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猫田与助の最後があまりにもな結果に。
冬の陣もあっさり目に終わり、またもや肩すかし。
史実はそうなんだろうけども。。。
ささ次巻へ。
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真田幸村が九度山を脱出、大阪城に入る。大坂冬の陣。出城真田丸が突出した割には、話題が少なかった。2015.2.13
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真田丸って、もっと凄い活躍をしたのかと思っていた。
(実際に、味方の軍勢から突き出すように砦を造って戦ったのはすごいことだと思う。しかし、その描写が思いのほか少なかった…)
次が本当のクライマックスになると思う。
一気に読みたい!
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真田信繁(幸村)は九度山を抜けて大阪城へ入る。そして真田丸と言う出丸を設け徳川軍を散々に打ちすえる。幸村の名前は天下に轟くことに・・・。
しかし、老活な家康は大阪城を落とすことは容易ではないとみて和睦を仕掛ける・・・。
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この巻は幸村が真田丸という出城を築いて大阪冬の陣に勝っていく話だ。幸村の戦いのうまさと部下を思う人柄にひかれて皆がうまくまとまっていく。豊臣家の秀頼が力を失い家康も年取ってくる。その中で幸村はうまく出し抜いてきた。この後、大阪をどう制覇していくのか楽しみだ。後藤持次、山内一豊、大野治長等の名脇役もたくさん活躍している。
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大坂冬の陣が始まる。
向井佐平治も沼田から大坂城に入る。佐平治ともよ夫婦の別れがいい。母親のもよが、息子の佐助に示す愛情に泣ける。これこそが日本の美徳だなぁ。言葉じゃないんだよ。
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満を持して大阪城に入城する幸村。
真田丸を使い、迫る東軍を翻弄する。
が、それは勝利を得んがためではない。武士として、大将としての生きざまを未来に対して問うものなのだ。
その幸村に付き従うお江、そして向井佐平次。佐平次の生涯は幸村とともにあった。回想される若き日の佐平次と幸村。
一方、秀頼を巡る淀君や大野治長らの在り様は、余りに浅はかであり、家康への憤りを通り越して、秀頼への憐憫ばかりが積み重なっていくかのよう。
大坂冬の陣、ここに開戦す。
PS.男の業(悪行の始末ともいえようが)に従った猫田与助、死す。
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第10巻「大阪入城」
徳川と豊臣の橋渡したらんとしていた加藤清正、浅野幸長が亡くなり、いよいよ両家は抜き差しならなくなります。
そして「鐘の文言に呪詛が」という例のいちゃもんで強引に開戦に持ち込む家康。
秀頼の重臣の片桐且元の苦悩が描かれます。
豊臣家の代表として徳川と交渉にあたっていた且元は、「賤ヶ岳七本槍」の一人でありながら、武芸しか知らず政治にも文化にも疎く、豊臣と徳川の間を右往左往するだけ。
大阪城の意思決定は秀頼の母淀殿とその取り巻き立ちで行われます。
希望を信じたい、嫌なものは見たくない、未来の見通しを持って策を練ったりしない、いままで何とかなってきたのだからこれからも何とかなるだろう、しかし何とかなるための努力はしない…。
大阪側は且元が徳川へ内通していると疑い、且元の命を狙います。
これだけ両家の平穏を願った自分に刃を向けるとは!且元は武装して屋敷に篭ります。
さすがに騒ぎが大きくなったと、且元たちは命の保証をされ大阪城から出ることになるのですが…
且元暗殺計画を立てながら、騒ぎは大きくしたくないという豊臣家臣団と、何年も前から周到に用意を積み重ね人の心を読み操ってきた家康では、闘う前から勝負がついています。
且元が大阪城を出た理由も時代劇ではさまざまに描かれていますね。
命を狙われ苦悩の末の決断と言うものもあれば、
「俺を疑いやがって やってらんねー!!」と飛び出たという描写も(笑)。
しかしこの後且元は大阪の様子を家康に知らせるという「見苦しき武将」になるということで「苦しみながら」という言い訳は通じないのかもしれない。
さて。
ただ徳川への忠節を尽くすことにより真田家を存続させてきた信之(信幸から改名)は、未だ紀州九度山にいる弟幸村のことを考えます。
もしこのまま大人しくしていれば今度こそ幸村は許され自分の元で臣下として暮らせるだろう。
しかし一生徳川の目を恐れ小さくなっていなければいけないだろう。
それが弟に耐えられるか。
弟は必ず大阪城に入り家康の首を狙うだろう。
関ヶ原の合戦はあまりにもあっけなさすぎた、負けるにしても納得できない負け方だったのだ。
そして幸村は紀州九度山を抜け出して大阪城に入ります。
妻子の行く末は気にしません。戦いたいから戦います。
それでも妻子は(どこかに逃がしてもらうのでなく)幸村と命運を共にすることを明言します。
大阪城での戦い方を考える幸村は、故昌幸の言葉を思い出します。
そして現実的な戦い方は、自分だけの砦を持つことだと考えます。
大阪城に入った幸村はさっそく失望します。
秀頼は淀殿により世間から隔離され、
大阪城内を取り仕切る大野治長は机上の戦のみを唱える、
そしてなんといっても城全体に覚悟がない。負けたくない、城を出たくない、戦なんて籠城してればいい、秀頼にちょっとでも何かがあったら困る。
今までも何とかなってきたから今度も何とかなるんじゃないか?という甘い考え、しかしその何とかするための具体的��極的手段はなにも講じない…。
