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非認識を認識しなければならない 2 つの都市国家が舞台。
しかも警察ミステリ。
アレゴリーやメタファーを求めようとしたが、
どうやらそうではないらしい。
第 3 の視点に真理が見えそうなのだが、
捕えきれない。
提示された異世界、モザイクの迷宮に陶酔しゾワゾワする。
2009 年 英国SF協会賞長編部門受賞作品。
2010 年 ヒューゴー賞長編小説部門受賞作品。
2010 年 ローカス賞ファンタジイ長篇部門受賞作品。
2010 年 世界幻想文学大賞長編部門受賞作品。
2010 年 アーサー・C・クラーク賞受賞作品。
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ふたつの都市国家の領土がモザイク状に混在していて、相手国の人や建物は視界に入っても見ていない、すぐ近くでも自国の領土でなかったら自由に行き来できない、という設定がとにかくすごい、おもしろい。不法に境界線を越えた時にだけ現れる謎の権力「ブリーチ」、どちらの国の人間も相手国の領土だと思っているから誰も存在を認識していない場所「オルツィニー」など、この世界観ならではの概念もとてもおもしろい。
ただ…正直世界設定だけでおなかいっぱいというか、ストーリー自体にはそこまで惹かれなかったかも…面白くないわけではないんだけども、うーーん。
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ヒューゴー賞/世界幻想文学大賞…などなど、受賞しまくってる本作。
それも納得の奇抜な設定。
しかし、その設定は十分に時代性を帯びており、独特な世界観を
見事に作り上げている。
見えているのに、見てはいけない、見えていない事にしなくては
いけないというルールの中に生きている人々。
その中で起きた殺人事件から、都市の秘密が明らかに…という話。
読み応え十分。面白い。
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二つの国が同じ土地にあり他国のことは
一旦視野に入れても見なかったことにするなどと
現実には無くても、できなくも無い設定での話。
殺人事件の謎を追いながら、第3の都市の謎に迫っていくと
みせつつ明らかになるのは!?意外と大きな盛り上がりや
印象深い登場人物もない印象。
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一つの街を二つの都市が共有している・・・ファンタジーなミステリー。これはいったい何を比喩しているのだろうか。
うん、「アンランダン」の作者だもの。著者は映画が好きなのかな?
「エンバシータウン」も新☆ハヤカワ・SF・シリーズに登場するらしい。
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住人がお互いを意識上から見ないようにしている都市のお話。
日本人なら安倍晴明や「詠み人知らず」を想起するだろう。
日本の王朝時代なら特に珍しい現象ではないが、イギリスの作家が書いたということは、欧米にも似たようなことが過去にあったのか?
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警察ミステリー部分はあまり好みではないけど、それを差し引いてもすごい小説だと思う。この終わり方、なんかメン・イン・ブラックに似てるような…(笑)
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モザイク状に入り組んだ二つの都市で発生した
不可解な殺人事件を捜査する刑事は――
ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞、ローカス賞、クラーク賞、英国SF協会賞―
序盤から、所謂「姑獲鳥の夏」のトリックが2つの都市を覆っているという奇妙な設定であることが明かされ、
そこで起きる殺人事件をある刑事が追っていくというものですが、
自分の読解力・想像力が足りず、終始楽しむことができませんでした。
「またいつか」という心境です。
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夏目漱石の「二個の者がsame spaceヲoccupyスル訳には行かぬ甲が乙を追ひ払ふか、乙が甲をはき除けるか二法あるのみぢや」という断片を思い起こした。
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ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞、ローカス賞、アーサー・C・クラーク賞、英国SF協会賞長篇部門など多くの賞を受賞したらしい。同一の地理的空間を二つの国が共有しそれぞれの国の人がお互いに相手の国や人を見ないで生活するという状況で発生する殺人事件の謎を解く刑事。設定が突飛で読むのに多少苦労した。
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重なり合った二つの都市ベジェルとウル・コーマで、全く接触せずに暮らす両国の人々。接触は<ブリーチ>行為と見なされ違反すれば恐ろしいことになる…そんな場所で国を越えた殺人事件が起こる。とても魅力的な設定なのでもっと細部まで詳しく書いて欲しかった。人物の描写、<ブリーチ>とは?先駆時代とは?もっと知りたい事がたくさんあったのに解らず終いで少し消化不良気味。面白かったが故の不満ですが。
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同じ場所に、二つの国が重なり合った不思議な都市と都市の話。
設定をまず掴むのが難しい。
でも、面白い!!
この特異な二つの国を利用した犯罪を追う刑事が主人公。
なかなかのハードボイルド。
結末は微妙。
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チャイナ・ミエヴィル「都市と都市」、変な作品だなぁ。好みのタイプの作品。まだ前半までしか読んでいないけれど。続きを読むのが楽しみ。
第三部に入り、ついに話が終盤に。この頭のおかしい世界観が凄く楽しいし、その裏にある都市の「謎」も気になってグイグイ読まされてしまう。面白いわー。
読了。一人称の語りで警官が事件を捜査するミステリ作品。が、このメインとなるはずの捜査が、「ベジェル」と「ウル・コーマ」という二つの都市の珍妙な設定を際だたせるための手段にもなっている。
そしてこの二つの都市の設定の面白さと、その奥に潜む謎を追っていく展開に引き込まれて、ページを繰る手が止まらないのだ。ミステリ的などんでん返しは都市設定の謎についてのどんでん返しにもなっていて、いろんな面でうまいなぁと。
珍妙な二つの都市の設定が、妙にリアルに思えてきて、それが読んでいて楽しいのよね。いい意味で「変」な小説で、個人的には大好物でした。…短編集の「ジェイクをさがして」も買ってきちゃったw
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世界幻想文学大賞、ヒューゴー賞など5冠(!)獲得の作品。受賞した賞からも想像できるように、なかなか不思議な世界観だ。
独特な緊張関係にある二つの都市の間で、殺人事件が起こる。ボルル警部補は事件の捜査で<ベジェル>からもう一つの都市<ウル・コーマ>へ。このあたりから、がぜん面白くなる。
<ブリーチ>(謎の組織)とのからみで「おれは刑事だ」とボルルが言うシーンでは「えー!ボルルってばこんなにカッコよかったっけ!?」と、テンション上がった♪
SF(ファンタジー?)的設定でありながら、殺人事件の謎解きもきちんとされており、ミステリ小説として読んでも十分楽しめる。
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冷戦時代のベルリンのように、2つに分断された都市。
それぞれの都市は互いに複雑に入り組んでいるのだけど、境界を示す明確な壁はない。その代わりに、それぞれの住民は、相手側の都市とその住民を「見ない」ように訓練されているため、すぐとなりにある建物やすぐそばを通る車ですら視界から消す事に慣れてしまっている。そんな世界。
そこで二国間で起こった殺人事件をめぐるミステリとして物語が展開する。
ミステリとしても面白いし、幻想的な着想を裏付ける2つの都市国家の歴史についての想像も丁寧にされていてファンタジーとしても面白い。
主人公の事件を探る警部は都市を行き来するので、場所によって組む(というか組まされる)相棒がころころ変わるのだけど、なぜかみんな結果的にいいやつ。