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アイルランドの高校生が大学生になって大人になるまでの恋愛。
お互い気持ちが通じてるはずなのに、周りの環境など自分たちとは関係のないところでうまくいかないこともある。
だけど本来恋愛関係は周りがどうとか気にせず、ふたりがよかったらそれでいいんだけど、若いと色んなことが気になるよなと思ったりした。
海外原作の小説に読み慣れていないこともあり、少し読みにくく感じる部分があったけど、マリアンみたいに漠然とした虚無感を抱えてる友人がいるので、なんとなく彼女に親近感があった。
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比喩表現がめちゃくちゃ最高。
ふたりのパワーダイナミクスも読んでいて心地よいし、ふたりの未来も気になる。続編読みたい〜!
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いまこれこそエモいというワードにぴったり
このティーンエイジャーから大人になるまでの男女の心情をよくもまぁこんなに言語化出来たな、凄すぎる
すれ違う2人、くうううう
でもこの2人じゃないといけないという、このパズルのピース感、コレが最高ですね
羨ましい、まである
コネルは表層的には本当に良いやつだね、マリアンも幼少期辛くて悲しい
いやーーでも高校から大学になる時の立場の逆転現象も良かったし、コネルは結局ちゃんと努力して地位を獲得してて偉い、マリアンも
2人はこの後どうなるのだろうか、ちゃんとくっつく事はないのだろうか
でも素敵な2人
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"一緒にいるとこんなに嬉しくなる間柄を、友人と呼んで良いのか分からない"
"人が悲しみのせいで不条理な行動を取るのは、そもそも人の世が不条理なせいで、悲しみによってその事実が明らかになったというだけの話だ"
ドラマを先に見てしまったが、二人の繊細な会話と心情が描かれていて、脚色と演技が素晴らしかった。
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“自分が誰かに愛してもらえるような資格のある人間だとは思ってもいなかった。でも今、新しい道が開けて、そこに踏み出したこの瞬間について、彼女は何年も経った後でもまたこう考えたことをきっと覚えているはずだ。そう、これこそが、私の本当の人生の始まりなんだ。”
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面白かった。ところどころ、ここの感情の流れ良いなってところがある。
二人ともさっさと結婚しちゃえよと思った。
うやむやなあなあ、でも離れがたく、しかしすれ違ってしまう。どうしてわからないのだろう。でも気にしてしまう。喜びを見いだしてしまう。
面白かった。
男女逆でも面白そう。
ヒット作でドラマも面白いらしい。ドラマ見たいな。
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内容としましては10代の若者男女の三年間くらいの日常を書いたもので、特に出来事的には大したこと起きてない。そんだが、労働階級での隔たり、学校での成績、人気などによる当人達の格付け、他人からしてみたら、ほんとくだんない事柄を真面目に丁寧に描いている。
結構人間ってもやもやしたままずーっと生きる。それで何年間も生きちゃう。
恋愛に関しても、どっちが重たいか、だとか、依存なのか愛情なのかといったもやつき。
そういうのがこの作者の表現力で明晰にされた感覚が気持ちよかった。それが俗っぽくならず、作品として良かった。
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人は、人間関係によって自分自身を変えながら生きているんだなぁと感じる。当たり前のようだけどあまり普段は意識しないこと。出会う人や付き合う人によって、自分の立場も振る舞いも自然に変わる。
コネルとマリアンの関係は特別で、周りからは理解できないことも多くて、本人たちもすれ違って理解できないままなのに離れることも出来なくて、読んでても辛くなってくる。でもこれだけ大切なソウルメイトになる人に出会えること自体が本当は素晴らしいことだよね。
コネルとエレインの関係と、マリアンとジョアンナの関係も良かったなぁ。地元のいい意味での軽い付き合いと、大学の友達との嫌なうわべの付き合いも、リアルだった。離れたところから見てたら、なんでこんな人達と付き合ってたんだろ?って思えるのに、自分がその中にいるとそうも思えないの恐ろしいことだよ。
自分がいい人間に思える人と付き合うって、割と一般的でそれで自分の暗い部分や嫌いな面には触れないようにするって、それはそれで正解だと思うんだ。それがうまく人生生きることでもあるかと。大好きでも趣味や話があっても、上手くいかない関係もあって、それによって悩んだり一喜一憂して苦しんで、本当にそれにしがみつくべきなのかな?ってみんな経験することだと思う。
結局は何が正解かわからないし、大きく心動かされる人と愛し合えるなら色んな悩みも苦しみも耐える価値のあるものになるのかな。疑心暗鬼にならずに人を愛せる人は、人に愛された経験があって自分は愛される人間だと思える人なんだろうなぁ。
とても面白い本でした。たまにはこういうのも良いな。
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☆☆☆ / なんだかすごく読みにくくて、読むのに時間がかかった。同世代の頃に読んでいたらもう少し入り込めたのかも。
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友達になりたいと思う主人公に久しぶりに出会えた。
たまたま年齢設定が同世代だったけど、たぶんどんな時期に読んでも大好きになったと思う。
二人の感情がとても繊細で危なっかしくて、ページを捲る手がピリピリした。
共感できるところしかない!
