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紙の本
濃厚なショコラ・トリュフのような作品たち。楽しみは毎日、少しずつがベター。
2009/12/31 21:29
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nyanco - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒキタクニオさん、わりと食わず嫌いしちゃっていた作家さんでした。
作家以外のお仕事をされて、敢えて書く、いや描くタイプ、作家と呼ぶよりはクリエイターという方々の本は、当り外れ大きいので、手をのばしずらい。
でも味見をして大成功、面白かったです。
女のドロドロした感情を見事に描き出す代表格・宮部みゆきさん。
やっぱり女のことは、女にしか描けない…と思っていました。
男にオンナのことが解るもんか…、まして女同士のドロドロした感情なんて、と思っていたのですが…。
ヒキタさんは凄い!ど~して解るの??
それとも客観的に男の目で見た方が良く解るのかしら…。
女を描かせたら秀逸な男性作家さんですね。
OL、女子高生、キャバ嬢、編集者…、どんな女もヒキタさんにかかれば、見事にその心情が描き出される。
序盤の『霞網』『私の憂鬱な日々』『悲しき女子大生』の外に出せない内側に向かった感情のベクトル…。。
『老人と久美』の女子中学生の感情も…。
そして後半はダメな男に出逢ったしまい、それでも愛を断ち切れない哀しい女達を…。
う~ん、まいりました。
あまりにも濃厚なので、続けて読まずに、一日一話ペースで読みました。
高価で濃厚なショコラトリュフを一つ摘むように…。
このペースが良かったのかもしれません。
読み終えて、前の方はもう忘れてしまったかと目次を見ると、全ての編が想いだせる。
頭の中に広がりました。
ショコラトリュフの詰め合わせボックスのような短編集でした。
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