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何気に秋雨繋がりのホラー4編による絶望の連作集。
ん〜、悪くはない、悪くはなかったんだけど、それでも私が貴志さんに求めるのは、こういうんじゃなくて『黒い家』『天使の囀り』『青い炎』みたいなやつなんだよなぁ〜。。。
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久しぶりの貴志さんの新作。
発売日より早く並んでたのでさっそく読了。
「フーグ」が1番ラストが怖かった。
そういう意味ではひとつめはまだくすっと笑えるかも。
「こっくりさん」も怖かったけど、ラストをもう少し冷たくして欲しかったかも。割とハートフルに寄ってるのかな最近は。
確かに、ひたすら真面目な感動巨編も描けるはずですよね、逆説的に。ハスミンばかり描いてたら心病みそうだし...。
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どの話も面白かったけど、怖い感じはせずちょっと予想と違ったかなぁ。
フーグが今時ウォーターベッドと思ったけど、オチでなるほどと。
これは、ウォーターベットじゃなければできないオチだな。
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バランスが悪い
壮大な前振りの割にオチが弱い
小難しい細かい説明はカットして
5分程度の小話として聞きたい
貴志先生に求めてるのはこれじゃないんだよなぁ~
感が強かった
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「罪人」がSF短編集なら今作はホラーミステリ短編集。全作品から秋の香り漂う、先生ならではのネタが散りばめられた、がっつりミステリ有!がっつりホラー有!で大満足な一冊。
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4つの短編集。
・餓鬼の田
20ページ程しかないほんとに短い話なのに、前世の話をまるで自分にあったことのように話す場面で一気に引き込まれた。
不可思議な減少に対する解明は何もなかったが、さっきまであった恋心が一瞬で消えるなんて…
・フーグ
この話が一番好きだった。
フーグとは解離性遁走の別名だが、聞き慣れないタイトルにすることで不気味さが増している。
夢の中の出来事が読み手の目の前で起こっているようなリアルさがあって入り込めた。
また、睡眠という逃れられない時間を毎日毎日恐れながら生きるどうしようもなさ、運命への抗えなさの苦しみも伝わってくる。
最後のテレポートによる死に方もグロくてよかった。
・白鳥の歌
他に誰でもできないんじゃないかという歌声を持った無名の歌手の秘密を知りたかった老人。
どんな特別で過酷な練習をしたのか、または才能があったのかと期待したのに、致死率100%の病気の副作用だった。
そんなことだったのかと体調が悪くなるほど落胆した老人だが、個人的にはその歌手の声の由来が何であろうと聞き続ければいいのにと思い、余り入り込めなかった。
・こっくりさん
普通のこっくりさんとは違うという特別なこっくりさん。
その真実を知っているのは余命半年の遼人だけだった。
4人みんなで仲間だと思ったのに、他の3人は利用されただけ。
まだまだ純粋なお年頃の小学生が時を超えて大人になった拓人に残酷な真実を伝えた場面はその落差にゾッとした。
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背筋を得体のしれない何かにそっと舐められるような、気味が悪くて少し快感な気分になれるホラーが読みたい。本書は題名からしてそういう感じかと思ったが少し違った。
日常に有り得そうな奇妙な話だったり、真相を知って驚愕したりと飽きない話であった。
ただ、ソプラノ歌手の謎を探る話は音響に関する説明が冗長で少し退屈だった。二声を同時に出せる歌手の謎が明かされたときは驚いたが。
訓練を積む必要があるので、滅多にその声を出せる人はいまい。しかし、奇跡の歌声が出せた頃にはもうその人の最期が近いとは切ない。
コックリさんの話は、明らかに事情も境遇も異なる4人が命賭けのゲームとは不公平と感じるも、最後の遼人の言葉を聞くと大いに納得。
むしろコックリさんよく分かってらっしゃるし、訳の分からん奴らに手厳しいのも面白い。
主人公の過去の罪も詳らかになり、厳しい裁きが降りそうなラストに満足。
神頼みはしても良いけど、する前に自分の行いを振り返った方が良いかもしれない。
