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猫に関わった人たちの、それによって変わっていく物語。
猫って、賢く、愛情深いから。
1編目のミー子が芳子を変えてくれたことが全ての始まりなのね。
2編目のミカズは、最初は好きになれないタイプかと思ったんだけど、話が進む中に何度も登場していって、ああ、この人も猫との関りの中で大きく変わったのだ。
気がかりなのは、チビのその後かな。
でも、きっとしっかり生きたはず、と信じたい。
兄妹たちがもらわれた行って家出をして、でも、それは心が折れたからではないと信じたい。
最後、あの人があったのが、その子孫かはわからないけれど、そう信じてみるもも素敵かもしれないと思う。
ただ、この作品に限るのか、そういう癖の文章なのか、一般的に漢字で書く言葉がずいぶんひらがなで表記されているのにちょっと馴染めなかった。児童文学を書かれていたのかと思ったらそうでもないようだし。
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初読みの作家さん。表紙のイラストとタイトルに釣られて読みました。
8編からなる短編集。必死に生きる人達の人生の一部に、ひょこっと猫が登場します。
ほっこり系かと勝手に予想していましたが、少し違いました。あと、猫が愛らしく描かれていなくて残念。
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野生に生きる動物達は何も考えずに与えられた人生(猫生?)を送っているだけ。
それが案外シンプルで良いのかもしれない。人間も時には猫みたいに決断するのも良いのかも…。
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8篇からなる連作掌編小説。猫の生き方に人は学ぶことが沢山あることを教えてくれる一冊。猫の出番が少なく、盛り上がりに欠けたのが残念。
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モモに乗っかったネコの温もり感じながら、「あるある、えー」とつぶやきながら読破。「猫を飼っていることを条件に部屋を貸す」なんて素敵なアイデア。どっかでやってそう。「たまに猫になるのが夢」「我関せずという猫のたたずまいに救われる」「気まぐれな猫に付き合うには精神的なゆとりがなくちゃいけない」「なにものにもおもねらず気ままにすごす生きざま」「猫島は楽園か考えさせられた。かわいい、かわいいだけではすまない現実」「恩返しというと、日本では鶴の専売特許になっているが、恩返しと言えば猫だと、僕は思っている」物語としてはともかく、ネコへの温かい眼差しが伝わってくる。
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猫にまつわる短編連作集。
のら猫との出会いから、物語がどんどん展開していくのが面白かった。
「時には、猫のように生きてみる」のも、確かにいいかもしれないと思わせてくれる1冊。
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猫には癒やされ、そして教えられることばかりです。ストレッチと大あくびの大切さ。素直に生きること。一日一日を生きること。佐川光晴「猫にならって」、2023.2発行。かなり期待しました。連作8話で、どう連作するかの愉しみはありますが、内容的にはイマイチな感じがしました。期待し過ぎたのかもしれませんw。
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【収録作品】ミー子のおしえ/やさしく透きとおる/それぞれのスイッチ/男の子たち/エイミー先生/気になるあのひと/逃げればいい/猫の恩返し
猫がつなぐ、緩やかな短編。一人一人が自分の居場所を見つけていく。温かい気持ちになれる。
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猫がつなぐ人の縁。
短編8話を通して、愛らしい猫たちが登場します。
猫が好き、猫と暮らしている方にはおすすめの一冊です。装丁も可愛らしく、とりごえまりさんと言う絵本作家さんが担当されています。
8話にそれぞれ登場する人物達が数珠繋ぎのように関わり繋がっていくお話の構成が、短編集でありながらストーリーへ深く入り込んでいける要素でした。
個人的に印象に残った一節をメモとして転載。
「第三話 それぞれのスイッチ」より
「それとね、生きとし生けるものは変化し続ける。自分自身の心とからだも、自分以外の生きものの心とからだも変化し続ける。そうした変化し続けるものどうしがある時に出会い、さまざまな仕方で関係を持って、いつしか別れの時を迎えるんだ。その変化を押しとどめることは、けっしてできない」
歳を重ねるにつれて考え方が変化することも、人との関わり方が変化することもこの通りだと、すっと腑に落ちた一節。
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連作短編集。猫は全ての話に登場するが主人公という訳ではなく、タイトルから想像した内容ではなかったが、ほのぼのした気持ちになる読後感で面白く読めた。
著者の作品は初めて読んだが、機会があれば他の作品も読んでみたい。
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佐川光晴らしい、人間に対する愛情を深く感じる連作短編集です。どの登場人物も、自分にまっすぐに生きている姿が印象的です(過去の自分の行動を後悔している人もいますが、彼も自分のありのままの姿を真摯に受け止めています)。
ともすると説教臭い小説になりそうですが、人々の生活の各所に現れる猫たちの気儘な姿や、その猫に癒され・絆されて、ふと気を許す人々の姿が読後感を暖かいものにしてくれています。
ガラス作家の「ミカズさん」が本当に素敵な方で、こんな大人な男になりたい、とも思いますが、こればっかりはなんとも、「運命次第」というところでしょうか。
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図書館で目に留まってなんとなく借りてきた。
登場人物が少しの関係性を持った猫を取り巻く短編集。
ファンタジー要素もあったかな。
最初はちょっととっつきにくい文章だなと思ったけど、慣れてくると段々と面白くなってきた。
最後の湯出さんのがなかなか良かったな。
最初に登場した時の悪いイメージが覆った。
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ねこといる事で色々な気付きを得た人々を描いた連絡短編集です。ねこと暮らした事ないですが、飼いたくなる小説です。
ガラス職人の家の庭に住み着いた4匹の子猫にきゅんきゅんします。
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猫好きの 猫好きによる 猫好きのための小説
猫は気高く、気負わず、威張らず、いつもありのままの姿で、大切なこと/ものにまっすぐに生きています。あぁ、猫のように生きたい。