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何度も何度も6月1日が繰り返す。タイムリープ中に発生した殺人、時間の狭間に隠れた犯人は? #時空犯
■きっと読みたくなるレビュー
もうね、天才的発想。
時間を行き来するミステリーはいくつかあれど、こんなにも鋭角なプロットを放り込んでくるミステリーは他にないよ。突拍子もなくリアリズムに欠ける部分もありますが、逆に良くぞこの設定で本格ミステリーを成立させましたね。すごいよ。
時間遡行の原理や説明シーンなんかの書きっぷりは、まさに鬼才のなせる技。はじめて森博嗣先生や西尾維新先生を読んだ時の感覚に近く、あまりにも先鋭的な内容で、未来を感じさせてもらいました。
誰が時空犯なのか、犯行方法の解法がロジカルに整理できていて、とってもわかりやすい。動機やまつわるエピソードも、めっちゃ痺れましたよ。壮大な時間ミステリーの果て待ち受ける真相はこういうことですか…
潮谷先生はやたら高次元なテーマのお話が多いのですが、キャラクターや関係性が妙にカジュアルなんですよね。先生の優しさや人柄が伺えて、読んでて癒してくれるところも大好きでした。
■推しポイント
本作に登場している情報工学博士のような、いわゆる天才の価値観が理解できないんですよ。
今まで私は、自分の考えを突き詰めたり、誰振りかまわず意見を主張したりしたことがありません。そのほうが皆にとって楽しいし、苦労もないし、合理的だと思うからです。
でもそれはきっと凡人だからそう思うだけで、本当に頭の良い人は価値観や発想が全く違うんでしょうね。
彼らは、たった一人で真っ暗な道を歩き続けている。
失敗も成功も、賞賛も批難も、希望も絶望も何も関係ない。ただ自分が歩きたいから歩くだけ。孤独な闘いを続けている天才の脳みその中を垣間見たような気がしました。
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同じ日が繰り返される現象の真っ只中にいる博士が、その謎を解明するために集めた元探偵の姫崎とその他メンバー。その繰り返しのなかで博士が殺害される。なぜ、、繰り返しを引き起こす真相と殺人の真相を調べだすが…。
特殊設定ミステリで限定された条件下で推理していく様子はワクワクする。どちらかというとSFに近しいが難しいこと考えず姫崎の顛末を追うと楽しめる。
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久々のSFもので世界観に馴染めなかったか、あんまり楽しめませんでした。
2018年6月1日が既に980回も繰り返している、ってところでやり過ぎだろうと思っちゃったらもういけない。3年近くも時間の檻に閉じ込められて正気を保っていられるなら今更他人を巻き込んで余計なことを始めないで永遠に大人しく暮らしていればいいのに。
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SF味の強いタイムリープ小説。自分はあまりSFというジャンルを全くというほど読んでこなかったのですが楽しく読めましたし、何より新鮮で面白かったです。
内容が複雑で、特に序盤は読みにくい所もありましたがラストにかけての展開が爽快であっという間に読んでしまいます!読み応えありです☺︎
主人公や他の登場人物の頭が切れていたので、読んでいてイライラすることも無く、頭が弱い自分でも気持ちよく読み進めることができました。複雑な分、登場人物による解説がわかりやすかったので、大まかな理屈を理解しながら読むことができます!
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タイムループという題材のに惹かれてたまたま読んだけどとても面白くて一気に読んでしまった。
これは当たり。
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所謂「ループ」に陥った世界で、それさえもなかったことになる殺人を繰り返す犯人。果たしてその意図は?という、特殊設定ホワイダニット。同時に限定された容疑者から、犯人を絞り込むフーダニットでもあって特殊な状況に基づくロジックは緻密なもの。人が死なないミステリでもあるし、なんというか美しい。
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セン・ミウアートをググったのは自分だけでしょうか?笑
始まりの設定は同作者のスイッチと同じ怪しいアルバイト。この作品をタイプリープものと呼んで良いか分からないが、理論のこじつけ飛躍はあれど面白いロジックに感じた。
終盤のラボ爆破と何故犯人が分からないのか?という疑問が明かされた場面は衝撃を受けた。
恋愛要素が少しあるものの少し中途半端に感じたが、ぜひその後を見たいとは思える良作でした。
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第79回アワヒニビブリオバトル「24時間耐久ビブリオバトル@オンライン」第7ゲームで紹介された本です。オンライン開催。
2021.09.18
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何度も何度も繰り返す6月1日。タイムリープ中に発生した殺人、犯人はだれか?
タイムリープものは数多いが、これも見事。
タイムリープならではの観点と事件と解決編。すごい。
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タイムループと殺人事件をどう組み合わせてくるのか興味をそそられて手に取りましたが、なるほど、念入りに組み立てられた本格ミステリですね。壮大なSF設定もしっかり織り込みつつ、事件そのものは理詰めできちんと推理していくところが好印象でした。
読後感も爽やか。何せ登場人物の大半が死ぬのに最終的にはほぼ死なないという(笑)
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タイムリープをうまく使って、きれいにストーリーをまとめたなと思います。
終わり方もよいのですが、途中のふざけた絡みや
ライトなやり取りが若干の違和感を感じたところ…
でも面白いのは間違いないです。。
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飲み会の席でたまに話題になる、「今の記憶のまま高校生に戻れたらどうする?」みたいなくだらない話を恥ずかしながらイメージしました。
また、少年の思惑が操られていたかどうかは分かりませんが、こうゆう猪突猛進というか一つのことに熱意を注げる人が何かを変えていく人なのだと感じましたし、情報工学に興味を持ちました。
「まだ、できるはずだ。」
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探偵をする主人公の下に訪れた奇妙な依頼。
それは1000回近く繰り返される「今日」の原因を突き止めてほしいというものだった。
タイムリープも含めて現実ではありえないような設定がちりばめられているので、ミステリーかといわれると迷いますが面白かった!
タイムリープ現象をここまで科学的に設定づけられるのはすごい。
ただ、主要な登場人物が10人近くいるので途中で誰が誰だかわからなくなってしまった。
最初に人物紹介があるとありがたかったかな。
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私立探偵姫崎のもとに舞い込んだ、情報工学の北神博士からの報酬1千万円の依頼。彼女はなぜ2018年6月1日を約千回繰り返しているのか。そして依頼後に博士を殺したのは誰なのか。
トンデモ設定だけど、その設定の中での事件についてのわかりやすさがあったし、謎自体は結構あっさりめだけど、(この世界での)タイムリープの仕組みとか、登場人物のやりとりが面白かった。
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タイムループもので面白そうかなと思いました。読んでみると展開もあまり面白いとは思わず、どんどん次が気になって読み進まなかったのでこの評価です。