紙の本
良い身分だなあ
2023/10/09 10:22
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほぼ不労所得で生きていけるんでしょ。
たしかに、小さい頃の扱いはひどかったんだろうけど。
でも、これからの生活も大丈夫なのかしら?
家賃収入減らしてもやっていけるってこと?
やっぱ、いい身分だわ。
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読みたかった本。読みやすくて一気に読んだ。
片付けるということは選ぶということ。
自分の今を見つめて未来を考えること。
阿紗さんと八重さん。
2人は出会って良かった。
そして本を読みながら思わず掃除、片付けがしたくなる。
とても素敵な本だった。
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阿沙は、ある日隣人の意固地な老女と顔見知りになる。
そのことが、お互いにとって、とても大切なことになっていく。
各々が抱えてきたことも整理、浄化されていくような。
片付けは単に物を捨てたり収納したりすることではないんだなと気付かされる。
片づけは片をつけること。
自分の持ち物を自分の中の価値により取捨選択し、整理していくことで、自分の人生の片をつけていく、自分の生き方に繋がっていくような気がした。
阿沙の恋愛も出てくるけれど無理な展開ではなくて、良かった。
私も同じようなやり方で無性に自分の持ち物を片づけていきたい。
普段いる場所は今月中にやりきりたいとうずうずしている。
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40代目前の阿紗が出会った高齢女性の八重。ひょんなことから彼女の部屋の片づけを手伝うことになり、終活を進める。
コノハズクのヨハネ、佐々木さん、読み聞かせの子供たちとの出来事もあり、話は進んでいく。
阿紗は、人と深い関係になることが苦手だけれど、八重とはほどよい距離感での心地よい付き合いができていく。
あらゆることに「片をつける」ことで、阿紗がまた前を向いてあるいていけるようになるのを読み進めていくと、自分も頑張らなきゃなと思えた。
とても読みやすく、巻末に「阿紗の片づけレシピ」もついています。
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初読み作家さんでしたが、なんとも読みやすい。どちらも働かずとも何とか生活はできる孤独な境遇の八重と阿紗。ひょんなキッカケで八重の終活ともいえる片付けをする事になり、そこから生まれる絆。最後の八重の手紙が良い。自堕落であることと自由は違う、部屋が汚い人ほど勿体ないと言う、いろんなフレーズも良かった。
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八重さんの「口は悪いけど良い人」みたいなキャラが少し不愉快で、私には受け入れられなかった。
テレビでも話題になるゴミ屋敷などが綺麗になっていく様子は、中毒性があるのか、つい観てしまう。今回もそんな感覚で読んだのかも。
阿紗と佐々木が都合よく付き合わなかった事が、この物語の救いかもしれない。
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きみは きみのままで いいんだよ
いい言葉。八重さんみたいな人って、勘違いされがちだけど、素敵な人なんだよなあ。
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雨でずぶ濡れで赤の他人の隣の老人が、鍵をなくして、主人公の部屋に突然上がり込んで来た。しかも、お世話になったにも関わらず、信じられない上からの物言いで悪態をつきまくる老人。
その後、なぜかその老人のゴミ屋敷状態の部屋の片付けをする事になり、親しくなっていくという話し。
最後まで上からで悪態ばかりつき、全く魅力が感じられない老人にイライラさせられた。
そんな老人に、主人公が心を許していくというのが、何とも全く共感できなかった。
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とても落ち着く話だった。主人公は40歳前の一人暮らしの女性。幼少期に母親から愛されなかった痛みをスルーして心に穴が空いてしまっている。お隣に住む70代女性も訳ありで汚部屋に住んでいる。ある事がきっかけでお隣さんの終活を手伝うこととなる。それにより主人公の心の穴が埋まるわけではないが、向き合えるようになっていく。誰しもが少なからず抱えている色んな傷を、いずれ主人公のように向き合えれば、ちょっとでも生きやすくなるのではないかなと思えた。
越智月子さんの小説は初めて読んだが、他のも読んでみたくなった。
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ひょんなことから隣人のお家を片付けることに。徐々に距離が近くなっても、お互いに過去を言いたくない、触れないよう、どちらも優しい人たち。
もやっとしたものが、最後に明らかになって少しスッキリした。具体的な片付け方、仕分け方法も参考にしたい。最初から最後までスルスルと読める1冊だった。
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初めは図々しくて憎らしいと思えた八重さんのこともちゃんと付き合っていくうちにかけがえのない存在になっていく。
『終活ってのはさ、身辺整理じゃないんだよ。身のまわりのもんをどんどん仕分けして、この人生で得たいちばんの収穫を見つけることだ。』
う〜む、なるほど。八重さん、深い!
私もコツコツ始めよう。
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越智月子さんの小説は、2作目。
とても読みやすい。
読了後、晴れ晴れとスッキリとした気持ちになった。
大掃除スイッチ入れられるかなー?と思って読み始めてみたけど、大掃除というか、常に環境を整えておきたいなと思わせてくれる作品でした。
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終活≠身辺整理
終活=身のまわりのものをどんどん仕分けして、この人生で得たいちばんの収穫を見つけること
沢山のものを積み重ね、ぎゅっと圧縮された大切なものを、自分の中から探し出す楽しみが待ってるのなら、これからの人生まだまだ楽しめそうです。
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タイトル『片をつける』がすごく好きでずっと気になってた小説。
読み物としては軽め、読みやすくてすぐ読み終えちゃった。なんか、ここのところ漠然とした将来への不安とか寂しさ?みたいなものを感じていたからなかなか響いた。
映画『オットーという男』を見たときのような、身の回りを整えたり、周囲の人との関わりについて考えさせられる作品だった。
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八重のキャラクターに最初は「ないわ...」と思ったが
読み進んでいくうちに少し理解できるところも出てきて、
一気に最後まで読み終えた。
片付けによって気の持ちようが変わってくるというのも
頷ける部分があり、読後感は良かったです。
主人公と男性の恋愛がハッピーエンドだったら、
それってうまく行き過ぎじゃんと思いながら読んでいたところ、
自然消滅という結果でそこも気に入りました。