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出来の良いストーリー展開で、するすると読み進められた。最後はハッピーエンドで、よかったよかった。樋口さん、前も思ったけど、好き嫌い分かれるとこですなぁ。身近にこういうタイプいるんだけど、あの人の心の内もこんな卑屈なんかな、なぞと思ってみたり。。
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前作の「朱夏」は今ひとつでしたが、三作目は著者のあとがきにもある通り、力作でした。警察小説と家庭小説のバランスが実にいい。浪花節的なところも見事に決まり、私の中では、今野作品のベスト1になりそうです。
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多分長編を読むのは初めてだと思います。亀有派出所の短編小説を読んで面白かったので古本屋で購入。長らく放置してあったものを引っ張り出してきました。面白かったです。
推理小説、警察小説と言うよりは人情小説になるのでしょうか。メインは父と子の関係と成長の物語なんだろうと思います。時代小説にありそうな題材だなあ~なんて思いながら読みました。
樋口さんは良いですねえ… 他にもシリーズであるみたいなので機会があれば読んでみたいです。
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ー名言 汗は嘘をつかない。
子供を守るために悪戦苦闘する刑事を1人の父親として描く秀逸な物語である。ミステリーとしてはかなり陳腐な気がするが最後は泣ける作品。何かホームドラマを意識した作り。なかなか裏切らない作家です。
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樋口シリーズ第3段。警察小説としての出来も秀逸だし、なにより真剣にダンスに取り組む人々の描写が素晴らしかった。あとがきで著者自ら「力作だ」と述べていますが、樋口シリーズの中で一番の出来だと思います。
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大人のための上質な警察小説。警察官の倫理観、家族愛を考えさせる作品。今年、『隠蔽捜査』2冊を読み、いたく感動した。それでまた同じ感動を味わいたくなり、この[警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ]に手を伸ばした。結果、[樋口シリーズ]第3弾のこの『ビート』は大当たり。味わい深い人間ドラマに出会え、嬉しくなった。読み終えたときの、なんともいえない満ち足りた気分は、しばらく余韻を残したほどだ。正直なところ、このシリーズの第1弾『リオ』、2弾『朱夏』には個人的に若干の粗さを感じていた。しかし、この第3弾『ビート』は粗さが消え、正統的な警察小説に仕上がっている。あえて複雑な推理を必要としない事件にしたことによって、人間ドラマ部分を強調した点が成功の秘訣だろう。あとがきをみると、この作品は著者の警察小説の集大成的な力作であることがわかった。その通りだと思う。
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主人公の思いとは裏腹に事実が進み、登場人物の動きと複数の事柄がうまく絡み合うことでスピード感がありながらも次の展開を期待させるとても読みやすい本でした。
また
責任感の強い人や思い込みが強い人の決断が誤った方へ動き出した時の
人の弱さ。危うさ。
がうまく表現されていて印象深さもバッチリ。
心に本の爪跡を残してくれる良い本です。
おススメです。はい。
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暖かい親子の絆に大感動。
警察官をキャラクターに家族の姿を描いた人間ドラマです。
気づいたらこんな深夜まで止まらなかった。凄い小説だ。
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今野敏の警察小説シリーズはやはり面白い。
主要登場人物の心の葛藤を丁寧に描いており
共感できる部分が多々ある為か、グイグイ話に引き込まれる。
特に島崎刑事と息子の英次の心の動きや葛藤描写が秀逸。
物事を見かけで判断せず本質を見極める重要性を訴えている。
が、しかし外見で判断される事が多い事も表現されており、
内容が説教臭くならずにすんでいる。
世代間の価値観のギャップはなくならない。
自分の子供が自分と違う価値観を表現したとき、
その本質を見極めて息子と向き合えるか考えさせられた。
しかし、価値観は変われど、原理原則は変わらず
真剣に向き合えば世代間格差など関係ないとも教えられる。
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体育会系で思い込んだら一筋のオヤジは捜査二課の刑事だが、相容れない次男の息子はダンスに熱中。
自分と長男を脅していた銀行員が殺され、次男が容疑者に・・・
今野さんも、とうとうダンスの世界にまで手を拡げてきた。本書を読んでから、街頭でダンスを練習する若者達を眺める心境が少し変化したような感、
(2012/8/10)
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反抗する子供にどう対処していいのか親として迷うのは当然だ。でも、どんなことがあっても信じてやることだ。腹が立っても、憎たらしくなっても喧嘩しても、子供に対する愛情を忘れないことだ。面白くて一気読みしてしまったが、もう少しスリムにした方がテンポ良く読めたと思った。樋口シリーズ、この本から読んでしまったが、前作、前々作も読んでみたい。
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今野氏の作品は隠蔽捜査シリーズしか読んだ事がなかったのだが、これもまたとてもいい作品だった!惜しむらくは主人公の樋口の陰が少し薄く、隠蔽捜査の竜崎に比べると魅力に欠ける気がした。このシリーズは他にあと2作文庫になっているようなので、是非読んでみたい。
ダンスシーンや練習のくだりは、ダンスファンになってしまったらしい著者の思い入れが感じられて微笑ましかったが、ちょっとクドかったかも。笑
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警視庁強行犯係・樋口顕シリーズの第三作。
主人公の性格は違うが、隠蔽捜査シリーズと少し似て感じるのは、
警察小説であると同時に、家族関係をうまく描いている部分だろう。
樋口、タエ、他、登場人物の言葉に説得力があって、とても良かった。
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日和銀行の証券取引法違反の調査の最中に、殺人事件が。
捜査の途中から話は思わぬ方向へ・・・
いやぁ、盛りだくさんでした。
捜査の大詰めの緊張を終えたら
読後ほんわりあたたかく、光が見えた。
思春期の子育てのヒントが思いがけずあちこちにちりばめられていました。
胸に刻みたい言葉もたくさんありました。
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ユニークな警察小説。
家族に容疑者の疑いを持ち、焦燥し苦悩する刑事、そして今回はわき役気味な家族思いの樋口警部。
二人を中心に、犯人捜しよりも、捜査に携わる刑事のプライバシーに主眼を置いて、物語は展開する。
作者自らあとがきでも述べたような力作。
警察も、生身の人間が集まった組織だということを改めて思う。
このシリーズが、まだまだ続くことを期待する。