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生き方、人生の捉え方という点で勉強になる。
連敗は避けるべきだけど、勝ちも負けも経験しておくべき。
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麻雀やってる人は知ってるのかな・・・
色川武大・・・
またの名を阿佐田哲也・・・
雀聖と呼ばれる男・・・
故人ですが・・・
二十歳前後の頃はギャンブルに明け暮れ、ギャンブルで生計を立てていた元アウトロー・・・
ただでさえ厳しい世の中の、さらに厳しい裏道を歩いてきた人の・・・
裏道を歩いてきたからこそ言える、人生のセオリー・・・
生きてく上でのコツ・・・
若い人向けに書いたものだそうな・・・
アウトローなのに・・・
厳しい裏道を歩んできたのに・・・
その文章は・・・
その言葉は・・・
すっげー温かい・・・
すっげー優しい・・・
や、もちろん厳しいことも言っております・・・
でも、優しさを感じずにはいられない・・・
や、ホントに・・・
読めば感じるはず・・・
勝負師なのに・・・
厳しい世界で生き抜いてきた人なのに・・・
『自分の都合しか考えない。自分が勝てばいい。これは下郎の生き方なんだな。』と、言っちゃう・・・
この人の生地は、ずるくないですね・・・
誠意をビンビン感じますね・・・
だから著者の言うように、誠意から来るスケールを感じる・・・
だからこのオッサンの言うことなら、と結構スッと入ってくる・・・
どっかで一度は目にしたような、聞いたことあるような話でも、素直に聞けちゃう・・・
何だか説教臭く感じない・・・
無理にとは言わないけどさ・・・
まぁまぁ、一杯飲みながらちょっとだけ聞いてごらんよ・・・
ってな感じ・・・
なもんで、こちらとしても気楽に、自分に合いそうなものを、合いそうな時に拾えばイイ・・・
きっと何かしら助けになるコツが書いてあるはず・・・
ああ、世の中ってこういうものか、と・・・
これはオススメ・・・
幸運も、不運も、別に決まった量があるわけじゃないけど、一生通してみるとプラマイゼロ・・・
運、不運はあるようにも見えるし、実際に瞬間的にはあるけども、結局はないのと同じ・・・
だから、(運という性質上、自由なコントロールはできないけども)ロスなく、効果的に使っていかないといけない・・・
ここが勝負というときには、限度に近く力を出す・・・
そのかわり、そうでないときは1円の無駄も惜しむ・・・
ひとつ、どこか、生きる上で不便な、生きにくいという部分を守り育てていく・・・
そうして洗練された欠点にしていく・・・
生きにくくて悩むくらいでちょうどいい・・・
欠点はまた裏返せば武器にもなる・・・
負け越していいことはないね・・・
ただ全勝しなくちゃ、と思う必要はないんだ・・・
勝ったり負けたりしていって、結局勝ち越せばいい・・・
全勝は無理だし、むしろ危険・・・
理想は9勝6敗くらい・・・
現実は五分五分だけど・・・
何かを得たら、別の何かを失っているはずだ・・・
これはほとんど避けられない・・・
何を得、何を失ったか、そのバランスシー��をできるだけきちんと認識するくせをつけよう・・・
とかね・・・
これは読んで良かった・・・
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ひさびさに出会いたい本に出会いました。
前半はとても優しい文章でこのままこの調子なのか?と少々心配でしたが中盤からは実に機微に飛んだ含蓄のある文章に目から鱗の落ちる心持ちでした。
長い間、暗闇を歩いていた私にとっては遂に見つけた指導書です。最高の出会いでした。
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麻雀放浪記、阿佐田哲也のネームの方が、先だったと思う。
ナプレコロジー。サラリーマンには向かない人。
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アウトローとしてあまりにも有名な筆者のエッセイ。
運のやり取りについて、日常レベルでも考えているとは知らなかった。
個人的には8勝でも何でもとにかく1回は勝たねば…と思った。
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【本の内容】
優等生がひた走る本線のコースばかりが人生じゃない。
ひとつ、どこか、生きるうえで不便な、生きにくい部分を守り育てていくことも、大切なんだ。
勝てばいい、これでは下郎の生き方だ…。
著者の別名は雀聖・阿佐田哲也。
いくたびか人生の裏街道に踏み迷い、勝負の修羅場もくぐり抜けてきた。
愚かしくて不格好な人間が生きていくうえでの魂の技術とセオリーを静かに語った名著。
[ 目次 ]
さて、なにからの章
男女共学じゃないからの章
俺の中学時代の章
何を眺めるかの章
嫁に行った晩の章
だまされながらだますの章
つけ合わせに能力をの章
野良猫の兄弟の章
桜島を眺めての章〔ほか〕
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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ソフトな文体だが内容は極めて高度。なんというか…すべての人間に共通する「人生の原理原則」が全編に亘って書かれていると言っても過言ではない。著者が持っている経験はとても特殊なもので、接点を持つ人はそれほど多くはないかもしれない。しかしその特殊な経験から抽出された「生き方のセオリー」とでもいうものは思わず唸ってしまうほどの説得力がある。
色川さんの語る体験は、戦後の特殊な状況とも相俟ってドラマ化されてもいいようなドタバタ劇で、この部分だけを読んでもエッセイとして十分な価値がある。しかしノンビリと語られる個々のエピソードは事実の羅列だけで終わることはなく、そこから引き出された教訓を丁寧かつ厳しく読者に伝える。小難しい文体で本書の事実を省いた箇所を書籍化すれば一冊の「思想書」として通用するのではないかという気すらしてくる。ギャンブル、放浪といった追い込まれた状況が深い考察を促し、やがて結晶化して強固な「思想」となっていくのだろうか。
