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これまた強烈。「卍」 このタイトルですでにしてやられた感満載です。やっぱ谷崎は初期がいい。個人的に中盤ややだれる感じがしたのが残念。
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むかーし読んだ時に「こんなに嫌な本はない、最低だ!」と思ったのですが、まぁいやな話ですね。
ただ、今読むと話の内容よりも、綿貫の性格がすんごい嫌です。読んでるだけでイライラ。
ねっとりした関西弁の独白調によって、より陰湿な話の内容が際立ってます。とは言え、このねっとりしたやり過ぎな位の関西弁が美しいんですよね。自分と相手に酔いしれた、お馬鹿なマゾヒストたちのお話です。
12.01.11
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わざわざ言うまでもない名作。最初から最後までたちこめる官能的な空気と柔らかい関西弁、背徳の恋……どろどろとした愛憎劇なのにどこかさらっとしている。卍というタイトルを読み終えてから反芻するとぞくりとした。ややこしくこじれた話だけれど人間が皆美しい。重なる嘘と裏切りと倒錯する人間関係に、うっとりと酔う。
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もうわかった。もう決まりだ。私は多分谷崎さんがすごい好きなんだ。と確信を持った1冊。すげぇ…すげぇよ谷崎さん。
序盤は女たちのにゃんにゃんが本気になっていく過程にいっきに引き込まれ、途中で光子の悪女っぷりが露呈されていく際には「あれ?ナオミ再来?」と痴人の愛を彷彿としてたりしたんですが(周囲の関係性も似ていたので)どうやらそうでもないようでした。そして結局は園子ひとりが残されて、っていう笑うしかないような結末。最初のほうでなぜ“未亡人”と呼ばれているのかがどうにも気になっていたんですがそういうことだったのか…!「えーっ」って笑った。だって笑うしかないよ。ああもうこういう話大好き。もっと谷崎さんを読みたい。心底そう思う。次は「春琴抄」か「刺青」あたりだな。
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ついに手を出してしまいました谷崎氏に。
光子の男も女をも翻弄する容姿や性格に注目。
現実にこんな人が居たらもうそれは鬼だな、と。
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谷崎潤一郎二冊目。同性愛の女性同士の秘密の恋から始まる話。夫、恋人、結婚、嫉妬、疑心暗鬼、etc... なかなかおもしろかった。1-2.
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今日から本も映画同様レビュー書いてみようかなと思って書きます。**園子の独白体で書かれている『卍』。美しい日本語表現はとても引き込まれる。この関西弁、非常に色っぽいですね!どうしようもないくらいにどろどろ。同性愛(てかどっちも)に悪女に愛憎凄まじく、自分のいいようにいいように考えてる人たちばかりだったなぁ。男の人の視点からこんなに書けるなんてやっぱり谷崎潤一郎ってすごい!次は『細雪』読みます。
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主人公の独白と経緯が大阪弁で語られる。
関東人の自分にとっては関西弁は馴染みが薄いが、自分にとっては方言を用いられているところに一種のオリエンタリズムを感じる。
独占欲、猜疑心、駆け引き。
精神的な繋がり、肉体的な繋がり。
それらが交錯し織り上げる一つの物語。
咲き乱れる感情の華の香りにむせ返りそうになりながらも読むことをとめることは出来ない。
そして文体が何より官能的である。
言葉で快楽を与えることが出来るのは谷崎潤一郎の持つ凄みだ。
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増村保造の映画にあてられたもんで、20数年ぶりに再読してみました。谷崎潤一郎は冒頭からすでに妖しさ満開ではあるけれど、物語の途中から読み手の想像を上回る狂気の世界に入っていく作品が数あるように思えます。
狂気に入って行ってからは、ただただ圧倒されてしまう。恐ろしい事です。
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意外と、柿崎未亡人が好みだったりします。
旦那さんも。
本編より、巻末の対談のが楽しかったかもしれない。
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1/20
谷崎が表現する「愛」は、今の時代の人間には理解できない部分もあるけど、すばらしいと思う。
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男2人・女2人が繰り広げる壮絶な恋愛模様。内容も良いんですが、何より素敵なのは、全編が関西方言で描かれている所。どうして、関西方言ってこんなにも色っぽいんでしょうか。この艶っぽさ、妖艶さがまた此の作品の美しさを際立たせるエッセンスになっています。女性と言葉と性愛。気になる伏線が沢山有って面白いです。
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もうどうしようもない 大体痴人の愛とかこれも読んでいてもあーもうこれはほんとに嘘なんだろうな、とか性根をいれかえた風に見せてってわかってる、わかってるけどいらいらしたり、裏切られたり、悔しいって思ったりほんとこの女どないかしたろかしらんと思ったりでも読みつづけてしまうのはこれはもう性分なのだろう しかも信じてしまう気持ちにさえなる、もしかして本当にわたしにだけは。読ませる筆力とかきれいなものや美しい愛の形とかももうどうでもよくて、もう語り口からいやらしいおばちゃんみたいで、さらに利害を含めた人付き合いや愛されたい欲望やちょっちょっとした自信やそういうものも見え隠れしていて完全にこの人のことは好きじゃないと思うのに、はまりこんで読んでいる 完全にこの本を読んでる自分は冷静になれなくて女性性の蜜壺みたいなものにどっぷりはまりこんでしまう 嘘なんていくらつかれてもいいとは思ってないし、愛されたいし、裏切られたくもないし、ひとのあざといこびとかみると心のそこからいらいらするけどずぶずぶどっぷりつかってしまう やわらかな赤い湿ったところにいるみたい やわらかいあたたかい、イッツオーケーおかあさーん あとこれを読んでても感じたのは最近本を読んでて文章になぶられてる〜ってかんじることがあってぞくぞくする おお〜と思いつつこころがポンとぬけてついほほえんでしまいながらおしっこがもれそうだけど、それをおもいだしてしゃんとしたり、もれそうになったりするかんじ
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有名どころです。女性同士の同性愛の話ってイメージが強いかもしれませんが、つまりは広い意味で愛がテーマではないかと。愛故に!みたいな。
前半戦は、痴人の愛の同性版かーってイメージで、惑わされて馬鹿だなぁと思って読んでいたのですが、中盤から一気に面白くなりました。
人間不信になるぜ。
しかし谷崎文学に出てくる魔性の女(←こう言うと薄っぺらいね。汗)は毎回すごいですよね。こんな女性に出会ってみたい。
やっぱり変態小説、ですね。
全力で褒めてます。最高の褒め言葉!
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*ブログ感想あり*
http://blog.livedoor.jp/marine0312/archives/2008-07.html