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「悪の教典」や、所収の「白鳥の歌」などに感じるけど、筆者はその作品のテーマであるホラーやサスペンス以外の部分からして(なんならホラーやサスペンスがなかったとしても)つい話に引き込まれてしまうようなストーリー作りにとても長けているなあと思う。その先がどうしても知りたくなってしまうような展開が多いのだ。この短編連作集のいずれもその要素があり、読み始めるとなかなか途中でやめられない。これはどうしようもないことなのだが4編だけではどうしても物足りない。なんならこの感じを10篇くらい読めると満足なんだろうなぁ。。
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※☆の数は3ですが、3.5くらいの気持ちです
4つの雨が降るお話が収録されていますが、ひとつめの「餓鬼の田」は他3つと比べるととても短いです。
個人的に1番面白かったのは3番目の「白鳥の歌」
オーディオと歌唱の蘊蓄が盛りだくさんですが、ストーリーが魅力的なので
特に興味のないジャンルの蘊蓄が楽しく読めました。
1番読むのが辛かったのは「フーグ」しかも長くてへこたれそうになりました。
中年男性を縦横無尽に移動させる宇宙の意思…どうでもいいなぁ
でもオチはそう来たか~と感心しました。凄くホラーらしくていいです。
しかしこのオチの為なら意味の分からない宇宙の意思にも付き合える!というほどではないです。
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1 餓鬼の田
2 フーグ
3 白鳥の歌
4 こっくりさん
の短編4編が収録されていた。
2の結末は,はっきり描かれていないが読者が想像できるようになっておりそこがぞっとさせられました。
1~4とも小粒ながらどれも良品の短編でした。
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フーグと歌手の二篇が中々良かった。全体的にホラーを軸とした短編集なんだけど、やたら細かい知識が登場するのとかは、やっぱり貴志祐介。こっくりさんは若干完成度が引かったかな。
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ホラーの短編集といった感じです。何か訳が分からない話だけど、怖いといった感じです。あまりはまりませんでした。
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それなりに楽しめた。ただ、凸凹感はある。
雨月物語に足らん、秋雨なところが憂鬱なガタウェザーを思わせる題名。
ほんでどうやねん『餓鬼の田』
何が起きるかわかってても怖い話『フーグ』
怖いけど、怖いところをついてこなかった『白鳥の歌』
そんで、どっちやねん『こっくりさん』
の4本。『餓鬼』と『こっくり』さんは怖くもなければ、オチも好みでなくて、どうしようもなかったが、テンポがいいのでそれなりにスルッと読み終わる感じ。ツッコミすぎて、怖くなくなるパターン(主観)。一番ゾワっとしたのが、『フーグ』。こういう系統のホラーが個人的に一番怖壺ではあるうえに、最初にウォーターベットという言葉を見た瞬間、これはヤバイとおもってたら、案の定そこへ、わかってても、すんごい嫌。『白鳥の歌』は蓄音器のラッパ部分から直接歌ってレコーディング、という時点で、溝に真菌が付着→聞いた人全員感染→呪いの歌、って構図かと思ったら、ところがどっこい。なんだかなぁ、そんなに怖くもないラストでちょい拍子抜けではあった。ともかく、怖くもないホラーなのでホラー苦手な人でも読めるのでは?と思わなくもない。結構ハッピー系?
P128
「大西令文(おおにしれいぶん)は、地下鉄烏丸線の北大路駅から地上に出た。」
ここで、妙にウケてしまった。
これを呼んでた時に、ちょうど黄砂アラートが出てたので、黄砂にのってやってくる病原菌を想像して、かなりゾワゾワした。
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ダークファンタジー短編集というか、ミステリーより最近の先生はこちらが書きたい気分なのだろうか。私としては先生の書く緊迫感のある長編がそろそろ恋しいのだけれど。
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貴志祐介の最新作は、ホラーのような世にも奇妙な話チックな短編4編構成でしたが、冒頭の話はライトな奇妙な話でしたが、その後の3編は、なかなかに練られた肉厚な内容の作品で、貴志祐介らしさが感じられる作品で面白かったです!