紙の本
なんか立ち上がりました?
2023/04/27 21:01
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投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
万年ノーベル賞候補、村上春樹の短編集。(これ、褒め言葉か?)
村上春樹の本は、今までマエストロ小澤征爾との対談集しか持っていなかった。この本の冒頭で、自分は音楽の素人で専門知識も無いと謙遜しているが、後書きでマエストロに「正気の範囲をはるかに超えている」と言わしめるほどうんちくを垂れ流しており、なんともいやらしい。
ということで、広告に各々まったく異なる短編小説とあるが、音楽を絡めたものが多い。
表題作の「一人称単数」は、独りよがりのいやな感じの小母はんと、それに毅然と立ち向かえないおっさんの、なんとも消化不良な話。
表紙イラストは、「ウィズ・ザ・ビートルズ」、扉イラストは「品川猿の告白」のイメージかな。
「石のまくらに」のラブシーンはほとんど自慰。
できに関係なく、短編がそこそこたまってきたので、ネームバリューで売れるから本にしたというところですか。
広告に、まとまったときに立ち上がるものはとあるが、まとまってるのかこれ?
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【「石のまくらに」「品川猿の告白」など全八作からなる短篇小説集】短篇小説は、ひとつの世界のたくさんの切り口だ――各々全く違う設定で書かれながら、八つの世界がまとまったとき立ち上がるものは?
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騎士団長殺しから数年ぶりの新作。文學界で掲載された短編7つと描き下ろしの表題作「一人称単数」で構成された短編集だ。村上春樹さんと言えば考察勢がいるので難解さがあってもすぐに調べて解釈の助けになる。ま、四の五の言わずに村上春樹さんを楽しめばいいだけさ。私のオススメは「謝肉祭」と「品川猿の告白」。
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3年前くらいに読んだけど、村上春樹らしさが全面に出つつも、読みやすかったし面白かった記憶あり。さらっと読める。野球関係の話があったような、、読み直そう
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初めて読んだ村上春樹さんの作品。
しっとりと重厚感のある文章で書かれているせいか一話一話を読む時間を空けたいと思った。
それぞれ全く話は違うけれど、語り手、雰囲気は似てるなって思った。そりゃ作者が同じだからなんだろうけど、作者の経験とかが色濃く表れてるからかなとも思った。
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「街とその不確かな壁」の前に読みたかったやつ!やっと消化
珍しいテイストの短編集、どこまでがホントでどこからが嘘かわからない
野球のことはほんと?猿はさすがに嘘?
でもこの人の事だから、大したことは考えてなさそう
品川猿と、クリームが好き
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「品川猿の告白」は群馬のひなびた温泉に行ってみたくなり、「謝肉祭」は曲を知らなかったので聴いてみたくなった。
村上春樹作品はフィクションとはわかっていても、いつも自伝なのかと感じてしまう…
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2/22.23
本に出てきた曲をかき集めて、タイトルをチャーリーパーカープレイズボサノヴァにしたプレイリストを作って流しながら読んだ
「品川猿の告白」良い
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一人称単数はどう言う事なのか
何回か読み返しても謎として残る。
私は何者なのか?犯した罪とは
推理小説以上の謎だ。
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#一人称単数
#村上春樹
23/2/7出版
しばらく読んでいない村上春樹さんの2020年の短編集
時が経ち、世の中が変わり、春樹さんも変わっただろうし、僕も変わった
久しぶりの村上作品、今の僕はどう感じるのだろう?
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
https://amzn.to/3YnR7lo
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単行本が20年の7月。確か同じ時期に猫を棄てる が出てて…そっちは読んだけどこちらは未読。
おはなしは、今までと変わらない種類の奇妙な話やちょっとした「物語」なのだけれど、立ち位置がね、今までよりずっと村上春樹本体に近く感じる。半分…7割くらいはエッセイ、残りがフィクション…?くらいな。
野球好きの話、音楽が好きな話など前から題材になっていることの間に、お父さんの死のことや、お母さんの記憶が曖昧になっていたことや、10代の頃過呼吸の発作持ちだったことや…
今まで物語の主人公は自分のことではないと言い続けてきたけど、今回だってそうだろうけど、村上春樹の引き出しから出てくるものは、当然、村上春樹なのだ。それを素直に認め始めたというのかなぁ…
品川猿と一人称単数はめちゃくちゃ怖かった。
品川猿は他の短編集にも出てきててその時は何とも思わなかったが、今回ははっきりと「気持ち悪い」と思った。(違う猿かもしれないから、再読しよう)
いい歳こいたおっさん(猿)が、ヒトと一緒に暮らしすぎてヒトの女性を好きになり、欲望を抑えきれなくて…名前を盗む?
