「生きづらい」でも「生きたい」でもなく「死にたい」
2023/01/18 19:37
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オムラ椅子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
話したいのは「死にたい」なんだ、ということが気になって手に取りました。
死にたい、がテーマの話は、結局、表裏をなす「生きたい」に話が向かいがちで、
それを期待してしまうところもあります。
でも、とにかく「生きづらい」を話す場面がたくさん出てきて、それがとても読み手にとってもキリキリとつらい。
どんな「死にたい」を話したかったのか、どうか最後まで読んでほしいと思います。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tamayo04 - この投稿者のレビュー一覧を見る
重そうなタイトルですが、そこは南綾子さんらしい文章ですらすらと読みやすく、けれど決して内容の薄い物語ではなく。
ラストにほのかな希望があるのが読後感としては良いです。
なぜすぐに文庫なのかわかりませんが、今のご時世だからこそこういう作品をたくさん読みたいです
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「生きづらい」という感覚、何となく分かる。どうして自分はこんな風に考えてしまうんだろう、もっとうまくやれたらいいのに…と悶々と考えてしまう。一人で悶々と考えるから、底なし沼のように、はまってしまって、息ができなくなる。
でも、「生きづら会」のように、他人に話せる機会があれば、一呼吸できる気がする。ただ話をして、ただ話を聞くだけ。解決することを目的としなくても、息継ぎをするために必要なことかも。
ただ話を聞くだけ、という点では、読者もこの「生きづら会」に参加している。読み終わる頃には、救われる人がきっといる。
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そう簡単には生きづらさは解消されないし、欠点は克服できないし、繰り返しは止められない、というストーリー展開がリアルで良かった。
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ブッ刺さりすぎました。
空気が読めなさすぎる登場人物たち。
極端な考えすぎる人たち。
なんかお前違うんだよなって
言われてしまう人たち。
読みながら苦い苦い気持ちになる。
辛いよりも苦い。
今回は図書館で借りたが
購入してきます。
これは本当に刺さった。
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期待していた分、残念だったように思う…
生きづらいと感じる人が手に取る本だから、もう少し深い内容なのかな?と想像していたので。
みんながそれぞれに生きづらさを抱えていて、辛いのだと思う…のだけれど。
モヤモヤが残ってしまうのは、気が付かない(気が付けない?)こと。
生きづらくて、苦しくて、悩んでいて。でも相手や周りのことには気が付かない。
その代表例が茜さんの自殺未遂なのでは?
自分の悩みと向き合い、解決に向かっているように見えるけれども…仲間にそうじゃない人もいることに誰も気が付かない。
それって、今まで上手く関係が築けなかった会社の同僚や不倫相手、付き合いたかった人などにも当てはまらないだろうか?自分のことには気づいて欲しいのに、相手のことには気が付こうともしない。
話すこと、聞くこと、書くこと。
そうすることで自分と向き合う、誰かと共有することが必要なのはよく伝わったけれど、全体的に薄っぺらく感じてしまった。
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2023/01/13リクエスト 1
また、失敗した。やりすぎた。
学生時代の4月、友達を作ろうと、元気キャラを演じてみたものの、うまくいくのは最初だけ…
なんか痛いよね、という言葉でヒソヒソ陰口を叩かれる、そんな人生を歩んできた奈月は、生きづらさを抱えて日々暮らしていた。
同じ悩みを持つ人を集いたいと「生きづらさを克服しようの会」を勝手に発足し、勧誘チラシを撒く。
待ち合わせ場所に現れたのは、人生で、モテたことがないという地味な男性。
そこから、様々の成り行きで奈月の実家の北千住の一軒家で共同生活をするようになる。
話のエピソード一つ一つは面白いのだろうが、一冊の本になっても、まとまりがなく散り散り。
楽しみに読んだが、残念な感じ。
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顔顰めたり、クスって笑っちゃったり。
自分も生きづら会に参加してるような気持ちになりながら読んだ。
誰かに話を聞いてもらうことで自分の気持ちに初めて気付いたり、肯定してもらえなくても気持ちが少し楽になったり。生きづら会、私も開催したいなあ。
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タイトルが気になり、手に取った。
誰しもしんどいこと、辛いことを抱えながら生きている。
そんな時、最後まで話を聞いてくれる人がいるだけでも救われる。
私も話を聞いてくれる人を見つけたい。そして、話を聞ける人になりたい。
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うわーなんか分かるー。普通に生きたいだけなのに空回りして生きづらい。誰かに話したい、理解してほしい。普通ってなんなんだ?なぜ周りのみんなと同じことがら出来ないの?このまま誰にも愛されず孤独に生きるしかないの?もう他人事とは思えず一気読み。誰かに話すって大事なんだなー。話すことで劇的になにかが変わることはないんだけどね。でも「生きづら会」のメンバーが足掻きつつ良い方向に向かっていくラストは良かったです。
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こどもの頃は家族から、それから学校という環境で他者から認めてもらうこと、そして恋愛。それぞれの過程で認めてもらったり、甘えたりの経験がないとやっぱり生きづらさのレベルが違うと思う。そういう経験があっても生きづらさってあると思うけど。生きづら会で話すことだけじゃ問題は解決しない。けど否定せず話を聞いてもらう場所があれば、ちょっとずつ自分のこと認めてあげれるようになるんじゃないか、そうなってほしいと思う本でした。
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分かるなあという部分が多かったです。
色んな示唆を含んでいたし、色んな発見ができる1冊。
苦しい時は見栄を張らずに人に話す、これが一番ですねきっと。
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生きづらさをきっとみんな抱えてる。
でもそれを誰かに話すことはなかなか難しくて
心の中に溜め込んで、つらくなる。
奈月が「生きづらさを克服しようの会」を
作り、そこに集まった4人。
関係性もバラバラな4人だけど、
それぞれ異なる生きづらさを抱えてる。
近い相手だからこそ、
話したくても話せないということがある。
何も知らない相手だからこそ、
話せるということもある。
自分の想いを語る。
それをただ黙って聞く。
否定も肯定もせずに。
解決策を考えるわけでもなく。
でもそれが、きっといい。
自分の想いを話すことで、
自分はこういうことでつらかったんだ
こんな風に感じてたんだ、と
改めて気づけることもあると思った。
自分のことを話すのはとても勇気がいるし、
生きづらさを克服するのは簡単なことではない。
そして、その解決もどうしたらいいのか、結局のところわからない。
でも、ただ話し、聞いてもらうだけでも
心が救われる、一歩踏み出す勇気に繋がるかもしれないと
感じる一冊だった。
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ずっと気になっていた本。
登場人物の過去話、共感することが多くて...自分のことのように読んだ。
人知れず傷ついた過去を、否定せずに聞いてくれる人なんて周りにいなかったから「生きづらさを克服しようの会」が羨ましい。
克服はせずとも、ダメな自分も受け入れてくれる存在が側にいるだけでも、世界が変わって見えるのではないだろうか。
私もそんな"仲間"に出会いたい。
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自分のことを知っている人に話すのではなく
赤の他人や他人に近い人に話すと話しやすいのかもしれない。
そんな輪に自分も入って話してみたい。