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2011年『みをつくし料理帖シリーズ』で時代小説の面白さを知り、翌12年に『鬼平』で池波正太郎にハマり、藤沢周平、岡本綺堂と読み継ぐ。その中で山田風太郎のことを知ったが、なかなか手が出せなかった。この度、角川文庫が本書を文庫化してくれたことで、ようやく読むことが叶った。虚の世界として南総里見八犬伝が読め、実の世界で戯作者・馬琴と北斎の不思議な交流が読めて大満足。いずれ代表作ともいえる『忍法帳シリーズ』も読みたい!
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昔、NHKの人形劇で見たのを懐かしく思い出し、手に取ってみた。
犬塚信乃のこととか八房とか覚えていたけど、こんなに血なまぐさく、人がたくさん死ぬお話だったかしらん。
滝沢馬琴が葛飾北斎に構想を語っているとして、物語が進むのだがこの二人のやり取りが興味深い。
二人とも天才なんだろうけど、違う意味で、こんな人の血縁だったら大変だろうなという素顔の持ち主。
北斎の口から、偏屈でかちかちなやつから(もちろん、私の意訳です)こんな荒唐無稽な面白い物語が生まれるなんて・・・と言われると、なんか楽しい。
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北斎への読み聞かせという形が面白い。
子供の頃映画で見たうっすらとした記憶の八犬伝。玉が飛んでいく部分が強烈に記憶に残っていたので、書籍に出会えて良かった。
忍者以外の風太郎作品2つめ。
北斎の天才っぷりというか、アーティストっぷりも面白いが、滝沢馬琴に人間味が描かれているのが新鮮。