法律に抵触しなくても…なんだろうストーカー的な? 下着を盗まれて妄想されてるような不愉快さ。お世話になった教授の夫婦生活について「激しかったですヘヘヘ」とか何情報だよ?追い出された原因だって何か気持ち悪い理由だったんじゃないのか?と勘繰ってしまう。5年後くらいに名前をど忘れする女性に出逢ったことも後味悪〜い。そんな猿が世の中のいると思うとゾッとするが猿どころかニンゲンがたくさんいるのだから始末に負えないね。
一人称単数、最初のほうはちょっとのズレこそあれ、1人時間を過ごすようにのほほんとエッセイのノリで読んでいた。
店で、まーた女性が近づいてくる話かぁと思ったら「そんなことをしていて、なにか愉しい?」
──え?
ちょっと意味がわからなくてショック。
…は?
続く言葉も彼女の意図がわからず、明らかな悪意や敵意を感じても違うと思いたい、ニュートラルな意味で捉えたいと、言葉を返す村上さんが自分のことのようだった。
店を出て、はー、自分かもだけど自分ではないものと、一時的にリンクしたのかな、とんだ目にあったやれやれと思っていたが、そうは問屋が卸さなかった。
終わらなかった。始まりだった。
戻ってこられなかった。
自分ではない…はずなのにな?
もしかして、自分だったのか?
後ろめたさ?のようなもの?があったのはそのせいなのか?
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フィクション、エッセイ、夢落ち。
あるいは「色彩を持たない田崎つくるの巡礼の年」について。(仮)
「クリーム」「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」「謝肉祭」「品川猿の告白」の話が好き。
※読んでいない作品が多く知識がないのと、直近に読んだからそう感じただけかもしれないので、現段階では(仮)と表記しておく。
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1作目、2作目、村上春樹を読んでいる感動がない。とうとう、続けて読むのも終わるのだろうか。30年以上全ての作品を読み続けてきたというのに。ところが、一転、3作目からの感動。うーん、どこかで読んだような話かな、と思いつつも、やはり良い。村上春樹だ。ひょっとすると、雑誌で発表時に読んだのか、それとも単行本を図書館ででも借りて読んだのか。それならばすでにレビューがあるはずだ。エッセーで読んだことのあるものか。古レコード屋で見つけたLP。買うのをためらったLP。次の日には当然もうないのだ。売れたわけではない。そんなもの最初からなかったんだ。でも実際に自分の目で見たもの。だからそれは真実だ。そんなことが起こり得る。チャーリー・パーカーは本当にボサノヴァを演奏していたのだ。ウィズ・ザ・ビートルズのLPを胸に抱えていた少女はどこに行ったのだろうか。いまでも校舎の片隅に佇んでいるのか。そして、付き合った少女はビートルズは聞かなかった。その少女の兄は記憶の一部が突然無くなる。その間に何をしていたかが本人もまったく分からない。人殺しをしていても気が付かない。そんなテレビドラマが最近あった。僕はてっきり、両親と妹2人は殺されているものと思った。そう思わされた。しかし、それは単なる勘違いだった。兄の前で朗読した芥川の「歯車」、僕もいつか読んでみよう。それから何十年か経って、雑踏の中、兄と偶然出会う。出会わなければ知り得なかった。しかし、知ってしまった。すると途端にそれは事実となる。付き合っていた女性の自死。ヤクルトの話はまあ箸休めとして。ただ、父の葬式の話、母の話、そのあたりは興味深い。「猫を棄てる」を読んだ後に気になっていたことなので。いよいよ「謝肉祭」である。感動ここに極まる。僕は出勤途中の電車の中で読んだのだが、しばらく現実にもどって来られなかった。ただ、不覚にも、僕はタイトルを最初に見たとき百恵ちゃんの曲を口ずさんでしまった。「ジ~プシー、ジ~プシー」いまレコードを聴いてみようと探すも見つからず。なんということ、アルバムに入っていなかった? それはともかく、この「謝肉祭」はシューマンである。こちらも何度も聴いていたはずなのに、全く思い出せなかった。そして今聴きながらこれを書いている。なかなか良いではないか。誰かと、そんなにも濃厚に、ある程度の期間、何か1つのテーマについて話し合うというような経験はない。「謝肉祭」の聴き比べ。なんともマイナーなテーマなのだ。でもだからこそ、狭く深く潜り込んでいけたのだろう。その短編は強烈な文章で始まる。「彼女は、これまで僕が知り合った中でもっとも醜い女性だった」どこがどうというのでもない。