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【お竜、母性に目覚める】昼は腕の良い職人、裏の顔は「地獄への案内人」。女の敵は許さない、時代小説界のニューヒロイン・仕立屋お竜の剣技が冴える第三弾。
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鶴屋の依頼で油商・加島屋に通うことになったお竜。主人には幼い息子・彦太郎が残され、その気配の先には母の面影を偲ぶ子供の瞳があったのだ。彦太郎と過ごす日々に心和むお竜だが、加島屋には魔の手が迫り始めていて…。(e-honより)
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シリーズ3作目。短編4話。
「母」は、女は誰でも母の心がある、というのにはどうかな、と思ったが、
小さきものに優しくしたい、誰かのために力を尽くしたい、守りたいという気持ちは多くの人にあるだろう。
自分の罪と向き合いながら、穏やかな生活をしたいと願うお竜の心の揺れが切ない。
「名残の袖」は「母」の続き。
母を亡くした幼子と、若き日の過ちを悔い、必死で店を守る男。
その二人を振り切り、裏稼業へ戻るお竜。悲しいなあ…
人情一膳飯と守り神も続く物語。
悪いお殿様は時代物には欠かせない。
色気と強さと、さながら和風の峰不二子。
そして久々の師との再会。
まだまだ物語は続きそう。