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貧乏お嬢さまシリーズ、15作目。
「貧乏お嬢さま、追憶の館へ」の次の作品。
「貧乏お嬢さまのクリスマス」の1年後のクリスマスだそうです。
公爵令嬢だが実家が破産し、お金に困っていたジョージー。
晴れてダーシーと結婚し、相変わらず互いにあまりお金はないものの、元義父(母の再婚相手だが離婚した)の好意で、留守になっていた大きなお屋敷アインスレーに住んでいます。
地元ではいわば領主みたいな存在なので、村人と交流したり、クリスマスには子供たちにプレゼントを配ったり、それなりに役割があるのでした。
クリスマスをどうするか、お客を呼ぼうと考えて、理想のクリスマスを思い描くのですが‥
ダーシーの伯母から招待状が届き、しかもそこは王家の別邸サンドリンガムの敷地内。
王一家がクリスマスを過ごす土地なので、暗に王妃の命令とも受け取れます。
家に来ていた客たちもろとも、現地へ向かうジョージー達。
そこで、意外な事件が次々に‥?!
王様や貴族たちのクリスマスの過ごし方がいろいろ出て来て、そういう描写を楽しめます。
クリスマスには国王がラジオで演説をするのでした。
皇太子はシンプソン夫人との結婚を考えている時期で、それが実はまだ英国内では全然報じられていないという。
当時は、マスコミを押さえられたんですね。
時代色と、ジョージーらしさ、英国のクリスマス気分も味わえて、面白く読めました。