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予想外だったのは、似ているが……ここ”も”私の世界じゃない でしたね。人間関係も「ずれる」のが気持ちわるいなあ。
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行っている範囲がそこまで広くなく、場所や関係性の変化がわかりやすく、主人公の反応を楽しめ、どの世界にも馴染みやすいが、どこか違和感のある部分が最初から感じられるのが良かった。
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いつもの駅で、下り電車に乗った所から始まるパラレルワールド生活。果たして主人公は元の世界に戻れるのか?
最初の移動は話に入り込めなかったけど、少しずつ面白くなって行きました。ズレ方が結構面白かった。
夫婦生活の話題が少し出るのと、主人公の視点が完全におじさんなので、中学校以上が良いと思います。楽しめるのは30歳以上かも?
なにかに例えるなら、おっさん版·千と千尋?戻りかたとか違うけど。
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パラレルワールド。二度目の世界は宗教が支配的な世界とはいえ幸せそうな家庭だったけど、他はロクでもない。三度目はもう無茶苦茶でスラップスティックだ。前半面白かったけど、後半凝りすぎたか、奇想天外に頼りすぎたか、やや失速。
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朝出勤のために乗る電車に反対行きに乗って行き着いた世界は異世界だった。戻ろうとする度に知っている人や場所が少しずつ違った世界にたどり着く。元の世界に帰れるのだろうか?不穏なまま終わってしまう結果に不完全燃焼。どこかで手を打つわけにはいかないのかなぁ。
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異次元を描くSF的要素にコロナ禍社会の現実を混在させた物語。過大な期待を抱きつつ読み進めた。が、登場人物のやり取りや展開が平坦で次第に厭きてきた。
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息苦しい日常から逃げ出したくて、通勤電車とは逆の下り電車に乗ってみたら…自体はまぁ、ほかにもありそうな導入だけど、コロナ禍であったり新興宗教であったりご近所の国によく似た体制であったりと、時世を映した異世界を彷徨うお話は単純に楽しめて面白かったと思う。ハナからよろずやのおばあさん・昭子さんは怪しいなぁとは思ってたけど、まさかそんな60年!守男さんと会えたらいいなとは思うけど、そもそも昭子さんと守男さんもそれぞれ違う世界のひと、だよなぁ? ところでペロピーノはちょっと食べてみたいと思った。
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過去作でいえば「僕たちの戦争」「金魚姫」系の荻原ファンタジー最新長編。コロナ禍の元世界からパラレルワールドに迷い込んだサラリーマンの右往左往ぶりがコミカルかつシニカルに描かれる。小ネタ満載で楽しめたが、どこかの国を思い起こさせる異世界パート3はちょっと余計な感じがした。
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面白いでしょ?という感じで次々に出される少しズレたネタたちが寒々しく、ファンタジーにしてはあまりにも夢がなく。こういう設定の作品は『当たり』を引くのが難しい。
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読書備忘録743号。
★★★★。
荻原さんの作品は、心に染み渡る作品が多い。
この作品は面白かったけど、個人的にはめっちゃ苦手分野。笑
私は、戻れる場所が普遍的に存在するということが、絶対的な安心感として必要とする性格。
なので、なんか知らんけど家に帰れないという嫌な夢を小さいころから良く見る。ほんとに嫌だった。笑
この作品。最初に言ってしまうと(ネタバレ)多次元世界のお話。
主人公はふとした事から、ちょっとだけ違う世界に紛れ込んでしまう。そしてもとの世界に戻るために頑張るのだが、多次元世界は無数にある。だから戻れない・・・。めちゃくちゃ嫌だ!エンディングが嫌だ!主人公が元の世界に戻れました!というエンディングにして欲しかった!
