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この世をば 我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば
藤原道長と藤原隆家の関係をもとに刀伊が太宰府に攻め入る話
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平安時代に生きる貴族の生きざまが分かるような気がした。権力争い、闘いの中で隆家の生き方には憧れを感じる。瑠璃との間に生まれた自分の息子と戦う描写はスピード感もあり、父と息子の生き様など読み応えがあったが登場人物の名前が読みづらく、疲れを感じた。
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普段はあまり小説は読まないが、今自分の目の前でその出来事が起こっているような迫力のある描写にハマり、一気に100ページ以上読み、購入翌日に計3〜4時間ほどで読了。高校の日本史で刀伊の入寇は教わったが、藤原隆家が女真族を制したという程度の内容で中身まではそこまで詳細に教わらなかった為、小説で若干のフィクションも含むことを加味しても、改めて高校日本史の知識を復習するいい機会になった。
※最初に登場人物の解説もあり、文中でもわかりやすく描写されている為、日本史の知識がなくてもサラッと読めますが、刀伊の入寇について少しでも予備知識を得ておくとその世界観によりハマることができると思います。
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藤原隆家の小説。
雑誌には掲載されたが、単行本になる際にカットされた箇所があるらしい。どこだろう。そこに編集者や筆者の意図があり、作品が表現したいことが変わっていくと思う。
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平安期中期が舞台の時代小説。前半は藤原道長と伊周・隆家兄弟の権力争いに花山院などを絡めた話。後半が刀伊の入寇を隆家中心に撃退するメインの話。刀伊の正体が異民族(女真族)で入寇以前に一部が日本の中で暗躍していたというのが話の肝か。まあ暗躍できるぐらいなら朝廷を混乱させておいてその時に攻めればもっと効果的だとは思うが。
あと、清少納言とか紫式部等を含めよく知られたいろいろなエピソードが挿入され、それに合わせて物語が進むが、若干物語としては不要にも思える。隆家と刀伊との関係メインで話を進めた方がまとまりがあったと思う。
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刀伊の入寇。日本への侵略危機といえば元寇が有名ですが、平安中期にも女真属が九州に攻めてくるという日本の有事がありました。
実際300人以上殺され、1000人以上拉致されるという悲惨な事件。それを追討したのが藤原道長の甥の藤原隆家。この小説は藤原隆家の生涯を書いた本なのですが、刀伊の入寇以外にも、花山天皇や藤原道長との確執の状況も描かれており、平安中期の世界観にどっぷり浸かれました。歴史的に藤原隆家はもっと英雄扱いされても良いと思うんだけどなぁ。