こんな様相ではとても勝てないと思った幸村は、さっそく自分が思う存分指揮をとれる砦”真田丸”を作りにかかります。
…どうもこの大阪城のみなさんはみんなが勝手気ままに作戦を立てて決行していたようで、”真田丸”作りも勝手に始めています。
ここで先に砦を作ろうとしていた牢人の後藤又兵衛元次と縄張り争いを経て、互いを認め合います。
しかし大阪城の指令系統はまるで滅茶苦茶です。
牢人たちは勝手にやりたい戦をやる準備して、豊臣家臣たちは籠城で時間稼ぎしか考えず、男女の風紀は乱れ、徳川側の忍者出入り放題、作戦会議もまとまらず…。
幸村の心情を通して著者もイラついているようです(笑)
いや、豊臣家が「籠城!」と決めているならそれを正式に牢人たちに通告したうえでそれに向かって一丸とならなければいけないだろうに、各自がてんでんばらばらやりたいことを勝手にやってるんじゃ話にならんん…。
幸村とともに大阪に出入りしている草の者お江さんは(すでに50歳後半!)「思い切って闘うためには、今のうちに秀頼公のご母堂淀殿と、側近大野治長を暗殺いたしましょう」と提言するくらい。
しかし幸村は、この戦には勝ち目はない、ならば望むのは堂々と徳川家康と決戦すること…と心を決めています。
著者の大阪の冬の陣の描き方は、軍記資料や人物伝から戦の状況を構築していきます。この人物はこういう話が残っている、この時はこういう心情で戦に及んだのだろう。
大阪の将たち、後藤又兵衛基次、薄田隼人正兼相(ススキダハヤトノショウカネスケ、別名岩見重太郎)、木村長門守重成たちのエピソードが語られます。
そして真田幸村についてはその明るさ、他人への心遣い、極め細やかさと大胆さを優秀な上官だとして、「著者は太平洋戦争時代に海軍にいたが、”この人となら一緒に死ねる”という上官には二人しか出会っていない。兵は直属の上官次第で、愚劣な上司のもとでは喜んで死ねないのである」と書いています。
ラストでは真田丸での幸村の大活躍を描き、しかしその裏で進められる和睦を書いて十巻終わり。
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大坂冬の陣。
もし自分が大坂方だったら、大野治長や淀殿の無策ぶりに絶望感を感じ、さっさと脱出しただろう。
それだけ池波の描写は見事。
本巻で書かれていることは、時間的にはおそらく同時並行で進んでいる。どの出来事を先に持ってきてどれを後に持っていくかは著者が決めることだが、このような著者の意図を読んでいくことも歴史小説の醍醐味である。
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徳川幕府と豊臣家の全面戦争。
大坂冬の陣。
豊臣家の無策ぶりばかりが目立つ。
その中で、真田幸村は孤軍奮闘するが.......
遂に、幸村の念願叶った、家康との対決。
幸村は、父である昌幸の夢を叶えることができるのか。
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真田丸とは、こういう事だったのか。大河ドラマは全く興味なかったのに、ドラマも見たくなってきた。左衛門佐幸村と草の者の活躍。
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旧権力者の豊臣家と新権力者の徳川幕府の戦いは、時代の大きな転換点であり、そのような戦に今まで日の目を見なかった真田幸村が颯爽と登場し、出丸を築くほどの活躍を見せるとは、まるでフィクションであるかのような展開であると感じた。
次巻以降の草の者の活躍に期待したい。
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関ヶ原と同じ繰り返し。現場を知らぬ人間が重要な位置に座り、現場の意見に耳を傾けず上位者の機嫌伺いに終始した結果、破綻した名門企業というところか。
豊臣家が天下を治めることは不可能であり、自ら去るべきだった。徳川慶喜とはあまりにも対照的である。
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大坂冬の陣の有様。
真田幸村、後藤基次などの優秀な武将の進言がことごとく豊臣方へ通らない。
豊臣方の大野治長、淀君らの愚かな対応。
曖昧な停戦交渉をして、大坂城の外堀を埋められてしまう。
そして、豊臣家滅亡の大坂夏の陣へ……。
NHK大河ドラマの「どうする家康」などで描かれている徳川家康は聖人君子
だけど、そんな良い人ではない。世に言われている狸親父がぴったりだと思う。
他に大坂の陣を描いた、司馬遼太郎の「城塞」も読む予定。
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名作「真田太平記」の全貌が視えてきた、素晴らしい!どこをどうとっても「素晴らしい」!このシリーズは昭和時代の発行であるが、令和の今、歴史ミステリーとしてよく上がる題材や、最近の大河ドラマに出てくる名シーンが表現されている様な描写!歴史の流れという本流をしっかり捉えた上で細かな支流の澱みまで描かれている。読み応えの骨太さは流石に驚かされる。これまでの感想にも残してきているように当時の価値観や倫理観また死への意識をそのまま理解することは不可能であるが、今では考えられない常識が普通であったのだろうと、想像することは出来る!このシリーズを楽しむ上でどうしても「大義」を意識して読んできたが、やはりハッキリと見えてはこないが、家康の激情、勝利への拘り執念!幸村の草の者達の支援の元、環境や人間関係まで予測した戦への拘り。東西それぞれの動きがハッキリ見えてくる大坂城入場から冬の陣までの策謀、内通そして戦闘どれをとっても特級品。
お江が幸村にある提案をするシーンに惹かれた、少しのやりとりの中に、私は「目から鱗」大変面白いと感動さえした、この後の展開が非常に楽しみであり最終巻まで同時に買ってしまった。