投稿元:
レビューを見る
コンスタンティノープルの陥落とレパント海戦の2大事件に挟まれて地味な感じは否めない。引用したようにスレイマン1世がなかなかかっこよく描かれていると思った。同性愛に限りなく近い主人公2人にはちょっとついていけないが、ヴェネツィアの築城技師マルティネンゴの心意気にはなかなかうたれるものがあった。
投稿元:
レビューを見る
マルタへの旅行に向かう機内で読みました。聖ヨハネ(マルタ)騎士団がマルタに本拠を移す要因となったロードス島の攻防を描いた作品であります。騎士団に関する知見を得るという点で優れた読み物であり、マルタの旅を充実したものにしてくれました。当時の地中海の力関係と、騎士団自体の政治的な影響力の低下は興味深い。また、中世の戦いから近世の火器を多用した戦いへ変わる中での攻城戦に関する著者の知見は圧巻である。
投稿元:
レビューを見る
塩野さんってローマ人の物語で初めて知ったけど
かなりの大歴史小説家なのかも。。
司馬遼太郎に匹敵する?
===ここらかは個人的なメモ====
1)ロードス島は薔薇のさく島という意味です。
2)聖ヨハネ騎士団は今も現存し独立国。
3)お城の戦いと砲台
4)スレイマン1世/カルロス神聖ローマ帝国
投稿元:
レビューを見る
キリスト教世界vs.オスマン帝国の3部作の第2弾。他の2作よりも物語性が強い。聖ヨハネ騎士団とオスマン軍との戦闘シーンは見所満載。ロードス島が最終的に陥落した後のエピソードも自分としては興味深かった。
投稿元:
レビューを見る
小アジアの南部に位置するロードス島。
オスマントルコ領ののど元に位置するこの島は
中世の宗教騎士団・聖ヨハネ騎士団の要塞だった。
ここで繰り広げられるキリスト教徒VSイスラム教徒の争い。
ここにも壮大な歴史のドラマがある。
投稿元:
レビューを見る
オスマントルコとキリスト教世界の攻防を描いた2作目。ますます中世ヨーロッパへの興味が沸いてきます。欧州人との仕事も、また変わった目で見れるようになりそう。
投稿元:
レビューを見る
塩野作品―特にこういう物語性の強いものを読んでいると、司馬遼太郎と同じものを感じることがある。歴史的な部分の資料を揃え、きっちりと検証してあるがために、どこまでが史実(というか資料に基づいたもの)であり、どこが作者の創作であるのかがわからなくなるところだ。
世界史をみっちりと学んだつもりでいたけれど、十字軍や騎士団というものの存在にはどうしてもピンとこないものがある。わからないながらも、騎士道というものには漠然としたイメージがあり、それがまさに本作品に描かれた、騎士団長リラダンとトルコのスルタン、スレイマンのあり方にぴたりとはまった。
日本史的な視点でみれば、篭城戦というのは(確実な援軍が期待できない限り)ほぼ負け戦という印象だが、ロードスの騎士たちは驚くほどよく戦ったと思う。ロードスが島であるせいもあるだろうが、季節と疫病と補給という要素が加わると、篭城もあながち悪い手ではないのかもしれない。
ロードス島の攻防戦もさることながら、その後のエピソードが秀逸。ロードス島、マルタ島に行ってみたくなる。しかし、一番驚いたのは、聖ヨハネ騎士団が未だ存在しているということ。国土を持たずに主権を有するというのがどういうことなのかはよくわからない。騎士団員はどういう人たちで構成されているのだろう。
投稿元:
レビューを見る
今回も再読、初読みは「ボルジア」と同じ20年くらい前です。
イスラム世界に対してキリスト教世界の最前線に位置するロードス島。コンスタンティノープルを陥落させ、巨大な帝国を形成しつつ西進を目指すオスマン・トルコにとっては、この島は喉元のトゲのような存在だった。1522年、大帝スレイマン一世はついに自ら陣頭指揮を取ってロードス島攻略戦を開始した・・・。
(本著裏表紙あらすじより)
本書も2回目の読了です。
なかなか読む機会がなく、だらだらと長期間になってしまいましたが、けっして面白くない訳ではありません。
「コンスタンティノープルの陥落」と同じように小説風な箇所が多く、「ローマ人の物語」よりは読みやすいと思います。個人的には「ローマ人の物語」の方が好きですけど。
すっかり忘れていて読み直して気が付いた事は、主人公が登場人物の一人と同性愛の関係になっていた、という点です。あ、こういう部分もあったっけ、といった感じでちょっと面くらいました(笑)
投稿元:
レビューを見る
アンサイクロペディアに書いてあった、塩野七生さんが最も権威あるフジョシという一文がよくよく理解できる一冊!目ん玉飛び出ちゃったー!!!