身なりはきれいにしている。たぶん、後ろから見れば美人なのかもしれない。今は皆マスクをしているから目だけを見て判断するとだまされることがある。もっとも、相手はだましているつもりなど毛頭ないわけだが。で、その女性がどういう顔をしていたのか。何となく想像がつく。女優で言うと・・・まあ、やめておこう。そして、その濃密に付き合った女性が犯罪者としてテレビに映っている。そういうことも、ありうることなのだろう。そして、何と言ってもその後��付された短いエピソードがまたいいのだ。これがあるからこそ、この作品はキュッとしまっている。人と話をする猿のお話。そういうこともまた、きっとあるのだろう。あなたがそう感じたのならそれがきっと真実なのだろう。さて、「謝肉祭」も終わってしまった。本当言うと僕は「クライスレリアーナ」の方が好きだ。そこには、当時の自分の心情が大きく重なっているわけだけれど。音楽やにおいの記憶にはそういうところがあるように常々思っている。
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「石のまくらに」
昔付き合った女性が置いていった短歌歌集から思うこと
「クリーム」
山奥に行われるピアノリサイタルに行ってみたら…
「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」
ありもしないcdをでってあげて書評を書いてみたら
「ウィズ・ザ・ビートルズ」
耳の奥で聞こえる鈴の話…
ある意味で悲しい、恋の宿命について
「ヤクルトスワローズ詩集」
負けることへの準備
「謝肉祭」
昔仲良くなったとても醜く見える女性について
「品川猿の告白」
女性の名前を盗む猿について
「一人称単数」
自分がした過去、そういったものからのずれについて
秋の終わりの夜の風のように遥か昔の出来事が急に今に紐づいて訪れてくること、恋の宿命的な特性について、かつて付き合った恋人たちの自殺
悲しく、そして残酷で、宿命的な人間関係を、時の流れの中で書いている気がします
旅先に行った時に感じる孤独感や虚無感をなぜか思い出させる作品群でした
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精緻な描写、独特な表現、エッセイへの共感、ノーベル賞候補となる程の世間一般の評価、どれを取っても素晴らしい作家さんだと思う。ただ、村上春樹さんの小説、特に長編小説は私には理解できない。何を言おうとしているのか?把握できない。感動したくても感動できない。面白くない。
これだけ評価の高い村上さんの作品が理解できないのは私の人生経験が私の認識できている世界観が全く異なるのだろう。私サイドに問題があるのかも知れない。でも、なんとか村上さんを理解してみたい。私に問題があるのなら、その原因を探ってみたい。そう思って、長編は怖いので、「女のいない男たち」の次に、最近文庫化した「一人称単数」という短編集に挑みつつある所。
最初の2篇。やはり理解不能に陥ってしまった。しかし、「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノバ」は自分のこれまでの人生経験と重なるところが多々あり、頭の中で心に染み渡る音楽が流れ、ニューヨークのジャズバーの匂いが立ち込めて、頭が破裂しそうになってしまった。
やはり、自分にも理解できる村上さんの小説(かなりのところご自身の経験がした時期にあると思われる)があることに安心した。次の短編、With the Beatlesも読むのが楽しみになってきた。
おそらく同じ文章を読んでも同世代なのか、それより上か下かで感じ方が異なってくると思うのだが、村上さんは少しだけ上の世代。チャーリーパーカーやビートルズはほぼ同じ時期に聴いている。おかげで素晴らしい文章と同化することができた。
8作品の内、異彩を放っていたのはチャーリー・パーカーの話。極めて秀逸だと思った。
本の表題になっている「一人称単数」については、おそらく村上さんご自身が感じておられる現在の自分に対する何らかの違和感を過去に経験している事柄になぞらえて寓話を交えた様に描かれているものと感じた。
ビートルズの名を冠した話は面白そうな気配で始まった。しかし中程に挟まれたストーリーの必要性が分からなかった。「ついにこれは面白い話になるかも?」という淡い希望は叶えられなかった。
猿の話は小説としてまずまず面白かった。
やはりチャーリー・パーカーの話を除くと感動はできなかった。理解できない作品が多々ある。私が至らないせいだろう。