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普通のサラリーマンとして生活する主人公は、突然に娘をさらわれ、殺される。
秋葉原で出会った警官オタクの「ポリ子」に、
最初は怪しみながらも共鳴し、ともに犯人探しを始める。
自分の手で犯人を殺すために。
ポリ子に紹介されたオタク仲間は皆異質だ。
シリコンフェチ、ラバーフェチ、手を下さずに絵図を描く絵図男。
後一歩で犯人にたどり着く、そこで容疑者逮捕のニュースが入る。
それは本当に真犯人なのか?
復讐の夢はついえてしまうのか?
最後のオチを書くのは容易いが、それはここではあえて書かない。
ただこの話は、後半でまた大きく、はねる。
ヒキタ作品を好きな人も初心者も、入りやすい一冊だと思う。
ただしあたしはこの作品は、人には勧めない。勧められない。
小説としては面白いが、ヒキタ氏のオタクであったりフェチズムへのスタンスが、
あたしとはちょっと違うからかな?どうもしくっとこないからだ。
特に最後の方のポリ子の動きが、あたしにはうーむ。
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変態のオタクに娘を殺されたサラリーマンの復讐劇。
やもすれば陰鬱な作品になりそうなところを、ひょんなことからサポートすることになったメンバーが見せる筋の通った拘りによって、一部でユーモアすら感じさせる内容に仕上がっています。
カミナリオヤジを描くのが得意のヒキタ氏らしく、現代の日本のおかしな風潮に対する怒りが込められており、中年の自分としては共感するところが多いです。
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復讐の物語。とてもきつい話なのに、なんだか軽く読める。なかなか現実離れしているけど、物語としてはラストはこれで良かったと思う。