投稿元:
レビューを見る
三部作の二作目。
恥ずかしながら、ロードス島というとトルコと戦った騎士団がいた島という程度の知識しかなかったので、新鮮な気持ちで読めました。しかし塩野作品は読んでいるうちに史実と創作の境目が判らなくなります。それくらいしっかり書かれているということなのかな。
最後のほうに、聖ヨハネ騎士団が現在も存在しているという記述があって驚きました。そして創設当初のような、医療に特化した団体になっているということが感慨深かったです。
投稿元:
レビューを見る
(1993.08.23読了)(1991.05.30購入)
(「BOOK」データベースより)
イスラム世界に対してキリスト教世界の最前線に位置するロードス島。コンスタンティノープルを陥落させ、巨大な帝国を形成しつつ西進を目指すオスマン・トルコにとっては、この島は喉元のトゲのような存在だった。1522年、大帝スレイマン1世はついに自ら陣頭指揮を取ってロードス島攻略戦を開始した―。島を守る聖ヨハネ騎士団との5ヶ月にわたる壮烈な攻防を描く歴史絵巻第2弾。
☆塩野七生さんの本(既読)
「愛の年代記」塩野七生著、新潮社、1975.03.30
「イタリアだより」塩野七生著、文芸春秋、1975.06.20
「神の代理人」塩野七生著、中公文庫、1975.11.10
「サロメの乳母の話」塩野七生著、中公文庫、1986.01.10
「海の都の物語(上)」塩野七生著、中公文庫、1989.08.10
「海の都の物語(下)」塩野七生著、中公文庫、1989.08.10
「コンスタンテイノープルの陥落」塩野七生著、新潮文庫、1991.04.25
「男の肖像」塩野七生著、文春文庫、1992.06.10
投稿元:
レビューを見る
ピサやジェノヴァやヴェネツィアなど都市型の国からフランス・スペイン・トルコなど領土型の国へと中心が移りつつある時期の戦いをえがいた三部作の二作目。
戦いが始まるまでの状況・戦後の推移も自然に読むことができる
表現も好きです
投稿元:
レビューを見る
説明が多いから若干の読みにくさはあったが、興味深い歴史が綴られていた。
スレイマン大帝の騎士道精神がなんともいえず心に染みた。イスラム教とキリスト教の戦いは根深いのだな。
ロードス島に行ってみたくなった。
今でもこの騎士団がローマに存在していること、イタリアから治外法権を認められていることなど、最後に驚きあり。
投稿元:
レビューを見る
オスマン帝国が狙う聖ヨハネ騎士団の本拠地ロードス島は、トルコにとって喉元のトゲのような存在であった。エジプトとの海の往来の安全を確保するためには、いずれ攻略しなければならない要衝の島であり、「キリストの蛇の巣」と呼ばれていた。聖ヨハネ騎士団はキリスト教が支配した中世ヨーロッパに輩出した騎士団の一つであり、英・仏・伊・西など民族を越えて信仰によって結ばれた貴族団体であった。主に海賊行為を含めた戦争と医療事業を業としており、1480年には騎士団600人という少数でありながら、5か月の攻防戦で城を守りいた。
東のトルコに対応して、西ヨーロッパでも中央集権化された大国が出現することによって、「滅びゆく階級」であることを運命づけられた騎士たちが、何十倍というトルコ軍に対して、ロードス島を守り抜こうとした絶望的な戦いを描いた3部作の第2弾である。
投稿元:
レビューを見る
読了。
【購入本】
ロードス島攻防記 / 塩野七生
三部作『コンスタンティノーブルの陥落』『ロードス島攻防記』『レパントの海戦』の第二作になります。
コンスタンティノーブルの陥落はイスタンブールに行く前に予備知識として読みました。三部作だと知ったのは比較的最近だったりします...。
キリスト十字軍の名残 聖ヨハネ騎士団 VS イスラム大帝スレイマン率いるオスマントルコ帝国。
ロードスの砦籠城に対し圧倒的な物量で押し寄せるイスラム軍。
はたして結果は!
って歴史ですのでもう分かってますね。
ジャン・ド・ラ・ヴァレッテ・パリゾン
ジャンバッティスタ・オルシーニ
アントニオ・デル・カレット
の三人の騎士がキーとなり物語は構成されてます。
それとスレイマン。
騎士団とラ・ヴァレッテでマルタ島をイメージした人は正解!
マルタ島の首都はヴァレッタですわね。
歴史物語ですのでたいへん楽しめました。
塩野七生女史の本は賛否ありますけど十分面白いと思いますけどね。
どうなんでしょ。
ローマ人の物語が完結したのちに別枠続編みたいな感じで発売された『ローマ亡き後の地中海世界』の文庫化が待ち遠しい感じです。
あとこの三部作の前には『海の都の物語』を読んどくと背景がわかりやすいかと思います。
三部作最後のレパントの海戦はまた後ほど。