態ってもしかしたら不味いのではなかろうか……?