この世に存在する物事には常に二面性があり、それを同じ割合で両取りできるということはほとんどない。そこに「選択」というものが生じ、その結果が今後を左右することとなる。こうした構造はギャンブルそのものであり「博打的な思考」とでもいうものは生きていく上で必須のものではないかと思われる。賭博を一般的に禁止することは、こうした考え方を否定し「選択」というものを奪おうとしているのではないか、という穿った観方ができないでもない。
「全勝ではなく九勝六敗」「一歩前進・二歩後退ではなく一歩後退・二歩前進」のようにギャンブラー故にか、数字の用い方が秀逸。また、この充実した内容からすれば最早どうでもいいことではあるが、挿絵もなかなかいい味わいがある。
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2015/9に読んでいたことを忘れて再読。
9勝6敗、先行、うまく負ける等々の示唆に富む言葉の数々が響く。
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運についての考え方が著者の人生観に如実に反映されていた。
勝負の世界において、連勝はしないという考え方もおもしろいなぁーとおもう。
著者の経験を通した身近なアドバイスは、現代の抽象的、科学的な手法より、すっと心に入ってきた。
2915.10.25 船橋 喫茶あずみ
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浅田哲也氏人生録と言うことで興味を持つ。
最初は劣等生への言葉と言うことで、つらつら有ったが、イマイチぴんとこず。が後半のギャンブル、運の話はそう考えたこと無かったなと思いおもしろく読む。
読んでいて、「昔は怠け者でも仕事があり生きて行けた。今は文化が成熟してきて、勝パターンが出来てしまい、それに添えれば旨く行くが、それ以外での勝パターンが少なくなってしまったのだろうな。それも、昔は豪快な男がいたが今は小粒ばかり論に繋がるのだろうな。」と少し寂しくも思う。
【感心】
プロはフォームが大切
運のコントロール
良いことがあると実力に応じたものか、運の問題だったのかを考える
全勝ではなく(無理)6勝4敗位を目指す。
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いいですか。9勝6敗をコンスタントに維持するのが大事なのです。
そっか、全勝を目指さなくていいんだ、っとホッとされた作品でした。この他にも生き方の指南が色々とあり、それらにはどれも温かみがあります。
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劣等生の為の生き方を説く本書。
今までには聞いたこともない内容も多くあり、とても新鮮に読むことができた。
著者自身が自分を劣等生として認識しており底辺から人生をどのように戦ってきたのかがベースにある為、非常に説得力のある内容になっている。
これは何度も読み直したい本だなと思う。
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近所のおっちゃんみたいなゴツゴツとした話し言葉で綴られる文章のひとつひとつに、良くあるHOW TO本や自己啓発本とも違い「この人は、ほんとうのことを言っている」と感じるのは、勝ち続けることの危うさや上手く負けることの大事さをもしっかりと説いてくれているからだと思う。
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麻雀小説で有名な阿佐田哲也。
彼の色川武夫名義でのエッセイと言うか、もっと重い「言葉」。
「もう俺先が短いんだよ」
「くだらん男なんだよ」
と言いながら、「人に何か教えようとしようとは思ってはなく」「おれ自身の事を話すだけ」というスタンスで世の‘劣等生達’に‘生き抜く技術’を語ってくれる。
お人柄が出てそうな飾り気ない口調と、自分の‘つかんだもの’しか話してないように思える誠実さに心打たれる。
『雀聖』と呼ばれるくらいの稀代の雀士の豪快なイメージとは違って、子供の頃は引っ込み思案で友達との遊びにも入れず、ちょっと離れた場所でじっと見つめていたのだそうだ。
何をしていたのかというと‘観察’して‘感情移入’していた。
じっと‘観察’していると友達の‘個性’が分かってきてだんだん好きになってくる。それは周りの大人達に対しても同様で
ゴミ屋さん、電車の運転手さんも好きになっていく。
イメージとは違うと思ったが、もしかしたらそれが色川さんの人生の基盤なのかもと思った。
‘観察’と‘対象者に対する好意’。
「相手を立ち直れないほどに負かしちゃいかん。」
「上手に勝て、上手に負けろ」
「長所と短所は布の表生地と裏生地のようなもの」
「生きる『権利』なんてないんだよ。自分は周りになんとか
許してもらって生きている」
「生きていくのに不便な『欠点』をひとつだけ、一生大事に育てていく。あとの欠点は直そうと努力する。」
「持ってる運の『バランスシート』を考えながら生きていく」
帯で糸井重里さんも書いているが、「親でも、先生でもない人からしてもらえる話」なのである。今となっては遠い戦中、戦後を生き抜いてきた‘劣等生’。
個人的には「人生負けたときは潔く負けたと認めよう」が心に残った。
「どんな場合でも、こうすれば楽勝できる、そういう無責任な嘘は、俺は絶対につかない」
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著者の人間的魅力がにじみ出てくる作品。
作品、といっても、若い人……特に劣等生……に対して、いかに人生を生きていくか、を自らの体験を踏まえて説いている。
著者の体験だから、博打は出てくるし、己のだらしなさもおおっぴらにされている。
そして思った以上に精神論にはならず、むしろ理論的というか、見方によっては計算高い処世術と受け取られる箇所もちらほら。
また「こう思う」ではなく「~なんだよ」とはっきりと言い切っていることも多く、その点で反感を覚える人もいるかも知れない。
僕は全く反感を覚えなかったし、逆に「そうそう、そうなんですよね、色川さん」と思わず相槌を打ちたくなるような事柄ばかりだった。
著者の人間的魅力だけでなく、劣等生である僕自身も随分と歳をとり、著者の年齢に近づいてきたからかも知れない。
一度でいいから話をしてみたかった、出来れば一緒にお酒を飲みかわしたかった、と本気で思える人です。