主人公はどこにでもいるうだつの上がらないサラリーマン、帝通プランニングという広告代理店に勤める野崎修作。40歳。
サラリーマンなら100人中100人が経験する「朝会社に行きたくない。下り電車に乗ってしまいたい症候群」に罹った。笑
そして、下り電車に乗ってしまった。笑 ただ、次の駅で降りて上り電車に乗るつもりだった。しかし乗った電車は急行。あれよあれよという間に終点の駅に。
もう会社に間に合わない。
開き直って、近くに見えたふたコブ山に登ってみようと、駅前にあった雑貨屋のような店で腰の曲がったおばあさんからサンドイッチとビールを買って登り始める。
そして、異世界へ・・・。
そこには、妻の美冬はいた。
コロナが流行っていなかった。
その代わりMCDウィルスとかいうウィルスの影響で牛が絶滅しており、牛丼が無かった。マトン丼があった。
そしてこの世界で野崎はヒット企画を連発していた出来るサラリーマンだった。
すぐに戻ろうかと思ったが、妻は子宮筋腫に罹っており、手術をする。夫としてそれを見届けなくて良いのか?
しかし、亡くなった親が生きている。やはりこの世界は自分の世界ではない。
野崎は再び下り電車に乗り、終着駅に。
そして再び雑貨屋のようなよろず屋に。再びおばあさんからサンドイッチを買って山に。
「良いところですね」と自分。おばあさんは「短いあいだしか居なかったのになにがわかる」。「えっ?」
もやもやを抱えつつ山に。そして下る。そこは更に全然違う世界だった・・・。
妻は美冬ではなく、会社の同僚でちょっとだけつき合ったことのあった女性。ちょっと抜けた部下の多田が専務になっていた。玉の輿?
そして思考警察なる、マスク警察の発展版みたいなとんでも警察がネットに蔓延っていた。
そして再び下り電車に。
次は日本が内戦状態の世界。
そして、多次元世界の交差ポイントに驚くべき事実が明かされる。そしてあるロジックに従い、いよいよ無数にある世界から元の世界へ戻ろうとする修作!
やった!戻れた!
そこには慣れ親しんだ世界が広がっていた!そして新聞には平成33年という日付が・・・。
が~ん。ハッピーエンドが良かった。涙
しかし流石は荻原さん。めちゃくちゃユーモアにあふれた文体は健在。楽しめました。
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本当に異世界に行ってしまうかも知れない、と思っていたら夢でそれっぽい世界に行き、起きたら少しがっかりしました。
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パラレルワールドものは個人的に大好きなので、どういう原理で時空を移動したのか気になりながら読み進めていました。
コロナがなかった世界だけなら良かったけど、自分の常識が通じなかったりして、あの世界には行きたくないかな。
ハッピーエンドなのかは分からないけど、頑張れ野崎。
世にも奇妙な物語とかで映像化したら面白そうです。
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94パラレルワールドの物語りだけど、手垢がついた焼き直しでなく、戻れそうでちょっと違う世界が無数にあって自分が選べるというユニークな展開。昭子ばあちゃんが無事帰れていれば良いけど。
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こんなことが現実にあったら、自分はどうなってしまうのかな。ある程度似ているならそしてそれが嫌な世界でないのなら、そのままいるのではないだろうか。この話のように、あの時こうしてたらどうなってたかなと思うことはあるけれど、ここ数年はそんなことも殆どないのだから、この人生はこの人生で、自分は良いと思えているのかな。日常、色々思いはあるけれど。
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2021年1月から12月迄の新聞連載小説。新型コロナ禍の世界が2020年1月からとすれば、現在3年8ヶ月が経過、本作はその1年経過時点で新型コロナ禍の社会の異様さを元に描かれた作品、という事になりますか。
主人公が、パラレルワールド(異世界)に迷い込むストーリーの中では、現実に起こったマスク警察、自粛警察に加えて思考警察なるものが登場。
これに対する批判的描写は、現実のネット上の炎上、誹謗中傷に対するものに近くやや陳腐だし、何やら北朝鮮の金王朝的「東日本共和国」なるものも出て来る割に悪ノリ感も半端で、「結局なに?」で終わってしまった。