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最近よく耳にするようになった「エシカル」という言葉。SDGsに関連した語だとはわかっているが、どことなくよくわからない感じがあり、敬遠してしまっていた。
読んでいく中でありがたかったのは、さまざまなカタカナ語に括弧書きで意味が振られていたことだ。国際的な問題でもある、環境や人権の話と関わりが深いので、カタカナ語がどうしても出てくるが、よくわからないまま進むということのないように工夫されていた。
内容としても、広くさまざまな問題を取り上げているし、わかりやすい。国際的な動きと日本の動き、そしてわたしたち一人ひとりにできることが整理されていた。
読んでいて感じたのは、日本の対策の遅れだ。そして私たち個人が無関心でい続ける限り、現状は変わらないということだ。後手後手に回っている現状を嘆くだけではなく、希望を持って行動をしなければならない。一人ひとりの力は弱くても、個人の声が企業を動かし、さらに政府も動かすことができるはずだ。
現状を変えることは難しいことだが、本書で述べられている「希望を持って活動し続けること」には大変意義を感じた。私も地球に生きる1人として、未来に目を向けていこうと思う。