こんなに暮らしてる環境が違うのに、同じ気持ちになるなんて不思議。
最後の一行で泣きそうになった。
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何か目立つ始まりとか終わりとかがある訳ではない、主人公たちの気持ちや会話や周辺人物の動きをつらつら描写した小説、読んだことなかったかもしれない。思い浮かんでは答えの出ないまま消えて時間が経てば別のことに置き換わる主人公二人の思考の数々は現実みがあるが、それの楽しみ方を自分は知らない。二人の終着点が気になったので読み進めることができたが、面白かったかどうかよくわからなかった
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読むのに3、4ヶ月くらいかかっちゃった
コネルが、自分のマリアンへの好意は結局他の人と同じく支配欲から来ているんじゃないか、葛藤しながらもそんな自分を受け入れてマリアンにも向き合う様子が印象的
コネルもマリアンも、まさに現代の若者って感じのメンタリティで、なんかすごくわかる、、と思いながら読めた
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アイルランドの田舎の高校生男女2人が、おとなになっていく過程を、2人の関係性から描いたお話。
高校でのスクールカーストが、貧富の差ゆえに、大学では逆転してしまうところなど、子供の頃の社会と大人の社会のあいだにある理不尽な違いは、日本よりも海外の方が顕著なんだろうなと想像しながら読みました。
二人の間には、いわゆる、ソウルメイトのような、でもそんな爽やかな言葉では言い表せないような絆もしくは共依存があって、すれ違いまくりこじらせまくり、ラブストーリーと友情物語を行ったり来たりする息苦しい感じも、リアルな青春小説という感じ。
毒親(毒家族)との別離がなかなかうまくいかないところや、友達だと思ってる人たちが実はそうではなかったなど、おとなになる途中でもがきながら通り過ぎる様々なイベントもあり。
お酒やセックスや暴力が多すぎるのは、ちょっと好きではないけど(そんなものなくても青春のもがきはあり得ると思っているので)、
大学や文学とは社会ステータスを示すためだけのシンボリックなものにすぎないのだという気付きに気持ち悪くなる主人公の男の子(元スクールカースト上層部)の青臭さが好きです。
それにしてももともとの文体のせいなのか翻訳のせいなのか、読みづらいのがもったいない。元の英文はこんな感じなんだろうなと思いながら読みました。ということは、日本語としてはぜんぜん自然体じゃないと言うか。
この作家さんはイギリスで凄く人気とのことなので、他の作品は原文で読もうかなと思いました。
ただ、ところどころ胸を打つ文章があって。私は、主人公の男の子が、鬱になり世の真実の醜い姿に気が付きながらも、文章を書いていきたいといううちなる前向きな思いに駆られて復調してゆく描写が好きでした:
「それでもその夜コネルは家に戻ると、新しい短編のために書いてあったメモのいくつかを読み返して、サッカーの完璧なゴールのような、木漏れ日がキラキラと揺れ動くような、通り過ぎる車の窓から聞こえてきた曲のフレーズのような、そんな喜びの鼓動がかつてのように自分の中で脈打っているのを感じた。どんな状況であっても、人生はこんな喜びの瞬間を運んでくる。」