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作者の自伝的青春記。ステレオタイプな苦労話ではなく、主人公の才能も経歴も人脈も一見華々しすぎるぐらいに華やかで、得られたチャンスも努力でしっかりモノにしているのに、彼の家庭の事情や、「人の命」に関するとある出来事が心に深く影を落としていて、そのことがこの物語全体に独特のトーンを作り出しています。
1978年当時の「スタジオぬえ」の雰囲気が活写されており、そういった意味でも興味深い作品です。どこかのラブリーエンジェルで見かけたようなお二人も登場します。
ところで自分はこれを読むまで美樹本先生と細野先生の関係性を知らなかったので、あとがきを読んでから再度読み返して「こんな星の巡り合わせがあって良いのか」と思いました。
なお、これから読まれる方は、カバーもぜひ外してチェックされることをお勧めします。
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漫画家細野不二彦の自伝的青春漫画。
細野不二彦というと、自分の中では神風の術「さすがの猿飛」の人です。アニメで知りました。ドタバタコメディの印象が強くて「ギャラリーフェイク」書いている人と同一人物と知ったときには驚いたものです。
80年代SFブーム、80年代ロボットアニメ。令和の今にも影響を与える漫画やアニメが生まれた時代を、先駆者でなく当事者として駆け抜けてきた人たちの青春群像劇になるのかな。一つの時代の記録として楽しみです。
知らないことが多いですけどね、この時代のサブカル。
いや、90年代も00年代も、どの時代であっても自分が興味持ったこと以外は詳しくないのですが、時代の空気を知る一助になればいいな、と思います。そこから新たな分野へ食指が伸びればいいじゃないか。
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デビュー前後の細野不二彦の青年期の葛藤を描いた作品。これからが読みたいですよね。手塚治虫が瑞原芽理に頭を下げたというエピソードが一番笑えた。i